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城下町へ
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従属国と宣誓した後のピスカルソーダ国は騒然となったそうだ。
主に貴族たちだけが。
国民にとっては王が代わろうが、どこの国に属そうが変わり映えしない毎日だったからだ。
ただ、法律が変わってくれたらとか、税金が変わってくれたらと言う願いは多少あった。
主権を得たドラニスター国国王が最初にしたことは、ピスカルソーダの貴族たちの不正を暴いた。
正確には、元々持っていた証拠を有効かつ効果的に使うタイミングを計っていただけだった。
そのほとんどが粛清され、アリステリアと関係を持っていた女性の家門は全て貴族名簿から抹消された。
没落ではなく犯罪者として一族郎党が連行され、牢へと入れられたその先でアリステリアと対面した。
そして牢は一変して罵倒に罵声、悲鳴や叫び声、自分は悪くないと懇願する声が響き渡っていた。
その後はまた別なお話。
「側室の制度が無いのに、そんな甘言に乗せられる方がおバカさんなのよ。
きちんと勉強していれば、そんな法律は無いとすぐ分かるのに」
「一度与えたチャンスを何も考えず浪費した結果ですから、自業自得です」
あの親にしてと言う言葉を借りるなら、あの兄にしてこの妹である。
アスはトルシエの立場を蔑ろにしたあのバカを許すはずが無かったし、数々の侮辱を受けて来たトルシエ王妃が黙って引くはずも無かったんだ。
人は慣れるものだから、あと数か月もすれば従属国と言う名のピスカルソーダ国もそんなに悪くないって国民も気づくでしょう、とトルシエ王妃微笑んだ。
だって、税が適正になって結果減税ですもの、素晴らしい国王に王妃と言う評判を付け加えてくれるわ、と。
怖い兄妹だった。
忙しい日々の中、僕のコスプレの衣装が出来上がった!
正しいコスプレのお作法なんかは分からないけど、この国で最初に目指した獣人っぽいやつ。
「本当なら九尾にしたかったけど、先に可愛さを出したかったから、敢えて三尾にしてみたんだよねぇ。
アスに九尾執事とかやってもらいたいなぁ」
パニエが入ったスカートのお尻に3尾を付けて、有りがちだけどゴスロリ風にデザインしたワンピースを着た。
黒のベストにフリルとレースの袖、そしてウィッグは耳付きの金髪。そこにミニハットのヘッドドレスを付けた。
イメージは裏垢の三尾狐アリス風って感じ。
アスと約束したから最初に見て貰って、そのまま城下デートして広報を兼ねて練り歩くつもりだった。
本当なら誰それってくらいのメイクをしたかったけど、それはアスに申し訳ないからまた今度にした。
アスの部屋に人目を忍んで行った。
だって本当に一番最初に見るのは、アスにしたかったから。
扉をノックすると出て来るのを待つと、中がドタバタとし服を乱したアスが扉を開けた。
「どうしたの?」
そう言いながら中を覗き込むと、バタバタと服を着てる、知らない男性が目に入った。
「あ、あれ? もしかして、イル、どうしたんだい?
ちょっと中は今バタついてるから、もう少し後で」
「うん、ごめんね。
楽しそうなところ邪魔しちゃって。
一応約束だったから、はい、これ。
僕の作品」
部屋には入らず、扉でくるっと回ってみせた。
僕がコスプレしてる事すら気づかないなんて! 仮にも恋人!になったはずなのに!
「え、嘘、何その可愛さ!」
「ありがとう、じゃぁね」
にっこり笑って踵を返した。
後ろでなんかドタバタしてたけど、知らん!
半裸の男同士で何するって言うんだ! 浮気だ、浮気!
その足で城下に行こうかと思ったけど、頭に来たので衣装を少し変えて、メイクも誰それに作り直してから一人で城下へ向かった。
主に貴族たちだけが。
国民にとっては王が代わろうが、どこの国に属そうが変わり映えしない毎日だったからだ。
ただ、法律が変わってくれたらとか、税金が変わってくれたらと言う願いは多少あった。
主権を得たドラニスター国国王が最初にしたことは、ピスカルソーダの貴族たちの不正を暴いた。
正確には、元々持っていた証拠を有効かつ効果的に使うタイミングを計っていただけだった。
そのほとんどが粛清され、アリステリアと関係を持っていた女性の家門は全て貴族名簿から抹消された。
没落ではなく犯罪者として一族郎党が連行され、牢へと入れられたその先でアリステリアと対面した。
そして牢は一変して罵倒に罵声、悲鳴や叫び声、自分は悪くないと懇願する声が響き渡っていた。
その後はまた別なお話。
「側室の制度が無いのに、そんな甘言に乗せられる方がおバカさんなのよ。
きちんと勉強していれば、そんな法律は無いとすぐ分かるのに」
「一度与えたチャンスを何も考えず浪費した結果ですから、自業自得です」
あの親にしてと言う言葉を借りるなら、あの兄にしてこの妹である。
アスはトルシエの立場を蔑ろにしたあのバカを許すはずが無かったし、数々の侮辱を受けて来たトルシエ王妃が黙って引くはずも無かったんだ。
人は慣れるものだから、あと数か月もすれば従属国と言う名のピスカルソーダ国もそんなに悪くないって国民も気づくでしょう、とトルシエ王妃微笑んだ。
だって、税が適正になって結果減税ですもの、素晴らしい国王に王妃と言う評判を付け加えてくれるわ、と。
怖い兄妹だった。
忙しい日々の中、僕のコスプレの衣装が出来上がった!
正しいコスプレのお作法なんかは分からないけど、この国で最初に目指した獣人っぽいやつ。
「本当なら九尾にしたかったけど、先に可愛さを出したかったから、敢えて三尾にしてみたんだよねぇ。
アスに九尾執事とかやってもらいたいなぁ」
パニエが入ったスカートのお尻に3尾を付けて、有りがちだけどゴスロリ風にデザインしたワンピースを着た。
黒のベストにフリルとレースの袖、そしてウィッグは耳付きの金髪。そこにミニハットのヘッドドレスを付けた。
イメージは裏垢の三尾狐アリス風って感じ。
アスと約束したから最初に見て貰って、そのまま城下デートして広報を兼ねて練り歩くつもりだった。
本当なら誰それってくらいのメイクをしたかったけど、それはアスに申し訳ないからまた今度にした。
アスの部屋に人目を忍んで行った。
だって本当に一番最初に見るのは、アスにしたかったから。
扉をノックすると出て来るのを待つと、中がドタバタとし服を乱したアスが扉を開けた。
「どうしたの?」
そう言いながら中を覗き込むと、バタバタと服を着てる、知らない男性が目に入った。
「あ、あれ? もしかして、イル、どうしたんだい?
ちょっと中は今バタついてるから、もう少し後で」
「うん、ごめんね。
楽しそうなところ邪魔しちゃって。
一応約束だったから、はい、これ。
僕の作品」
部屋には入らず、扉でくるっと回ってみせた。
僕がコスプレしてる事すら気づかないなんて! 仮にも恋人!になったはずなのに!
「え、嘘、何その可愛さ!」
「ありがとう、じゃぁね」
にっこり笑って踵を返した。
後ろでなんかドタバタしてたけど、知らん!
半裸の男同士で何するって言うんだ! 浮気だ、浮気!
その足で城下に行こうかと思ったけど、頭に来たので衣装を少し変えて、メイクも誰それに作り直してから一人で城下へ向かった。
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