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木崎の目的
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とりあえず花畑に急いで戻ってきた私たちは急いで作戦を立て直すための話し合いを始めた。
「実際問題かなりマズいぞ。あいつ俺達の何倍もの力を付けている。」
「ああ、それに国が認めるほどの頭の持ち主だ。宝の持ち腐れとなるようなスキルの使い方はしないだろう。」
氷室と風間が冷静に木崎悠馬について分析する。そんな2人に対して砂原と一樹はポカンとしている。どうやら話しについて行けてないらしい。
「あ、あのさ・・・なんで2人ともそんなに慣れてるの?」
一樹が2人に質問すると氷室が
「ん?そりゃこういうことが良くあったからさ。なあ風間。」
「ああ。信じられないかも知れないが、俺は忍の末裔。氷室はヤクザの跡取りだったんだ。」
は?いや、は?
風間は忍者、風魔一族の末裔ということは知っていたけど、氷室がヤクザの家計だったなんて初耳なんだけど?!転生者ファイルにもそんなこと書かれてなかったし!これはあの女神様達に後で転生者ファイルの中身を精査させた方が良いな
「俺はどっかのヤクザの隠し子らしい。詳しくは知らないがな。風間には抗争に巻き込まれたときに何度か守って貰ったことがあったんだ。」
「そうそう。氷室の無茶ぶりに何度死んだと思ったか。」
風間と氷室の話を少々青い顔で聞く砂原と一樹。和気藹々と死にかけた話をする2人に若干引いている。
「ま、そういうわけでこういうことには慣れているんだ。作戦の立案なんかは任せてくれ。」
と、胸を叩く風間。これほど頼もしい存在だったとは思わなかった。
・・・・・
・・・
「まあ、俺と氷室のことは良いだろ。まずは目下の問題木崎の奴をなんとかする方法を考えるぞ。」
話が脱線しかかっていたのを風間が元に戻す。
「そうだな。なあ、誰かアイツと相対して気がついたこと無かったか?」
砂原や一樹が腕を組んで考えている。私もそれに倣う。
うーん・・・変なことねえ・・・
普通にテレポートらしき事使って追いかけてきたのは驚いたな・・・あれも奪ったスキルの一つなのだろうか?それに、ネチネチと私たちを追い詰めるかのように・・・
ん?
あれ?何か引っかかる。
「どうした?」
風間が私に聞いてくる。
「い、いやなんか引っかかるなって・・・」
「引っかかる?何がだ?」
「うーん・・・美味く説明できないけど、木崎が私たちを追い詰めるように追いかけてきたのになんか違和感が・・・」
私の言葉に氷室が考え込む。
「ふむ・・・別にそんな違和感は無いと思うが・・・敏也や一樹はなんか思い当たる節は無いか?」
「うーん・・・一瞬だったし・・・」
「俺も特に無いかな・・・」
「そうか!そういうことか!分かったぞ、アイツの目的が!」
唐突に氷室が叫んだ。そして私たちにこう言った。
「木崎の奴、おそらくここへ来るぞ!急いで牢屋に向うんだ!」
「実際問題かなりマズいぞ。あいつ俺達の何倍もの力を付けている。」
「ああ、それに国が認めるほどの頭の持ち主だ。宝の持ち腐れとなるようなスキルの使い方はしないだろう。」
氷室と風間が冷静に木崎悠馬について分析する。そんな2人に対して砂原と一樹はポカンとしている。どうやら話しについて行けてないらしい。
「あ、あのさ・・・なんで2人ともそんなに慣れてるの?」
一樹が2人に質問すると氷室が
「ん?そりゃこういうことが良くあったからさ。なあ風間。」
「ああ。信じられないかも知れないが、俺は忍の末裔。氷室はヤクザの跡取りだったんだ。」
は?いや、は?
風間は忍者、風魔一族の末裔ということは知っていたけど、氷室がヤクザの家計だったなんて初耳なんだけど?!転生者ファイルにもそんなこと書かれてなかったし!これはあの女神様達に後で転生者ファイルの中身を精査させた方が良いな
「俺はどっかのヤクザの隠し子らしい。詳しくは知らないがな。風間には抗争に巻き込まれたときに何度か守って貰ったことがあったんだ。」
「そうそう。氷室の無茶ぶりに何度死んだと思ったか。」
風間と氷室の話を少々青い顔で聞く砂原と一樹。和気藹々と死にかけた話をする2人に若干引いている。
「ま、そういうわけでこういうことには慣れているんだ。作戦の立案なんかは任せてくれ。」
と、胸を叩く風間。これほど頼もしい存在だったとは思わなかった。
・・・・・
・・・
「まあ、俺と氷室のことは良いだろ。まずは目下の問題木崎の奴をなんとかする方法を考えるぞ。」
話が脱線しかかっていたのを風間が元に戻す。
「そうだな。なあ、誰かアイツと相対して気がついたこと無かったか?」
砂原や一樹が腕を組んで考えている。私もそれに倣う。
うーん・・・変なことねえ・・・
普通にテレポートらしき事使って追いかけてきたのは驚いたな・・・あれも奪ったスキルの一つなのだろうか?それに、ネチネチと私たちを追い詰めるかのように・・・
ん?
あれ?何か引っかかる。
「どうした?」
風間が私に聞いてくる。
「い、いやなんか引っかかるなって・・・」
「引っかかる?何がだ?」
「うーん・・・美味く説明できないけど、木崎が私たちを追い詰めるように追いかけてきたのになんか違和感が・・・」
私の言葉に氷室が考え込む。
「ふむ・・・別にそんな違和感は無いと思うが・・・敏也や一樹はなんか思い当たる節は無いか?」
「うーん・・・一瞬だったし・・・」
「俺も特に無いかな・・・」
「そうか!そういうことか!分かったぞ、アイツの目的が!」
唐突に氷室が叫んだ。そして私たちにこう言った。
「木崎の奴、おそらくここへ来るぞ!急いで牢屋に向うんだ!」
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