ヘビ女王の異世界建国記 ~子育てしながら魔王を目指すぞう! アレ!?~

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第一章・生きるため

第19話 神無の月二十一日・リスティアちゃんの涙 ②

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 無数なる鳥の鳴き声が響いていた。さっきの小鳥たちが、我々の前に攻撃を食い止めていた。

「ドッガン!!」

 小鳥たちが冷気に当たられたとたん、爆発が起こっていた。周りが氷霧に覆いかぶされてしまった。

 突然やってきた状況により、我ら全員が驚愕されていた。霧がだんだんと晴れていた。地面に凍ってしまった小鳥たちの姿が現れていた。

「あなたたち!! 何故あたしたちを…… 死んじゃダメ!!!」

 リスティアちゃんが我から振り切って、小鳥たちを軽くて胸に抱き締めている。大声で泣き叫んでいた。

「母さん! 危ない! 攻撃まだ来るぞ!!!」

 クリオ君の声を聞き、空に眺める。フロストアウェスが既に冷気を凝っていた。冷気が再びこっちに狙い撃ってしまった。

獣化シアリオー・モフォーシズ解除! ダブルデスハウリング!!」

風華刃フウカジンアラシ!」

「ナイトメア!」

 彼ら三人が飛んで来た冷気に向かって攻撃を放って、冷気との間にくすぶっているが。だんだんと冷気に押し戻されてしまう。

「いや!!! 嫌だ!!! せっかく会えたのに!!! 死んじゃダメ!!! うわあああああああ!!!」

 彼女が大声で泣き叫んでいた。我の心も針で刺すような痛みを感じてしまった。

「母上! 拙者たちはもう無理でござるよ! 早くリスティアを連れて、逃げてござるよ!」

 三人の攻撃が既に冷気に押し戻されてしまい。あと僅かで三人が攻撃されてしまう。

 どうする? この広い範囲な冷気、例え我が前に受け止めても彼らを完全に守れないよ!! 唯一の方法は…… 進化に賭けるしかない!! 

「あなたたち、これからの話は、命令ではなく、お願いだ!!!」

「お母さん、いきなり何を! 早く逃げてくれ!!」

「我があの攻撃を食い止める! あなたたち、全速でリスティアちゃんを連れて、逃げてくれ!」

「母さん! 今さら何を! こんなこと、オレたちができるわけがないだろう!!」

 彼らの言葉を聞いて、本当に嬉しかった。安心して、お母さんは誰にも死なせないよ!

「我はね、ずっと教えであげなかった秘密があったよ! それは! お母さんは死んでもすぐ生き返すよ!!」

「母上! そんなことできないでござるよ! 拙者は決して母上を放ってはいけないでござる!」

「わかった! クリオ、セルシア! お母さんの言う通りでやれ!」

「エクロス、お前…… !」

 クリオ君が話を半分して、エクロス君の顔を見て、急に止まった。

「わかった! 絶対に死ぬなよ! 母さん!!」

 クリオ君の態度が急に変わった。セルシアちゃんも黙ってうなずいていた。一体何か?

 でも、もう大丈夫よ! 後はお母さんに任せてくれよ! 例え前の進化と同じなら、不死身で耐えるよ!! メリュジーヌに進化!!!

 やはり、前と同じ、全身が熱くなった! 背中が、裂ける!!! そして…… !! 何故彼らがまだ逃げないか!!

「何故あなたたちがまだ逃げないの!!! もう約束したじゃないか!!?」

「例え母さんが死なないでも。息子として、母さんを放っておけ、逃げることができるわけねぇよ!」

「拙者もそう思ってござる! 母上を捨てて一人逃げることは武人の恥でござる!!」

「その通りだ。お母さんの切り札が何かが分からないけど、完成したまで、絶対に守って見せる!」

 リスティアちゃんも涙を拭いて、立ち上がっていた。

「さっきあたしはお母様に守られていました。今度はあたしの番です! メテオインパクト!!」

 彼女が精神力を凝って、渾身の力で魔法を放っていた。空から巨大に燃えている隕石がフロストアウェスに狙い撃っている。

 そうか…… さすが我の自慢な子供たちよ! あなたたちは我の誇りだ! 今はお母さんに任せてくれ! 絶対に、誰にも死なせない!!

【種族がメリュジーヌに進化しました。種族ランク4に上昇しました。種族値5.0に上昇しました。スキル影の蜃気楼LV1習得しました。スキル嵐の鞭テンペストウイップLV1習得しました。スキルサイクロンLV1習得しました。スキル恵みの風LV1習得しました。スキル霊魂再生リンカネーションLVMAX習得しました。スキル女王の慈愛クイーンズアフェクションLVMAX習得しました】

 進化が終わった!! 背中の感覚は…… 翼だ! やっと空に飛べるようになったよ! でも、今は感心している場合じゃない!

「あなたたち! もうすぐ我慢してくれ! お母さんは今すぐあの鳥をやっつけよう!」

 翼と繋がっている背筋を動き、空へと舞え上がる。

 あっという間に、フロストアウェスより高く飛んでいた。

 上空に止めって、精神を凝っている。

 感じる! 風の力を感じられている! 柔らかいと凄まじいという正反対な二つの性質を持つ力だ! まるで、恩恵と罰が使用者次第であるようだ!

 ならば、うちの子供に嫌な思いをしたあなたに…… 罰を与えよ!

