ヰタ・セクスアリス

Kotetsu Saita

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第三章

【3.ナオの家で②】

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「アキさん」

俺の胸にナオの小さな声が響く。

「ん?」

ナオの首筋に手を伸ばしそうになった手を止める。

「ほんとに?・・・・アキさんは、嫌じゃないの?
 ぼくは・・・・汚く、ならない?」

俺の体温がナオのそれが熱くて、あがっているのに、
ナオの漏らす息はさらに熱く、俺の胸に吹き付けられる。

「ほんとさ・・・嫌じゃない・・・ナオは汚れない」

俺は胸に苦しささえ感じながら絞り出すように応える。

「ほんとに?」

見なくても体に受ける感触でわかる。
ナオは顔をあげて俺を見上げてる。

俺はナオの首筋に触れることができなくて止まったままの手を空中に制止して、
目を閉じてうなずく。
苦しいよ、ナオ

ナオは汚れない

だけど俺は・・・ナオを汚そうとしているのか
俺がナオに触れることはー
俺は汚いか
ナオ、俺が聞きたいよ

この手でナオに教えたい
教え込みたい
俺の手でナオがよろこぶところを見たい
他の誰でもなく俺が。

俺がナオに言ったんじゃないか。
性衝動は当たり前の感覚なんだと。
性行為はいいものなんだと。

でもそれは俺だけであって欲しい。
ナオ・・・

「・・・・ぼくは・・・・アキさんと
 ・・・・・・・したい・・・・キス」

ナオがまたうつむいて
俺の胸に顔をうずめてこすりつけるようにして
小さな、小さな声で
でも俺にはしっかり響いて聞こえた。

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