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現状の確認と暗躍する黒いローブの男
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さて、左腕は動くようになってきたし、労災もでるという事だし、キリキリ働かないとね。
とりあえず今の状況を整理してみよう。
たしか、転生者は4人ほど森の中に入っていると記憶している。氷室と美奈子を捕まえた時点で、森の中で戦っていた転生者は全滅したはずだけど、正確な人数を把握しているわけじゃ無いからなんとも言えない。
とりあえずファリン族の人に確認して貰わないと。
あと、女神様達から一人も残さずに全滅させろと言われている灰色の兵士達。当初は500人いたはずだけど、今は何人くらいに減ったんだろう。
ピロリン
そんなことを考えていると、唐突にスマホがなった。確認してみると
「・・・なにこれ」
スマホの画面に“残り421人!ファイト!”と、かわいらしいフォントが表示されていた。
・・・一体何だこれ。
とか思っていたら、アトロポスさんからメールが。
“います真穂の画面に表示されているのは死者蘇生で復活した兵士達の残存カウンターです。必要かと思いしましたので送りました。”
と、書いてあった。
なるほど、と言うことは灰色の兵士達は残り421・・・あ、413になった。リアルタイムで減っていくのか。これは便利だ。これさえあれば何人か逃したなんて事は無いだろう。
それに、もう少しで王様からの援軍がやってくる。援軍の到着まで持ちこたえれば、こちらの勝利。もう少しの辛抱だ。
とりあえず残る転生者は12人。灰色の兵士達は残り413人。転生者達の髪の毛をさっさと回収して、灰色の兵士達は一人残らず冥府に送り届けて、私は元の世界で楽しい休日を過ごすんだ。
・・・・・
・・・
さて、現状の確認も終わったことだしそろそろ怪我人捜しに行きますかね。
私はライドとタマミを連れて再び森の中へと入る。耳を澄ませると、少し遠くの方から鉄のぶつかり合うような音や、荒々しい声が聞こえてくる。誰かが戦っている。
戦況がどうなっているかは分からないが、とりあえず行ってみるしか無い。
私はライドに乗って戦いの場へと向かった。
・・・・・
・・・
一方こちらはイザベル王国軍。
一万にも及ぶ兵士達がエルビスの北東にある森へ向って行軍していた。
森までの距離は目測で約2km。もうまもなく到着という段階であった。このまま進めば1時間ほどで到着するだろう。そう兵士達は考えていた。
「全軍止まれ!!」
だが、突然の将軍からの命令で、全軍は歩みを止めた。一体何があったのだろうかと前を向く兵士達。見るとそこには黒いローブを着た怪しげな男が立っていた。
「ふふふ・・・どうやら我々は一杯食わされたようですねぇ・・・」
怪しげな笑みを浮かべる男に兵士達は警戒し、剣を抜く。
「まあいい。あなた方は私が使ってあげましょう。」
そう言って黒いローブを着た男が持っていた紫色の石は、妖しげな光を放ち、その光一万にも及ぶ大軍を包み込んだ。
とりあえず今の状況を整理してみよう。
たしか、転生者は4人ほど森の中に入っていると記憶している。氷室と美奈子を捕まえた時点で、森の中で戦っていた転生者は全滅したはずだけど、正確な人数を把握しているわけじゃ無いからなんとも言えない。
とりあえずファリン族の人に確認して貰わないと。
あと、女神様達から一人も残さずに全滅させろと言われている灰色の兵士達。当初は500人いたはずだけど、今は何人くらいに減ったんだろう。
ピロリン
そんなことを考えていると、唐突にスマホがなった。確認してみると
「・・・なにこれ」
スマホの画面に“残り421人!ファイト!”と、かわいらしいフォントが表示されていた。
・・・一体何だこれ。
とか思っていたら、アトロポスさんからメールが。
“います真穂の画面に表示されているのは死者蘇生で復活した兵士達の残存カウンターです。必要かと思いしましたので送りました。”
と、書いてあった。
なるほど、と言うことは灰色の兵士達は残り421・・・あ、413になった。リアルタイムで減っていくのか。これは便利だ。これさえあれば何人か逃したなんて事は無いだろう。
それに、もう少しで王様からの援軍がやってくる。援軍の到着まで持ちこたえれば、こちらの勝利。もう少しの辛抱だ。
とりあえず残る転生者は12人。灰色の兵士達は残り413人。転生者達の髪の毛をさっさと回収して、灰色の兵士達は一人残らず冥府に送り届けて、私は元の世界で楽しい休日を過ごすんだ。
・・・・・
・・・
さて、現状の確認も終わったことだしそろそろ怪我人捜しに行きますかね。
私はライドとタマミを連れて再び森の中へと入る。耳を澄ませると、少し遠くの方から鉄のぶつかり合うような音や、荒々しい声が聞こえてくる。誰かが戦っている。
戦況がどうなっているかは分からないが、とりあえず行ってみるしか無い。
私はライドに乗って戦いの場へと向かった。
・・・・・
・・・
一方こちらはイザベル王国軍。
一万にも及ぶ兵士達がエルビスの北東にある森へ向って行軍していた。
森までの距離は目測で約2km。もうまもなく到着という段階であった。このまま進めば1時間ほどで到着するだろう。そう兵士達は考えていた。
「全軍止まれ!!」
だが、突然の将軍からの命令で、全軍は歩みを止めた。一体何があったのだろうかと前を向く兵士達。見るとそこには黒いローブを着た怪しげな男が立っていた。
「ふふふ・・・どうやら我々は一杯食わされたようですねぇ・・・」
怪しげな笑みを浮かべる男に兵士達は警戒し、剣を抜く。
「まあいい。あなた方は私が使ってあげましょう。」
そう言って黒いローブを着た男が持っていた紫色の石は、妖しげな光を放ち、その光一万にも及ぶ大軍を包み込んだ。
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