 風の力が全身から右手に流れ込んでいる。手の面に緑色の風模様な紋章に表していた。

 手を敵に向かって広げて、前に拳のような小さい魔法陣が現れていた。

 リスティアちゃんの魔法とイメージ違いな。そして、魔法陣も小さかったよ! このまま魔法を放つか?

「サイクロン!!」

 アレ? 何の反応もなかったよ! 魔法の使い方が間違っているの? おかしいな……

 気のせいかな? 周りの風が急に強くなっていた。 あれは!!!

 フロストアウェスの真下に、広い緑色の魔法陣が現れていた。周りの風が急速で魔法の中に集めている。魔法陣の色がんだんだんと濃くなって、光が閃いていた。

「フウウウウウ!!!」

 突然、中から凄まじい竜巻がフロストアウェスに物凄いスピードで飛んで行った。敵が瞬間に竜巻に囲まれている。

 竜巻がまだ回り続けている。颯々たる風の音がうなっている。まるで世界中にいるすべての邪悪なモノを吹き飛ばすようだ。

「ホウイ――――!」

 フロストアウェスがまだ冷気を凝りたいが。残念! 竜巻の中に、すべてのオーラが成り得ないよ! 冷気が瞬間に吹き飛ばされていた。

 しかし、さすが最高ランクの魔物だ。奴が渾身の力で竜巻の中から飛び出して、こっちに向かって突進してきた。

「ドッ」っで、くちばしで我の胸に突き刺さってしまった。

「母さん!(母上! お母さん! お母様!)」

 地面にいる四人が一斉に叫び出した。

 そうよね。 地面から眺めると、こういう光景だよね。 

「影を突き刺さった気分はどう?」

 奴に突き刺さった前に、既に『影の蜃気楼』で元の場所に影分身を残していた。本物の我が、もう更なる上に飛んでいた。

「なら、一撃でお前を倒せ!! 嵐の鞭テンペストウイップ!!」

 風の力が急激に手の裏から突き出していた。細長いヘビのような鞭になった。

 鞭の先端が生きるように、物凄いスピードで敵に突き刺さっていた!

【フロストアウェスが死亡しました。530000EXPを獲得しました。レベルが76に上がりました。種族レベルが30に上がりました】

 奴の死体が地面に向かって落ちている。そのまま死んだらもったいないよ!

「魂喰い!」

 奴の魂が体に刺した鞭に沿って、我の体に流れ込んでいた。

 これは便利なスキルだよね。早く地面に降りろ!

 緩めて地面に降りていた。子供たちの息が急いて、大変疲れていたそうだ。うわ!クリオ君が既に地面に横になってしまった。

 今回はさっきと正反対の柔らかい風の力を使おう!

 感じてる! 心の中から、暖かい風の力が溢れている! 風の力よ、子供たちの体と精神を癒してくれ!

「恵みの風!」

 胸から暖かい風のオーラが周りに拡散している。顔面上の疲弊がすっからかんになった。生き生きした表情に戻っていた。

「オー! オレの力が戻ってきたぜ! ありがとうな、母さん!」

 クリオ君が立ち上がって、しっぽが振っている。

「母上が無事に良かったでござる!」

 セルシアちゃんが治したら、すぐ我の胸に飛び出していた。やはり、我の娘よね!

「まぁ…… お母さんがよく頑張ったな。感謝するよ」

 エクロス君の顔がまた無表情なポーカーフェイスに戻ってしまった。照れる息子も可愛いよね!

「お母様! お願い! お母様の力で、この子たちを助けてください!」

 リスティアちゃんが死んでいた小鳥たちを抱いて、懇願した。

「ごめん…… リスティアちゃん、あの子たちはもう死んでしまった……」

「嘘だ!! お母様は嘘つき!! この子たちはまた…… うわあああ!!!」

 彼女が悲しくて泣き叫んでいた。彼女の声を聞き、皆が悲しみを感じていて、頭を下げて、黙ってしまった。

 我は嘘を付いていなかった。小鳥たちの魂は一つ一つ小さすぎだった。例え魂喰いを使っても、この魂たちを再現することも不可能である。

 彼女はまだ泣き続けている。真っ赤な瞳から涙が小鳥の体に落ちった。

 突然、周りに死んでいたすべての小鳥が光になって、空に寄り集めて、全身が色とりどりな羽に覆われる綺麗な鳥に変わっていた。

 鳥が空で自由に舞えている。両翼から、些細な光が散らばっていた。

 この光が触ってでも暖かいを感じられる。これが、奇跡というものよね!

 鳥の全身が急にピカピカと光っている。消えてしまった。

 リスティアちゃんが何を見つけたそうだ。あの場所に飛んで、何を受け止めったそうだ。

「お母様! このタマゴを見て!!」

 虹のような柄が付いているタマゴであった。側でもさっきの鳥と同じ優しさを感じられている。

「お母様! この子が孵化するまで、あたしは絶対に守りますよ!」

 リスティアちゃんの笑顔がやっと戻ってきた。これが新しい生命の誕生を待つ顔か? あなたたち誕生する前に、我もそのような顔だったかもね!

 これはうちの未子、リスティアちゃんであった。魔法に熱中して、たまにはわがまま娘になったが。生命が彼女にとって、何よりも大切なものであった。我とそっくりしたよね! だっで、自慢の娘だもの!!!

 これは我の子供たちであった。普段、こんな時の気持ちは『神を感謝したい』だったよね。でも、あの神々は我の仇だったよ。

 なら、この美しい空に、感謝するよ! この子たちが我の側に送って、ありがとうございます!!!

「では! 皆! 行こう! 我々を待っている世界へ…… 出発!!」

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