【夕闇鳥の涙】〜強気な童顔巨乳な女が無表情無口な男にいただかれる話〜

藤本柚花

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本編

2.交渉

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(夕闇鳥の涙って……嘘……)

 エリンは、ふらふらと人垣の方へ歩いていく。
……今まさしく噂をしていたものがすぐ近くにあるなんて、とても信じられなかった。
 自分が良く知る憎たらしいその男は、討伐で獲得した魔法石や素材を換金してもらっているところだった。

「ゆ、夕闇鳥の涙はここでは換金できないので、申し訳ないのですが、商人ギルドに行っていただいてもよろしいですか?」

 一度の大金をギルドで引き出す場合や、こうした希少な魔法石などの換金は、近くの商人ギルドに案内される。
 いつもは冷静なギルド職員の女性も、滅多に見ることのできない貴重な魔法石を目の当たりにして、声色が高く少し興奮気味だった。

 ミーナは荷物を手に取り立ち上がり、カウンターへ向かうエリンの後に続く。
 自分も夕闇鳥の涙を間近で見たかったし、人だかりの中にパーティのメンバーが混ざっているのを見つけたからだ。
……何より、どこか放心状態のようになったエリンが少し気がかりだった。

 背の高いその男は軽く頷くと、硬貨の入った袋と夕闇鳥の涙を手に取り、ギルドの入り口へと向かってしまう。

「あっ、ミーナごめん、聞いてくれてありがとう!
 討伐頑張ってきてね!」
 エリンはミーナに声をかけた後、人混みをかき分けながら慌てて男の後を追いかける。 

 ミーナはそれに返答しようとしたが、エリンの姿はあっという間に消え、そして人混みの中のパーティのメンバーに話しかけられてできなかった。

(エリン、無理しなければ良いけど……)

 エリンを心配するが、今日の討伐は遠距離で野営のある泊まりがけで、きっと丸一日連絡は取れないだろう。
 ミーナは親友をハラハラとした気持ちで心配していたが、これからの討伐に向けて気持ちを切り替えねば、と自分の頬を軽く叩いて気合を入れた。

***

「おーい、待って!」

 ギルドを出て、男の後ろ姿にエリンは叫ぶが、男は呼びかけに気付いていないのか、どんどん先に行ってしまう。

「シ、シリウス、待ってよぉ!」

 名前で呼び止めた途端。
 背の高い男ーーシリウスは、ピタリと足を止めて振り返った。

 シリウスの深紫の瞳がエリンを捕らえると、エリンの胸は締め付けられるように苦しくなり、早鐘を打った。
 自分でも顔が赤くなっているのが分かる。

(な、なんでこんなに胸が苦しいんだ?
 急に走ったからかな……)

 赤らめた頬に両手を当てて、咄嗟にシリウスから隠す。
 そんなエリンを見てシリウスは、凛々しい眉をほんの僅かに寄せた。
 表情が分かりにくいこの男の、疑問に感じた時の顔だ……多分。エリンが口を開くのを待っているのだろうか?

 討伐が終わった後の話し合いでエリンが言葉に詰まっても、先を促すような言動はせずに、再開するのをこうしてじっと待ってくれるような様子を見せる。
 と、エリンは勝手に思っている……ただの気のせいかもしれないが。

……前から薄々感じていたが。
 シリウスと2人でいると、エリンはこのように胸が苦しくなる症状になってしまう。
 てっきり、イラつきのあまり動悸がするのかと考えていた。しかしそうでなくても……と言うよりも。
 むしろ違う時の方が多いような気がする。

 例えば、シリウスが戦闘で長剣を見事に振るう姿を見たり、エリンが魔法を使っている時の様子を客観的に述べられ、その後で問題点を詳細に告げられた時。
 この深紫の瞳で自分のことを見られているのかと思うと……。
 何故だかこうして胸が締め付けられるような感覚に陥ってしまうのだった。

***

ーー初めて会ったのは、半年前だった。

 その時の印象は、最悪、その一言で。
 理由は全く謎だが……エリンは、シリウスに初めからすごく警戒されているようだった。
 無言のまま何故か強く睨まれて、鋭い視線を全身にくまなく向けられてしまった。
 今思うと、装備品でも検分されていたのだろうか?

