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第一章・生きるため
第13話 神無の月十九日・クリオ君の微笑み
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「996、997,999、1000! 腕立て伏せ1000回完了!」
「兄上凄いでござる! 拙者なら、800回は既に限界でござるよ!」
彼らが生まれる日から、既に一ヶ月の時間を過ごしていた。僅か一ヶ月の間に、もう立派な大人に成長したよ!
長男のクリオ君は、毎日朝も腕立て伏せ1000回を持ち続けていた。もう8個に割れた腹筋が鍛えられていたよ!
運動後の体は汗がいっぱい流れていた。光が彼の腹筋に射して、きらきら光っている。そして、あの明るい笑顔が太陽の光と相まって、何度見てもカッコイイよ!
「セルシアちゃん! もう何度も言ったよ。女の子が腹筋なんていらないよ!」
「しかし、母上! 拙者は如何しても武の極めに達してござるよ!」
もうダメだ! 一番安心の娘が一番心配の娘になってしまった! 可愛いセルシアちゃんを返してくれよ!!
「じゃ、母さん! セルシア! オレが狩りに行こうぜ!」
「いってらっしゃい!」
「いってらっしゃいでござる! 兄上!」
クリオ君がほぼ毎日森で狩りをする。ただ一ヶ月の時間に、森に残っている魔物はもう多くないよ!!
前に倒したツンドラウルフキングだけではなく、トラや、ライオンなどでも軽くって倒せるよ!
その代わりに、彼が想像以上の大食いだった。普通の人より五倍食べられるよ!! 故に、森の魔物がどんどん減ってしまったよ。魔物たちは可哀想ね。でもよ、息子にいっぱい食べさせるため、ごめんよ!
彼のおかげで、大量のEXPを得ていたよ。あれからエクロス君と一緒に何度も確かめていた。彼らが魔物を殺した時に、我もボーナスEXPの半分を得られるよ! つまり、彼らが得たEXPは減らず上に、その半分に相当するEXPが我に得られることだ! レベルは70に上がっていた。種族レベルも30に近づいていたよ!
もうすぐ、もうすぐメリュジーヌに進化できるよ!! 進化したら、翼が生えるよ!
そういえば、今朝、エクロス君が「周りの地形について探索して行く」と言った後、すぐ飛んじゃったよ。もう! 地形なら、我のマップ探索があるのに! まぁ、それは我しか見えないのもだから……
リスティアちゃんなら、朝ごはん食べ終わったら、すぐ川の下流で魔法を練習に行った。彼女は先週で魔法を練習していた時、もう少しで大火事が起こってしまった。故に、森から遠く離れた下流で練習させていた。
ちなみに、リスティアちゃんは翼がないのに、空に飛べるよ! さすが我の娘だ! 我も早く飛びたいよ!
……
「ただいま! 今日は大猟だぞう!!」
「お帰り。って、なにようこれ!!!」
正午の時に、帰ったクリオ君が、山ほどの獲物を持ってきた。ウルフ、イノシシ、ヒョウもいるよ!!
「お帰りでござる! 兄上! 解体は拙者に任せてござるよ!」
セルシアちゃんが木で作った剣を握って、目に見えないスピードで魔物を次々と解体していた。肉、骨、そして内臓が完璧に三つの山みたいに積み上げられていた。こんな神業は、何度見ても不思議だと思ったよ。
彼女が絶対に本物の剣が欲しいよね。あの時、どうしてセツナさんの剣を持ってないか? 今はマップさえあのダンジョンを見つけなかったよ!! チャンスがあったら、絶対にあの剣を探して、セルシアちゃんにあげるよ!
後はエクロス君とリスティアちゃんを待つだけよ!
……
「フンフン~ フンフンフン~ ようし! 出来上がりますよ!!」
料理のことはリスティアちゃん一人に任せていた。そして、彼女は料理することが楽しんでいた。
「いただきます!(頂でござる!)」
さすがクリオ君よ! あっという間に、三匹イノシシと相当する肉を食べっていた。
「クリオ君! よく噛んで食べてくれよ!」
「わ…… わかった! カム…… カム……」
食べながら話をすんなよ!! もう!
アレ! クリオ君のしっぽが垂れ下がっている。でも、顔が明るくて笑っているのに! なのになぜ!?
ご飯が食べ終わったら、エクロス君がまた飛んで行った。このままじゃ、エクロス君が絶対にあの無表情メガネ男になってしまったよ!!
