ヘビ女王の異世界建国記 ~子育てしながら魔王を目指すぞう! アレ!?~

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第一章・生きるため

第16話 神無の月二十一日・エクロス君の覚悟 ②

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「オイオイ! オレたちが結構舐められてるぜ! そろそろやるかぃ? フェオラ!」

「いつでもいいよ! イヒヒヒ!! 勇者様に認めたあたしたちの力、よくぞ見せてくれよ! 魔物どもよ! いへへへ!! 出でよ!! ゴーレムよ!!」

 彼女が杖の先端を空に向かって挙げていた。地面に四つ魔法陣が現れていた。中から魔物の姿が現れていた。身長は3メートル以上、体が赤色の岩石に覆われている巨人だ!

「あのバンパイアがお前に任せろ! ディラット! 対空戦が得意でしょう! あたしの玩具はあの小娘だ! すぐ楽にさせるよ! イヒヒヒ!! ゴーレムたち! あの二人をやれいい!!!」

「相変わらず悪趣味ね! 遊びすぎなよ! あの方が生きてるモノが欲しいからよ!!」

 4体のゴーレムがクリオ君とセルシアちゃんのところに向かって、突進している。重い体がそんな速いスピードで走られるか!

 あっという間に、既に彼らの寸前に着いた。

「ドン!」と、肩で体当たりしていた! 彼らがそれぞれに腕と剣で攻撃を截っていたが。後ろに数メートル押さえられていた。

「ホー! 普通の魔物より、ちょっと強いな! セルシア! 大丈夫か!?」

「拙者大丈夫でござる! 兄上こそ、無事でござるか?」

「当ったり前だ! なら、そろそろ反撃しろうよ!」

 二人が楽しそうな笑みに表していた。反撃の構えを取っている。

 クリオ君が肩から腕に力を凝って、拳が銀色のオーラに覆われている。

「ダブルハウリングアタック!!」

 彼が両拳で同時に二体のゴーレムを打ち付けていた。「ダン!」と声がしていた。ゴーレムたちが後ろの森に押さえられていた。森までの地面に真っ直ぐな四本の跡が残していた。

 一方、セルシアちゃんが二体のゴーレムに直面している。彼女が剣を抜けていて、両手で柄を握って、全身がピンク色のオーラに覆われている。

風華刃フウカジンマボロ!」

 彼女の姿が急に消えていた。次々と「キン! キン!」の声を聞こえていた。切られていたゴーレム破片が地面に散らばっていた。

 これが! 彼女が超高速移動しながら、剣で敵を切っていたか! さすが最愛のセルシアちゃんだったよ!

 隣に、フェオラという女魔術師が精神力を集中して、身の回りが青い魔法陣が現れていた。

「アイスースピアー!」

 杖の先端に鏤めている宝石が光っていた。無数なる氷の槍がリスティアちゃんに狙い撃っていた。

「はぁぁ~」

 攻撃に直面しているリスティアちゃんがあくびをしていた。気にも掛けなかったようだ。

 このバカ娘! 傷ついたらどうすんのよ!!

「ファイアディフェンスシールド~」

 燃えている炎が地面から空飛び上がっている。壁となり、襲来していた氷の槍をまとめて溶けていた。

「これが『人間無様』の力かしら~ ウフフ~ もっと楽しんで見せてくださいね!」

 リスティアちゃんの魔法を見て、フェオラという女魔術師が人間にあるまじき獰猛な顔に表す。

「てめえぃ! 何をしてたんだ!! 人間なのに、何故魔物たちと仲良くなったよ!! このフェオラ様がてめえぃのような裏切り者を殺すぞ!!! 感謝しなさいよ!! イヒヒヒ!!」

 やはり、リスティアちゃんはどう見えても人間の姿よね。でもよ、彼女は本当に人間なの?

「もう遊びはしなぇよ! クアグスワンプ!」

 何も起こらなかった。これは…… 何の魔法?

 この時、リスティアちゃんが踏んでいる地面がキモイ緑色の魔法陣が現れていた。地面が沼に変わってしまった。

「これで、てめえぃが動かないよね! 安心して、てめえぃは人間だもの、あの方が興味ないよ! すぐ楽にさせるよ! イへへへ!! サンダージャベリン!!」

 上空に幾つの紫色の魔法陣が現れていた。その中から、雷の槍が速いスピードでリスティアちゃんに狙い撃っていた。

 リスティアちゃんが空から飛んで来た槍を見って、口元が笑みに表していた。

「ドン!ドン!」って、彼女にいる地面に突き刺さっていた。

「イヒヒヒ!! これがフェオラ様の力だよ! あの世で後悔しなさいよ! 次は、てめえぃよ! ヘビ女!!」

 まったく、この下品な顔と喋り方、辞めさせてほしいよ。うちの子がお前のことを真似てしまったらどうすんのよ!!!

「あなた、何を勘違いなの? うちの娘はまた生き生きしているよ!」

「ファイアボール!」

 リスティアちゃんの無邪気な声が響いた瞬間。空から火の玉が次々とあの魔術師に狙いに行っていた。

「マジカルシールド!」

「ドン! ドン! 」

 魔術師の前に透明なバリアーが現れていたが。火の玉に当たった瞬間に、爆発していて、バリアーが粉々に砕けていた。彼女も余波で飛ばされていた。

「てめえぃ!! よくもこのフェオラ様を…… 殺す!! てめえぃを殺す!」

 あのバカ! まだ力の差が気付かないの? まぁ、こっちはもう大丈夫。エクロス君はどうしたの?

空閃牙クウセンガ!」

 あのアーチャーが空に飛んでいるエクロス君に狙え、矢を射っていた。その矢が空中に散らしていて、無数の矢になってしまった。

 無数の矢に向かって、エクロス君の顔に何の表情もなかった。右の手を半分上げている。

「シャドウホール」

 彼の右手から小さな暗いボールを放出していた。一気の大きくホールになっていた。飛んでいた矢が全部呑み込まれていた。

「ナイトメア」

 今回は左手から、無数なる影のコウモリを放り出していた。コウモリたちが物凄いスピードであのアーチャーに飛んで行っていた。

 彼は反応する暇さえなかった。影に囲まれていて、呑み込まれていた。

「これは…… このコウモリが…… ああああああああ!!!」

【人間:ディラットが死亡しました。EXP2000を獲得しました】

 影のコウモリが散っていた。残ったのは、白骨しかない残骸であった。

 しん…… だのか? いくら殺したいが。人間が自分の前に殺られたことを直面する時、やはり迷い……か! イヤ! エクロス君が間違ってもいなかった! この二人はあれほど残虐なことをした今、もう人間じゃない!! 

 女魔術師が仲間の死を見て、更なる狂乱してしまった。

「てめえぃら!!! ディラットを…… !!! 今すぐてめえぃら全部殺すぞう!!!」

 アーチャーの死に気を付けていた時、クリオ君に森へ押さえられていたゴーレムが戻ってきた。セルシアちゃんに切り刻まれていた破片も元のゴーレムに戻ってきていた。

「てめえぃら!!! このフェオラ様のゴーレムが不死身だよ! イへへへ!!」

 不死身なの!! 厄介の敵だな!! どうすればいいの!!
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