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転生者のチート能力の他に厄介なもの。それはハーレム
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「消えろ!」
ヴェルが私に向けて杖を振り下ろそうとした瞬間
「ヴォウ!」
ヴェルの背後の茂みからライドが飛び出し、ヴェルを押さえ込みにかかる。
「な、なんだこいつは!」
「ライド!しっかり押さえていて!」
私はヴェルの持っていた杖を蹴飛ばし、ヴェルの口を押さえる。これでもう魔法を使うことは出来ないだろう。
そこへ、
「望結ちゃんどうしたのよ!・・・ってあら?その子・・・」
妖精(おっさん)がやってきた。丁度良い。
「説明は後!妖精のおっさん!ロープと猿ぐつわ!」
私のおっさんという言葉にむくれつつも妖精(おっさん)は頑丈そうなロープと布を出してくれた。私はおっさんの出してくれたロープでヴェルをそこら辺にあった木に縛り付け、猿ぐつわを噛ませる。ふう・・・これなら魔法も使えないし抵抗されることも無いだろう。
「それで?私をおっさん扱いしたことは置いておいて・・・この怪我人の山とこの縛り付けた子は一体どういうことなのかしら?」
まあ、うん、そうだよね。説明しないとね。でもその前に
「・・・とりあえず怪我人の治療をしながらでも良いですか?」
妖精(おっさん)は無言で布と水、そして何種類かの薬草を出してくれた。
・・・・・
・・・
「なるほどねえ・・・この子がオピウムを絶滅させたと。」
「それにブリザード・ウルフを森から追い出しました。」
「まったく・・・誰も傷つかない素晴らしい世界なんて。神でも出来ないのに矮小な人間が創れるとでも思うのかしら」
ため息をつきながら怪我人達にテキパキと包帯を巻いていく妖精(おっさん)。そこで私はあることに気がついた。
「あれ?でもブリザード・ウルフを追い出したのなら何であの子は森に残っていたんでしょうか?」
「あら、確かにそうねえ・・・」
私の言葉に妖精(おっさん)も首をかしげる。
いくら考えても答えも出そうに無いからこの話は置いておく。
そういえばサラちゃんはどうしたんだろう?
「ああ、サラちゃんなら私の眷属に面倒を見させているわ。」
あ、この妖精(おっさん)にも眷属がいるんだ。
「妖精なら誰でも1体は眷属を持っているわ。私の眷属は40体近くいるけどサラちゃんには特段可愛い眷属に任せてきたわ。」
そ、それなら安心・・・かな?
そうこうしているうちに怪我人の治療は終わったが、まだ目を覚ましそうに無い。それにこの人達は盗賊らしいし、警察のような場所へと連れて行かなくてはいけない。などと思っていたら
「あら、この子達は盗賊と言えば盗賊だけど、悪名の高い商人達からしか略奪はしないし、何なら殺しもしてないわよ。それに奪った物は全て孤児院に寄付しているような人たちよ。」
だから私も見逃してたのよねぇと妖精(おっさん)は言う。
・・・これ扱いに困るんですけど。やってることは悪いことだけど・・・うーん・・・
私が悩んでいると、そこへRPGによく出てきそうな魔法使いみたいな格好をした金髪の身長の低い女の子と、背の高い赤い鎧を着たポニーテールの女の子がやってきた。
「ヴェ、ヴェル様?!」
「貴方たち!一体ヴェル様に何をしているのです!!」
魔法使いの女の子は木に縛り付けているヴェルのほうへ駆け寄り、赤い鎧を着た女の子は剣を抜いた。
そういえば忘れていた。チート転生者には漏れなくハーレムが出来るのが王道だったか。と言うことはこの子達はヴェルのハーレム・・・今度はヴェル様のハーレムが襲来か!
「よくも貴方たちヴェル様を・・・覚悟しなさい!」
鎧を着た女の子は剣を構えた。
ヴェルが私に向けて杖を振り下ろそうとした瞬間
「ヴォウ!」
ヴェルの背後の茂みからライドが飛び出し、ヴェルを押さえ込みにかかる。
「な、なんだこいつは!」
「ライド!しっかり押さえていて!」
私はヴェルの持っていた杖を蹴飛ばし、ヴェルの口を押さえる。これでもう魔法を使うことは出来ないだろう。
そこへ、
「望結ちゃんどうしたのよ!・・・ってあら?その子・・・」
妖精(おっさん)がやってきた。丁度良い。
「説明は後!妖精のおっさん!ロープと猿ぐつわ!」
私のおっさんという言葉にむくれつつも妖精(おっさん)は頑丈そうなロープと布を出してくれた。私はおっさんの出してくれたロープでヴェルをそこら辺にあった木に縛り付け、猿ぐつわを噛ませる。ふう・・・これなら魔法も使えないし抵抗されることも無いだろう。
「それで?私をおっさん扱いしたことは置いておいて・・・この怪我人の山とこの縛り付けた子は一体どういうことなのかしら?」
まあ、うん、そうだよね。説明しないとね。でもその前に
「・・・とりあえず怪我人の治療をしながらでも良いですか?」
妖精(おっさん)は無言で布と水、そして何種類かの薬草を出してくれた。
・・・・・
・・・
「なるほどねえ・・・この子がオピウムを絶滅させたと。」
「それにブリザード・ウルフを森から追い出しました。」
「まったく・・・誰も傷つかない素晴らしい世界なんて。神でも出来ないのに矮小な人間が創れるとでも思うのかしら」
ため息をつきながら怪我人達にテキパキと包帯を巻いていく妖精(おっさん)。そこで私はあることに気がついた。
「あれ?でもブリザード・ウルフを追い出したのなら何であの子は森に残っていたんでしょうか?」
「あら、確かにそうねえ・・・」
私の言葉に妖精(おっさん)も首をかしげる。
いくら考えても答えも出そうに無いからこの話は置いておく。
そういえばサラちゃんはどうしたんだろう?
「ああ、サラちゃんなら私の眷属に面倒を見させているわ。」
あ、この妖精(おっさん)にも眷属がいるんだ。
「妖精なら誰でも1体は眷属を持っているわ。私の眷属は40体近くいるけどサラちゃんには特段可愛い眷属に任せてきたわ。」
そ、それなら安心・・・かな?
そうこうしているうちに怪我人の治療は終わったが、まだ目を覚ましそうに無い。それにこの人達は盗賊らしいし、警察のような場所へと連れて行かなくてはいけない。などと思っていたら
「あら、この子達は盗賊と言えば盗賊だけど、悪名の高い商人達からしか略奪はしないし、何なら殺しもしてないわよ。それに奪った物は全て孤児院に寄付しているような人たちよ。」
だから私も見逃してたのよねぇと妖精(おっさん)は言う。
・・・これ扱いに困るんですけど。やってることは悪いことだけど・・・うーん・・・
私が悩んでいると、そこへRPGによく出てきそうな魔法使いみたいな格好をした金髪の身長の低い女の子と、背の高い赤い鎧を着たポニーテールの女の子がやってきた。
「ヴェ、ヴェル様?!」
「貴方たち!一体ヴェル様に何をしているのです!!」
魔法使いの女の子は木に縛り付けているヴェルのほうへ駆け寄り、赤い鎧を着た女の子は剣を抜いた。
そういえば忘れていた。チート転生者には漏れなくハーレムが出来るのが王道だったか。と言うことはこの子達はヴェルのハーレム・・・今度はヴェル様のハーレムが襲来か!
「よくも貴方たちヴェル様を・・・覚悟しなさい!」
鎧を着た女の子は剣を構えた。
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