 エリンは当時Bランクの冒険者になりたてで、ギルド長から直々に命じられた討伐を受けさせられる事になった。
 それはエリンの教育を目的としたもので、その指導担当とも言える存在が。
ーー若干18歳で既にSランクという驚異の経歴を持つ、シリウスだったのだ。

 漆黒の髪に深紫の瞳、濃い褐色の肌。
 前髪が目にかかるくらい長く、口元が黒いマントの立て襟で覆われているので、顔の作りはあまり見えないものの……。
 前髪から覗く目は切れ長で睫毛が濃く長く、鼻筋はスッキリと通っていて高い。
 見上げるほどの高い背に、全身が黒一色の装備で覆われていて、見る者に威圧感を与えてくる。

 つい最近このギルドに移籍してきたばかりのシリウスは、最年少で17歳の時にSクラスになったという実績により、周りを一気に震撼させた。
 更にその全身黒づくめの見た目も凄みを増していて皆シリウスに畏れを感じ、話しかける勇気のある人は誰もいないようだった。

……だが、エリンは違った。
 確かに少しは怖く感じるが……良く見ると。
 目と髪の色は違うものの、褐色の肌とがっしりとした体格が故郷のエリンの師にどこか似ていて、懐かしさを覚えたのだ。
 そして自己紹介された時の低い声に、何故かドキリと心臓が脈打って、もっとその声を聞いてみたいとすら思ってしまった。
 でも。
 初対面なのにこちらを警戒しながら睨み付けられると、あまりにも失礼な行動に、腹が立つ気持ちが大きくなった。

 ところがその後の討伐でのシリウスは。

ーーとにかく、圧巻の一言だった。

 エリンが見たこともない凄技の剣技はあまりにも鮮やかで、動きが早過ぎて正直何をどうやっているのか全く分からなかった。
 それだけでなく。

 防魔壁ぼうまへきと呼ばれる非常に難易度の高い魔法も完璧に使いこなし、戦闘面での欠点が全く見当たらない。
 さすがSランク……と戦闘も忘れてエリンは見惚れてしまった、もちろんシリウスから注意をされたが。

 通常、教育目的での討伐は多くても数回で終わる。
 しかし理由は不明だが、エリンはシリウスと2人きりでパーティを組む機会が非常に多かった。
 ギルド長とシリウスはどうやら昔からの知り合いのようで、もしかするとギルド長の方から、しばらく2人で組むようにと命じられているのかも知れない。

 エリンはシリウスと戦闘を共にするようになり、自分でも分かるくらいの明らかな急成長を遂げた。
……そして今までシンや他の人達から、いかに優しく甘やかされていたのかを思い知らされたのだ。

 シリウスはエリンがいくら上手に魔法を放っても、絶妙なタイミングの支援をしても、全く褒めない。
 それどころか、討伐の帰り道はずっと駄目出しばかりだ。
(いつかこいつに、一泡吹かせてやる!)
 それがエリンの当初の使命だった。

 しかしある時、気付いてしまった……。

 討伐が終わったあとは、2人で戦闘の振り返りをしながらギルドに帰るのが習慣になっていた。
 シリウスは気休めの言葉は一切使わず、もちろん嘘も言わない。
 助言は的確で、それ通りにすると悔しい事に、必ず上手くいく。
 こちらの行動を叱咤するが、それはきちんとエリンを見ている証拠だ。
 それにどんなに簡単でくだらない戦闘での質問も、真摯に答えてくれる。

(早く……こいつに追いつきたい)

 今は一方的に教えられている立場だが……。
 早く追いついて、いつか隣に並んで。
 これは夢のまた夢だが、背中を預けてもらえるようになりたい、とまで思ってきた。

ーーそれなのに。

 2人でずっとパーティを組んで来た筈なのに。
昨日シリウスが1人きりで日数をまたぐ討伐におもむいたと知って……とても悔しく、悲しい気持ちになった。
 それどころか、たまたま遭遇した強敵の夕闇鳥を……。
 驚くことになんと一人で狩って、希少な夕闇鳥の涙を手に入れてきたのだ。