「母さん! 森にいいものが見つかったぞう! みんなで行くか?」
それはいいけど。しかし、彼は明るくて笑っているが。どうしてしっぽが垂れ下がっているの!?
「わかった。 お母さんは行くよ~ あなたたちは?」
「拙者もいくでご…… !」
リスティアちゃんが急に手でセルシアちゃんの口を隠していた。目を細めて笑っている。
「ごめんね~ あたしとお姉様は用事があったため、お母様とお兄様二人で行きましょう!」
有無を言わさずに、セルシアちゃんを川の下流へ引っ張って行った。セルシアちゃんの目が驚愕に見開かれていた。
「アハハ…… なら、お母さんと二人にいこう」
「彼女たちが行かないのは惜しいな…… しょうがないな! 行こう!」
イヤイヤイヤ。クリオ君よ! あなたは既に振られているしっぽに裏切られたよ!
「獣化!」
これは彼のスキル獣化であった。身長2メートル以上の銀色の犬に変貌していた。全身を覆った銀色の体毛が太陽の下に、眩しい光が輝いていた。
「母さん! オレの背中に乗れ!」
獣化していた彼の声は、より深くなっていたが。その温柔さをはっきりと感じられていたよ!
彼が我を載せて、森の奥へ駆け出していた。
今日は凄くいい天気ので、森には以前のような陰鬱感が全くなかった。クリオ君の背中に打ち伏せて、涼しい風に吹かれていた。非常にいい気分だった。
「母さん! 気を付けて、敵が現れたぞう!」
アレ? 敵なの? サポートシステムが何も……
【魔物接近中!ツンドラウルフ5体です!】
わあ! ビックリした! クリオ君がサポートシステムにより先に敵を見つけられるなんて、さすが我の息子よ!
前にウルフたちの姿が現れて、こっちに向かいて来た。
「まったく、物覚えのない奴だ! くらえ!」
彼が右前足を前に軽くて振っていた。(右前足? 右手! 難しいね…… まぁ、右手でいい!)五つの気刃が物凄いスピードで敵に飛び出していた。
【…… 650EXPを獲得しました】
一瞬だけ、敵が全部血の海に倒れていた。
アハハ…… ちょっと可哀想だけど、息子との親子時間を邪魔した奴らに対し、哀れみに値しないよ!
「もうすぐ着たぞ!」
「わあ!! 綺麗い!!!」
密林から駆け抜いた。山の上に、美しい夕日に照らされる草原を見ている。茂った草が夏の風にそよいで「サラサラ」と音を響いていた。緑の草原と赤い空が地平線までつながっている。
「獣化解除!」
眩しい光が閃いていた。彼が人の姿に戻ってきた。
「先日狩りの時、ここを見つけた…… 母さんがこれを好きかもと思った……」
オイオイ! こんな恥ずかしい言葉を喋ったら、どうして顔が全然赤くないの! わあ! 後ろが凄い風が起こった! 彼のしっぽが超高速で振っているよ!!
「あぁ。お母さんが好きよ! でも、心の中ではお母さんのことを思うクリオ君が大好きよ!!」
「こら! いきなり何を…… 」
夕日の下に、彼の顔には見たことのない微笑みを浮かべできた。いつもの明るい笑顔と違い、心からの嬉しい笑みであった。そして、お母さんの我だけが見られた微笑みだった。
「ドッガン!!!」
後ろに巨大な爆破音が響いていた。森に棲む鳥たちは驚いたように、空に飛んで行った。
「ウフフ~ リスティアちゃんがまた変な魔法を使ってしまったよね。しょうがないね、クリオ君! そろそろ帰ろう!」
「あっ、そだね! それじゃ…… 獣化!」
これはうちの長男、クリオ君だ。人の前にいつも明るい笑顔を保っているが。お母さんの前にだけ、心からの嬉しい笑みを浮かべるよ! よかった! うちの長男は怪力バカ男ではなく、ささやかな気遣い男だったよ!! 自慢の息子だよ!!
「アレ? クリオ君、ちょっと待って!」
「母さん、なにを……」
帰る途中に、茂った葉の後ろに何があったことを気が付いた。
「クリオ君、右に何かがあるようだ。見に行こう」
「了解!」
茂みから潜っていた。ここが、隠されていた洞窟の入口があった。まさか! リグナクス地下大迷宮なの! 早くマップで確かめよう!
