そんなにホイホイ転生させんじゃねえ!転生者達のチートスキルを奪う旅〜好き勝手する転生者に四苦八苦する私〜

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転生者でも暴漢に負けることはある

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私は店主にお礼を言って、カフェを後にした。

カフェから出ると辺りはもう薄暗く、人通りは少ない。でも何軒かのお店には明かりが付いていて、中は賑わっている。私達の世界でいう飲み屋のようなものなのだろう。時折、“乾杯”と言う声が聞こえてくる。

お店からは良いにおいがしてくる。・・・早く宿屋に戻って晩ご飯を食べよう。そう思って早足で宿屋へ戻ろうとしたその時

「てめぇフザケんじゃねえ!」

「お前の所為でオレの店は!!」

何人かの男の人が誰かを集団で襲っているのが見えた。助けに行こうとしたその時、何かドロリしたものを踏んだ気がして足下を見ると、靴底に赤いものがベッタリと付いていた。よく見ると辺りの石畳には同じように赤いものが点々としている。これはマズい!早く助けてあげないと!

「ライド!あの人達を追い払って!」

「ヴォウ!!」

「な、なんだコイツ!?」

とりあえずライドに襲っている人たちを追い払って貰い、私は襲われていた人の所へと駆け寄る。襲っていた暴漢達はライドを見てすぐに逃げていってしまった。

襲われていた人を介抱しようと、抱き起こした瞬間、私は驚愕した。なぜなら襲われていたのはスバルさんだったからだ。

とりあえず、私は自分のハンカチを使って応急処置をして、気を失っているスバルさんをライドに乗せ、宿屋へと急いだ。

・・・・・

・・・

宿屋に着いた瞬間、大勢の女性従業員によってスバルさんは奥の部屋へと運ばれていった。私達は別の部屋へと案内された。

しばらく待っていると、他の従業員の着ている制服よりもグレードが高そうな服を着た、綺麗な女の人が入ってきた。

「この度はうちのスバルを助けていただきましてありがとうございます。」

女の人は入ってくるなり、私達に頭を下げスバルさんを助けたお礼を言ってきた。

女の人はラステルと名乗った。この宿屋の経営者、つまり総支配人らしい。数ヶ月前、長年の夢であった宿屋の経営を始めたが、すぐに赤字となり開業して数ヶ月で潰れそうになっていたそうだ。そこへスバルがやってきて、無償で料理人となってくれたのだという。スバルの創った料理は人気を呼び、たちまち宿屋の経営は立ち直ったのだそうだ。

「彼はこの宿の救世主です。だから今度は私が彼を助けなくてはならないのです。」

なるほど、だからスバルさんはあんなにも従業員の人たちに好かれているのか。転生者だから無条件でハーレム形成したと思っててごめんなさい。

ところで・・・

「スバルさんを襲撃した人に心当たりはあるんですか?」

「ええ、おそらくスバルを襲った暴漢は、スバルが屋台を出したことで廃業した料理人達です。」

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