(何も聞いてない。置いていかれた……)

 エリンとシリウスはきちんとした固定パーティでもないし、1人で行動するのも自由だ。
 自分でも八つ当たりとは自覚しているが、シリウスに対して怒りが込み上げてしまう。

……でもこうして、何日かぶりに顔を合わせて見つめ合ってしまうと。

 怒り以上に、上手く言いようのない切ないものが込み上げてきて、胸が苦しくなってしまう自分にエリンは気付いた。

 この気持ちをなんと呼ぶのかは、まだ分からない。

***

 (早くシリウスに、夕闇鳥の涙のことを言わないと……)

 気が焦って何から言いだしたら良いか分からなり、エリンは赤面したまま口をあわあわさせてしまう。
 このままずっと時間を無駄にしていると、シリウスはきっと帰ってしまうだろう。

ーーようやく決心し、口を開こうとするが。
 ふと、周囲の視線が数多くこちらを向いていることに気づき、ハッとした。
(ここじゃ人が多い……)
 シリウスが夕闇鳥の涙を手に入れたことは、もうそこら中の噂になっているのだろう。それになにより、この男はデカいし全身黒い格好だし、とにかく目立つのだ。

「ちょっと、こっち来て」
 シリウスの袖を強く引っ張って、キョロキョロと辺りを見回しながら、エリンはひと気のない場所を探し歩き始める。
……意外にもシリウスは抵抗せずに、エリンにされるがままに無言でついてきた。

 しばらくそうして歩き、やがて建物と建物の間の狭い通路へと入り込んだ。
(ここなら多分、誰も来ないかな?)
 話を誰にも聞かれたくないので念のために、エリンは軽く手を上げて2人の周りに防音壁を張った。

「まだ、白いな」

 シリウスの呟きにカッとなったエリンは、反射的に言い返しそうになる。
(ーーどうせ、お前よりも下手だよ!)
 内心毒づくが、これからのことを考えると……。
 拳をぐっと握りしめることで、言い返すことを必死に我慢した。
 心を落ち着かせるために、一度目を閉じて大きく深呼吸をする。

 意外なものを見た……とでも言いたげに、シリウスは僅かに目を見張る。
 エリンはそのことには気付かず、口を開く。

「あのさ、おまえ夕闇鳥の涙を手に入れたんでしょ?それ、譲ってよ」

ーー防音壁の効果では無い、妙な静寂が二人を包んだ。

 エリンの額に、嫌な感じの冷や汗が伝う。
(や、やばい……流石にちょっと、偉そうだったかな?)
 しかしシリウスは、いつもと変わらない無表情でじっとエリンを見ている。

 戦闘中はまだしも、討伐を離れたところではこの男にだけには頼りたくない、対等の関係でいたいと考えていただけに、借りを作るのは正直気が進まなかった。
 でも現時点で頼れるのは、もはやシリウスしかいないだろうということも、エリンは薄々分かってはいた。

「何か理由でもあるのか」
 シリウスが、低く響く声で問いかけてきた。でもそれはどこか、いつもと違う様子で……。

 その言葉にエリンは正直驚いた。
 自分の言い方も悪かったし、無理だ、と一蹴されて終わるかと思ったからだ。

 シリウスの方から話しかけてくることは、最近はもうそこまで珍しくも無くなってきた。
 ただその内容は私生活の事なんて一切話さず、いつも討伐についての事だけで。
 こんな風に……まるでエリンを気にかけるそぶりは一度だって聞いたことも見たことも無かった。

 シリウスは、目の前でコロコロと表情が変わるエリンの事を、じっと無表情で眺めていた。
 エリンは、両手で頬を軽く叩いて気合を入れる。
 そして決意を込めた強い瞳でシリウスを見上げながら、恐る恐る口を開いた。

「理由は言えないんだけど、まとまったお金がすぐに必要で。でも担保にするものもないし。
 それに正直、硬貨よりも持ち運びしやすい夕闇鳥の涙の方が良くて……。さっき、おまえが夕闇鳥の涙を手に入れたって聞いたから、その……」

