34 / 121
一学期 四章 球技大会の打ち上げ
034 神崎さんの私服をチェックする至福の時間
しおりを挟む
神崎さんの座る六名がけのボックス席は、現在は愛しの神崎さん、そして神崎さんと仲良しの菅野さん、クラス委員長、ラグビー部の太田くん、……そしてなぜか五組のサッカー部である月山が座っていた。
「おい……、何でお前がいんだよ。」
俺は月山をじろっと睨みつけながら言った。
「そりゃ、俺は青葉の永遠のライバルだからな。お前のいる場所には現れるさ」
「ごめん、五組と打ち上げの場所被っちゃったみたい」
クラス委員長は少し申し訳なさそうに言った。
月山はちゃっかり自分の食器とグラスを席に置いている。どうやら、うちのクラスのバスケ部の真野が五組の方に行っており、彼と入れ替わりで月山がここに座っているようだ。
「まぁ俺の隣、空いてるから座れよ」
月山は、先ほどまで田中が座っていた席をぽんぽんと叩きながら言った。
「何で一組の席なのに、五組のお前に誘導されなきゃいけないんだよ」
いや、そう言いながらもまぁ……座るんですけどね。グッジョブ月山、試合でも見せないほどのナイスアシストだ。
こうして俺は愛しの神崎さんの正面というプレミアムシートに陣取ることができた。何という神のご加護、今日一日頑張ったご褒美かもしれない。
こんな間近に私服姿の神崎さんがいる。
世の男子ならみんなしていると思うのだけど、俺は早速、神崎さんの私服のファッションチェックを始めた。
神崎さんの私服は、上品かつキュートな純白のシャツワンピースであった。天使な神崎さんには、眩しいほどの純白がよく似合う。ワンポイントとして、腰回りに黒の細いビットベルトが巻かれており、神崎さんの細いウエストのくびれがより強調されている。
シャツワンピースの裾は可愛らしいフリルがついており、彼女の可愛いひざ小僧が見え隠れするくらいの丈である。足元は黒を基調としたクラシックシューズであり、ロークルー(脛よりちょい下)の茶色の靴下を履いている。
全体的に清楚かつ可愛らしくまとめられており、ピーコやドン小西もきっとご満悦頂けるコーディネートである。
普通の男子高生は、あまり女子の服とかよく知らないだろう。
しかし、俺はそこのところが一味違う。昔はワンピースと聞いて、まっ先に少年ジャンプの某海賊漫画が浮かんでいた俺だが、神崎さんの私服を分析するために、結構女子のファッションについても勉強したのだ。
というのは冗談であり、姉貴と妹がいる俺は、存外女性ファッションに詳しいということにしておきたい。
実際のところ、中学時代には、ドクロのTシャツに、ズボンをずらし(当時は腰パンが流行ってた)、ジャラジャラとしたウォレットチェーンを付け、首元には十字架のネックレスという、中学生らしい痛々しさのロイヤルストレートフラッシュを決めていた頃がある。
その頃は、母と姉貴と妹からボコボコに駄目だしされ、「服を買うお金がもったいない。」と、一時期は自分で服を購入するのは禁止されていたほどだ。
今現在、まともなファッションセンスになったのは、厳しい女性陣に囲まれて育ったという環境要因が大きいだろう。
まぁ、結局自分に似合う服がいいんだよね。そして神崎さんは、きっと何を着ていても結局は可愛い。
「おい……、何でお前がいんだよ。」
俺は月山をじろっと睨みつけながら言った。
「そりゃ、俺は青葉の永遠のライバルだからな。お前のいる場所には現れるさ」
「ごめん、五組と打ち上げの場所被っちゃったみたい」
クラス委員長は少し申し訳なさそうに言った。
月山はちゃっかり自分の食器とグラスを席に置いている。どうやら、うちのクラスのバスケ部の真野が五組の方に行っており、彼と入れ替わりで月山がここに座っているようだ。
「まぁ俺の隣、空いてるから座れよ」
月山は、先ほどまで田中が座っていた席をぽんぽんと叩きながら言った。
「何で一組の席なのに、五組のお前に誘導されなきゃいけないんだよ」
いや、そう言いながらもまぁ……座るんですけどね。グッジョブ月山、試合でも見せないほどのナイスアシストだ。
こうして俺は愛しの神崎さんの正面というプレミアムシートに陣取ることができた。何という神のご加護、今日一日頑張ったご褒美かもしれない。
こんな間近に私服姿の神崎さんがいる。
世の男子ならみんなしていると思うのだけど、俺は早速、神崎さんの私服のファッションチェックを始めた。
神崎さんの私服は、上品かつキュートな純白のシャツワンピースであった。天使な神崎さんには、眩しいほどの純白がよく似合う。ワンポイントとして、腰回りに黒の細いビットベルトが巻かれており、神崎さんの細いウエストのくびれがより強調されている。
シャツワンピースの裾は可愛らしいフリルがついており、彼女の可愛いひざ小僧が見え隠れするくらいの丈である。足元は黒を基調としたクラシックシューズであり、ロークルー(脛よりちょい下)の茶色の靴下を履いている。
全体的に清楚かつ可愛らしくまとめられており、ピーコやドン小西もきっとご満悦頂けるコーディネートである。
普通の男子高生は、あまり女子の服とかよく知らないだろう。
しかし、俺はそこのところが一味違う。昔はワンピースと聞いて、まっ先に少年ジャンプの某海賊漫画が浮かんでいた俺だが、神崎さんの私服を分析するために、結構女子のファッションについても勉強したのだ。
というのは冗談であり、姉貴と妹がいる俺は、存外女性ファッションに詳しいということにしておきたい。
実際のところ、中学時代には、ドクロのTシャツに、ズボンをずらし(当時は腰パンが流行ってた)、ジャラジャラとしたウォレットチェーンを付け、首元には十字架のネックレスという、中学生らしい痛々しさのロイヤルストレートフラッシュを決めていた頃がある。
その頃は、母と姉貴と妹からボコボコに駄目だしされ、「服を買うお金がもったいない。」と、一時期は自分で服を購入するのは禁止されていたほどだ。
今現在、まともなファッションセンスになったのは、厳しい女性陣に囲まれて育ったという環境要因が大きいだろう。
まぁ、結局自分に似合う服がいいんだよね。そして神崎さんは、きっと何を着ていても結局は可愛い。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる