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第一章
【3.ナオの家で③】
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俺はナオの家庭教師をしているけれど、
ナオの両親は仕事が忙しく、俺がいるときにいたためしがない。
最初だけ、挨拶のときだけいたくらいで、
勉強をとにかくよく見てもらいたいというよりも、
そんなひとりぼっちのナオの話し相手にでもなってくれれば
という側面の方が強いみたいだった。
だから、俺のことを先生とは呼ばせていない。
先生、とナオに呼ばせるのも何か、イケナイ響を感じてそそられるけど。
ナオも最初こそ、緊張してあまりしゃべらなかったし表情も硬かったけど、
その頃の、笑わないナオは少し近寄りがたい美のようなものがあった。
ネコみたいなナオを手なずけるのはそれはそれで楽しみで、
俺はナオに音楽の話をしたり、いつかファストフードでも行かないかと誘ったり
外国製の菓子を買ってきては気を引こうとしてみたものだ。
ナオはなかなか手強くて、ナオを攻略してやるぞ、みたいな気持ちで
俺はこの家へ通ったものだ。
今では俺への警戒心みたいなものも消え、
今日みたいにあれこれしゃべってくれるようになった。
それでも常におしゃべりするような子でもなく、
しゃべっていたかと思えば今みたいに黙ってしまうようなことも度々で、
そんなときは無理にこちらから話しかけることもせず、
ただじっとナオを観察して俺は過ごしていた。
ナオは素直な子だから、
勉強を教えるにしても、俺をうっとおしそうにすることも、
若者特有のだるそうな態度を取ることもなかったからやりやすい。
ナオは部活から帰るとシャワーでも浴びるのか、
教えるためにナオに近づくと、いつもボディソープの、
母親が選んだのだろう甘い匂いを発散させていた。
こんな甘い匂いはよりオスを呼び寄せてまずいんじゃないかと俺は思うんだけど。
もしかしたら、
無香のボディソープなんか使ったらむしろ
ナオ自身の体臭で俺なんかはクラクラしたかもしれない。
ナオからもし
少し青臭いわずかにでもオスの匂いがしたら
もしもナオの汗を舐めたら
しょっぱい中にもきっと甘みがあって・・・
きっと
きっと俺は止まらなくなる。
ナオのやわらかそうな髪に手を入れて鼻先をつっこんで匂いを嗅ぎ、
その細い首に舌を這わせるだろう。
そんなことをしてしまったらもう、
ナオが抵抗するのも構わず、身体に手を這わし、
ジンジンするという乳首を舐めて指先でこねて、
ショートパンツの中に手を差し入れて、
その小さな尻がやわらかいのか意外に固いのか確認しようとするだろう。
俺にはショタ愛好のきらいはないはずだけど、
ナオといると自分がわからなくなる。
この家を後にして、帰りの道すがら、
電車の中でも、
普段でも、ナオのことが頭に浮かんでうろたえる。
ほんわりやさしい気持ちになるからでなく、
己の欲望が増幅するからだ。
怖くないよ
と俺は言う。
せんせぇ
と涙を浮かべたナオがそれでも甘い響きをもって俺に訴える
ナオ、教えてあげるよ・・・・何もかも
だからほら、
大丈夫。身体を開いてごらん?
力を抜いて
俺に身を預けなさい
真っ赤に全身を染めたナオが困った顔ででも、
こくりとうなずいておずおずと俺に従う。
そんな場面を何度、思い浮かべただろう。
ナオ
わかっているのか?
今夜はきっと、おまえが恥ずかしいと言った陸上部での話
それが俺のおかずになる。
おまえはいつから俺のおかずになったんだろう。
俺はそんなことを
うつむいて首筋を晒してるナオを見ながら思っているんだ。
無防備なナオ
走るのに必要な筋肉は、決して重みのあるものでなく、
俺がおまえの足首を握れば簡単におまえは体勢を崩すんだろう。
そう
簡単に脚を開かせられるんだろう。
やめて、やめて、先生やめて
ナオは小さな声で顔を手で覆いながら懇願するんだろう。
ねぇナオ、部活の時、パンツが見えないように小さなパンツを食い込ませて穿くって言ったね
それはどんな風だろう
おっと
これは今夜のおかずだった
ナオを目の前にして血を集めてる場合じゃない。
でも
ナオの顔の、目の前に血を集めた暴力の塊を差し出したらナオ、
おまえはどんな顔をするかな?
恐怖におびえるか
もしかしたらナオ、いつかはうっとり見つめるようになるんだろうか?
その赤い舌をのぞかせて。
ナオがぴくりと肩を動かし顔をあげる。
俺は邪な心などおくびにも出さないでにこりと微笑む。
「そうだな、今日はもう、ここまでにしようか」
俺はナオのぐちゃぐちゃしてるであろう内面に
何も気づかないふりして
ナオの部屋をあとにした。
ナオの両親は仕事が忙しく、俺がいるときにいたためしがない。
最初だけ、挨拶のときだけいたくらいで、
勉強をとにかくよく見てもらいたいというよりも、
そんなひとりぼっちのナオの話し相手にでもなってくれれば
という側面の方が強いみたいだった。
だから、俺のことを先生とは呼ばせていない。
先生、とナオに呼ばせるのも何か、イケナイ響を感じてそそられるけど。
ナオも最初こそ、緊張してあまりしゃべらなかったし表情も硬かったけど、
その頃の、笑わないナオは少し近寄りがたい美のようなものがあった。
ネコみたいなナオを手なずけるのはそれはそれで楽しみで、
俺はナオに音楽の話をしたり、いつかファストフードでも行かないかと誘ったり
外国製の菓子を買ってきては気を引こうとしてみたものだ。
ナオはなかなか手強くて、ナオを攻略してやるぞ、みたいな気持ちで
俺はこの家へ通ったものだ。
今では俺への警戒心みたいなものも消え、
今日みたいにあれこれしゃべってくれるようになった。
それでも常におしゃべりするような子でもなく、
しゃべっていたかと思えば今みたいに黙ってしまうようなことも度々で、
そんなときは無理にこちらから話しかけることもせず、
ただじっとナオを観察して俺は過ごしていた。
ナオは素直な子だから、
勉強を教えるにしても、俺をうっとおしそうにすることも、
若者特有のだるそうな態度を取ることもなかったからやりやすい。
ナオは部活から帰るとシャワーでも浴びるのか、
教えるためにナオに近づくと、いつもボディソープの、
母親が選んだのだろう甘い匂いを発散させていた。
こんな甘い匂いはよりオスを呼び寄せてまずいんじゃないかと俺は思うんだけど。
もしかしたら、
無香のボディソープなんか使ったらむしろ
ナオ自身の体臭で俺なんかはクラクラしたかもしれない。
ナオからもし
少し青臭いわずかにでもオスの匂いがしたら
もしもナオの汗を舐めたら
しょっぱい中にもきっと甘みがあって・・・
きっと
きっと俺は止まらなくなる。
ナオのやわらかそうな髪に手を入れて鼻先をつっこんで匂いを嗅ぎ、
その細い首に舌を這わせるだろう。
そんなことをしてしまったらもう、
ナオが抵抗するのも構わず、身体に手を這わし、
ジンジンするという乳首を舐めて指先でこねて、
ショートパンツの中に手を差し入れて、
その小さな尻がやわらかいのか意外に固いのか確認しようとするだろう。
俺にはショタ愛好のきらいはないはずだけど、
ナオといると自分がわからなくなる。
この家を後にして、帰りの道すがら、
電車の中でも、
普段でも、ナオのことが頭に浮かんでうろたえる。
ほんわりやさしい気持ちになるからでなく、
己の欲望が増幅するからだ。
怖くないよ
と俺は言う。
せんせぇ
と涙を浮かべたナオがそれでも甘い響きをもって俺に訴える
ナオ、教えてあげるよ・・・・何もかも
だからほら、
大丈夫。身体を開いてごらん?
力を抜いて
俺に身を預けなさい
真っ赤に全身を染めたナオが困った顔ででも、
こくりとうなずいておずおずと俺に従う。
そんな場面を何度、思い浮かべただろう。
ナオ
わかっているのか?
今夜はきっと、おまえが恥ずかしいと言った陸上部での話
それが俺のおかずになる。
おまえはいつから俺のおかずになったんだろう。
俺はそんなことを
うつむいて首筋を晒してるナオを見ながら思っているんだ。
無防備なナオ
走るのに必要な筋肉は、決して重みのあるものでなく、
俺がおまえの足首を握れば簡単におまえは体勢を崩すんだろう。
そう
簡単に脚を開かせられるんだろう。
やめて、やめて、先生やめて
ナオは小さな声で顔を手で覆いながら懇願するんだろう。
ねぇナオ、部活の時、パンツが見えないように小さなパンツを食い込ませて穿くって言ったね
それはどんな風だろう
おっと
これは今夜のおかずだった
ナオを目の前にして血を集めてる場合じゃない。
でも
ナオの顔の、目の前に血を集めた暴力の塊を差し出したらナオ、
おまえはどんな顔をするかな?
恐怖におびえるか
もしかしたらナオ、いつかはうっとり見つめるようになるんだろうか?
その赤い舌をのぞかせて。
ナオがぴくりと肩を動かし顔をあげる。
俺は邪な心などおくびにも出さないでにこりと微笑む。
「そうだな、今日はもう、ここまでにしようか」
俺はナオのぐちゃぐちゃしてるであろう内面に
何も気づかないふりして
ナオの部屋をあとにした。
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