 はっきりと『お願い』とは言えなかったが。
 これできっと意味は分かってもらえただろう。
 勝手にそんな期待を込めて、無意識に顎の下に両手を組んでシリウスをじっと見つめる。

……互いの視線が絡み合い、しばらく沈黙が続いた後。

 シリウスは相変わらず無表情のままだが、その返答の口調は少し鋭かった。

「それが人にものを頼む態度か」

ーーエリンは、固まった。
 自分でも薄々そんなことは思っていた。でもこの男に『お願い』と言うなんて、自分のプライドが……。

「え、頼む態度って。もちろん、ちゃんとお金は払うよ。
……少しずつ分割になっちゃうけど」

 シリウスとは対等な関係だから、きちんと返済すれば大丈夫だ……と、エリンは内心期待と甘えがあったかも知れない。
 もちろん、ここでシリウスにハッキリと断られたら一巻の終わりとは分かっている。
 でも自尊心が邪魔をして。
 エリンはどうしても素直にお願いをすることができずにいた。

そんなエリンを一瞥一瞥して、シリウスはきびすを返して歩き出す。

「あ、待ってよ!まだ話は終わってない」
 エリンは慌ててシリウスの後を追いかける。
 脚の長さも歩く速度も全く違うので、あっという間に引き離されそうになるのを、小走りでついて行くのに必死だ。

「待って、まだ商人ギルドに行かないでよ」

 シリウスに、夕闇鳥の涙ではなくお金の方を頼もうか……と、実は少し考えもしていた。
 しかし夕闇鳥の涙と同等の金額だと、硬貨の重量が相当なものになり、恐らくそれ専用の鞄が必要になるだろう。持ち運びも非常に大変である上に防犯面でも心配になる。
 キラに大量の硬貨を渡して実家に帰ってもらうよりは、夕闇鳥の涙をそのまま渡して、実家近くの商人ギルドで換金してもらった方が遥かに都合が良いに違いない。
(商人ギルドに換金に行かれると困る!)

 シリウスの足は止まらない。

ーーだが次の言葉は、エリンに希望を持たせた。

「商人ギルドには、まだ行かない。一旦家に帰るだけだ」
 まだ行かないということは、すぐには夕闇鳥の涙を手放す気はないらしい。

「なら……私もついていくから!」

 シリウスはエリンの方を振り返って……立ち止まった。
 まさかシリウスが立ち止まるとは思いもしなかったので、驚いて、エリンも同様に足を止めた。
 でも、ここで怯んだら何か負けのような気がした。

「夕闇鳥の涙を譲ってもらうまで、家までしつこくついていくからな」

 シリウスは、エリンの頭から爪先までを、何かを探るようにゆっくりと往復して視線を動かす。
 その視線を、エリンはいつかどこかで向けられた覚えがあった。
(初めて会った時もこんな風に見られたな)
 そのことを思い出して、無性にイライラしてきた。

「何だよ?」
 何か問題でもある?と続けようとしたが……流石にその言葉は頑張って飲み込んだ。
 夕闇鳥の涙を譲ってもらえるまではとりあえず低姿勢でいようという、エリンなりの小狡こずるい計算があった。

(人に絶対聞かれたくないし、家まで押しかけて、そこで言い負かして意地でも譲ってもらうんだから) 

 負けず嫌いの気持ちが、前面に現れる。
 エリンの心の中を探るようなシリウスの視線を、睨みつけるような上目遣いで見返した。

 やがてシリウスは、フッと鼻を鳴らして、
「勝手にしろ」
 そう言って自宅があると思われる方向へと足を進めた。

……ひとまず夕闇鳥の涙はすぐに売られることは無くなった。
 あとは自分の説得次第だ。
 僅かに安堵の笑みを浮かべそうになるのを、エリンは下唇をきゅっと噛みしめて堪える。

「ああ、勝手にするよ」
 と、シリウスに対抗するかのように自分も思い切りふんっ!と鼻を鳴らすと。

 エリンは置いていかれないように、シリウスのすぐ後ろを早足でついていくのだった。



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