【確認しました。ダンジョン:リグナクス地下大迷宮です】
やはり、あの洞窟だった!!!
「兄上凄いでござる! 拙者なら、800回は既に限界でござるよ!」
彼らが生まれる日から、既に一ヶ月の時間を過ごしていた。僅か一ヶ月の間に、もう立派な大人に成長したよ!
長男のクリオ君は、毎日朝も腕立て伏せ1000回を持ち続けていた。もう8個に割れた腹筋が鍛えられていたよ!
運動後の体は汗がいっぱい流れていた。光が彼の腹筋に射して、きらきら光っている。そして、あの明るい笑顔が太陽の光と相まって、何度見てもカッコイイよ!
「セルシアちゃん! もう何度も言ったよ。女の子が腹筋なんていらないよ!」
「しかし、母上! 拙者は如何しても武の極めに達してござるよ!」
もうダメだ! 一番安心の娘が一番心配の娘になってしまった! 可愛いセルシアちゃんを返してくれよ!!
「じゃ、母さん! セルシア! オレが狩りに行こうぜ!」
「いってらっしゃい!」
「いってらっしゃいでござる! 兄上!」
クリオ君がほぼ毎日森で狩りをする。ただ一ヶ月の時間に、森に残っている魔物はもう多くないよ!!
前に倒したツンドラウルフキングだけではなく、トラや、ライオンなどでも軽くって倒せるよ!
その代わりに、彼が想像以上の大食いだった。普通の人より五倍食べられるよ!! 故に、森の魔物がどんどん減ってしまったよ。魔物たちは可哀想ね。でもよ、息子にいっぱい食べさせるため、ごめんよ!
彼のおかげで、大量のEXPを得ていたよ。あれからエクロス君と一緒に何度も確かめていた。彼らが魔物を殺した時に、我もボーナスEXPの半分を得られるよ! つまり、彼らが得たEXPは減らず上に、その半分に相当するEXPが我に得られることだ! レベルは70に上がっていた。種族レベルも30に近づいていたよ!
もうすぐ、もうすぐメリュジーヌに進化できるよ!! 進化したら、翼が生えるよ!
そういえば、今朝、エクロス君が「周りの地形について探索して行く」と言った後、すぐ飛んじゃったよ。もう! 地形なら、我のマップ探索があるのに! まぁ、それは我しか見えないのもだから……
リスティアちゃんなら、朝ごはん食べ終わったら、すぐ川の下流で魔法を練習に行った。彼女は先週で魔法を練習していた時、もう少しで大火事が起こってしまった。故に、森から遠く離れた下流で練習させていた。
ちなみに、リスティアちゃんは翼がないのに、空に飛べるよ! さすが我の娘だ! 我も早く飛びたいよ!
……
「ただいま! 今日は大猟だぞう!!」
「お帰り。って、なにようこれ!!!」
正午の時に、帰ったクリオ君が、山ほどの獲物を持ってきた。ウルフ、イノシシ、ヒョウもいるよ!!
「お帰りでござる! 兄上! 解体は拙者に任せてござるよ!」
セルシアちゃんが木で作った剣を握って、目に見えないスピードで魔物を次々と解体していた。肉、骨、そして内臓が完璧に三つの山みたいに積み上げられていた。こんな神業は、何度見ても不思議だと思ったよ。
彼女が絶対に本物の剣が欲しいよね。あの時、どうしてセツナさんの剣を持ってないか? 今はマップさえあのダンジョンを見つけなかったよ!! チャンスがあったら、絶対にあの剣を探して、セルシアちゃんにあげるよ!
後はエクロス君とリスティアちゃんを待つだけよ!
……
「フンフン~ フンフンフン~ ようし! 出来上がりますよ!!」
料理のことはリスティアちゃん一人に任せていた。そして、彼女は料理することが楽しんでいた。
「いただきます!(頂でござる!)」
さすがクリオ君よ! あっという間に、三匹イノシシと相当する肉を食べっていた。
「クリオ君! よく噛んで食べてくれよ!」
「わ…… わかった! カム…… カム……」
食べながら話をすんなよ!! もう!
アレ! クリオ君のしっぽが垂れ下がっている。でも、顔が明るくて笑っているのに! なのになぜ!?
ご飯が食べ終わったら、エクロス君がまた飛んで行った。このままじゃ、エクロス君が絶対にあの無表情メガネ男になってしまったよ!!
「母さん! 森にいいものが見つかったぞう! みんなで行くか?」
それはいいけど。しかし、彼は明るくて笑っているが。どうしてしっぽが垂れ下がっているの!?
「わかった。 お母さんは行くよ~ あなたたちは?」
「拙者もいくでご…… !」
リスティアちゃんが急に手でセルシアちゃんの口を隠していた。目を細めて笑っている。
「ごめんね~ あたしとお姉様は用事があったため、お母様とお兄様二人で行きましょう!」
有無を言わさずに、セルシアちゃんを川の下流へ引っ張って行った。セルシアちゃんの目が驚愕に見開かれていた。
「アハハ…… なら、お母さんと二人にいこう」
「彼女たちが行かないのは惜しいな…… しょうがないな! 行こう!」
イヤイヤイヤ。クリオ君よ! あなたは既に振られているしっぽに裏切られたよ!
「獣化!」
これは彼のスキル獣化であった。身長2メートル以上の銀色の犬に変貌していた。全身を覆った銀色の体毛が太陽の下に、眩しい光が輝いていた。
「母さん! オレの背中に乗れ!」
獣化していた彼の声は、より深くなっていたが。その温柔さをはっきりと感じられていたよ!
彼が我を載せて、森の奥へ駆け出していた。
今日は凄くいい天気ので、森には以前のような陰鬱感が全くなかった。クリオ君の背中に打ち伏せて、涼しい風に吹かれていた。非常にいい気分だった。
「母さん! 気を付けて、敵が現れたぞう!」
アレ? 敵なの? サポートシステムが何も……
【魔物接近中!ツンドラウルフ5体です!】
わあ! ビックリした! クリオ君がサポートシステムにより先に敵を見つけられるなんて、さすが我の息子よ!
前にウルフたちの姿が現れて、こっちに向かいて来た。
「まったく、物覚えのない奴だ! くらえ!」
彼が右前足を前に軽くて振っていた。(右前足? 右手! 難しいね…… まぁ、右手でいい!)五つの気刃が物凄いスピードで敵に飛び出していた。
【…… 650EXPを獲得しました】
一瞬だけ、敵が全部血の海に倒れていた。
アハハ…… ちょっと可哀想だけど、息子との親子時間を邪魔した奴らに対し、哀れみに値しないよ!
「もうすぐ着たぞ!」
「わあ!! 綺麗い!!!」
密林から駆け抜いた。山の上に、美しい夕日に照らされる草原を見ている。茂った草が夏の風にそよいで「サラサラ」と音を響いていた。緑の草原と赤い空が地平線までつながっている。
「獣化解除!」
眩しい光が閃いていた。彼が人の姿に戻ってきた。
「先日狩りの時、ここを見つけた…… 母さんがこれを好きかもと思った……」
オイオイ! こんな恥ずかしい言葉を喋ったら、どうして顔が全然赤くないの! わあ! 後ろが凄い風が起こった! 彼のしっぽが超高速で振っているよ!!
「あぁ。お母さんが好きよ! でも、心の中ではお母さんのことを思うクリオ君が大好きよ!!」
「こら! いきなり何を…… 」
夕日の下に、彼の顔には見たことのない微笑みを浮かべできた。いつもの明るい笑顔と違い、心からの嬉しい笑みであった。そして、お母さんの我だけが見られた微笑みだった。
「ドッガン!!!」
後ろに巨大な爆破音が響いていた。森に棲む鳥たちは驚いたように、空に飛んで行った。
「ウフフ~ リスティアちゃんがまた変な魔法を使ってしまったよね。しょうがないね、クリオ君! そろそろ帰ろう!」
「あっ、そだね! それじゃ…… 獣化!」
これはうちの長男、クリオ君だ。人の前にいつも明るい笑顔を保っているが。お母さんの前にだけ、心からの嬉しい笑みを浮かべるよ! よかった! うちの長男は怪力バカ男ではなく、ささやかな気遣い男だったよ!! 自慢の息子だよ!!
「アレ? クリオ君、ちょっと待って!」
「母さん、なにを……」
帰る途中に、茂った葉の後ろに何があったことを気が付いた。
「クリオ君、右に何かがあるようだ。見に行こう」
「了解!」
茂みから潜っていた。ここが、隠されていた洞窟の入口があった。まさか! リグナクス地下大迷宮なの! 早くマップで確かめよう!
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やはり、あの洞窟だった!!!
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