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第二章 ゲームと三人 (3)
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「それは残念だったと思うけど、良かったね。」
「………は?」
いや、普通にこの子今何て言った?良かったねだって?笑顔を作りながらこっちに向けて言っているが、僕は意味が分からなかった。誰だってこんな事を理解する事は出来ないだろう。長い時間掛けて積み上げてきた物が一瞬で崩れ去った事に対し、「良かったね」と軽く言われるのは呆然としてしまうし、同時に怒りが湧いてくる。
僕はさっきの言葉に驚きを隠せず、呆然としながら目の前にいる女の子に目線を向けていた。
「なんか聞いて思ったんだけど、君、なんでそんなに無理するの?」
そう言われ、僕は思わず「……え?」と聞き返してしまった。
「確か君って、将棋では大人も顔負けするほど、同世代の子の中では、絶対的な実力を持つっていう、名前はえーと……あ!確か、渡辺歩くん、だったよね?私、将棋の事は全然分からないんだけど、そんな私でも君の事を知っている。それくらい君は有名人。きっと、血の滲むような努力をして、その強さと栄光を手に掴んだと思う。そして、今の将棋の世界を世の中に広げた。君が活躍していく中で、将棋に興味を持って始めた人は数知れないと言われている。そう聞くと、君は本当に凄いと思うな。」
……凄いなんて言葉、たった一つ単語だけど、その言葉一つだけでもなんだか少しだけ力が抜けた様な気がした。将棋をやっていた頃は周りから沢山そう言われ、時間が経つにつれて、そう言われるのは当たり前だと感じる様になっていた。そんなはずなのに、今だけはなぜか、この子に凄いと言ってもらっただけで、背中に重くのしかかってた何かが一気に崩れた感じがした。
「だけど、それのせいで皆からの期待が大きくなってしまった。その期待に応えるために更なる努力を積み重ねて、もっと凄い成績を収める。そしてそれを繰り返す。だけどそれを繰り返したところで、良い事は無かった。数々の賞を総ナメしてきた事によって、他の棋士達からの嫉妬が激しかった。でもだからって、それを気にしていては、周りからの期待に応えられなくなる。そうなれば信頼も一気無くなってしまう。チームの為に、がむしゃらに強くなっても、好成績を叩き出しても、周りからの膨らむ期待で自分自身に負担がかかり、嫌にも嫉妬も大きくなって、徐々にストレスも溜まっていく。きっと君はそんな悪循環な日常を過ごして来たんじゃない?」
「………」
「そしてそれを何回も何回も繰り返してく内に遂に君は限界が近くなっていった。周りからの期待と嫉妬が、どんどん君を追い詰めていった。そして今日の大会で、君は負けた。それによって、沢山の物を失った。周りからの期待、チームメイトや監督からの信頼、君が大事に積み上げてきた物が一気に崩れた。」
「………」
「ねえ、本当は君も心のどこかで思ってたんじゃないの?クラブを辞めたいって。」
「……!そ、そんなこと無い!僕はクラブが好きだ!チームメイトも、監督も、皆がいなかったら僕は周りから認められた最強棋士にはなれなかった!だから僕は……!」
「じゃあ君は、クラブが楽しかったって言えるの?心の底から、ほんっとうに楽しかったって、そう言えるの?」
「も、もちろんさ!」
「じゃあ、言ってみてよ。君が楽しいと思えたことを。」
「え、えっと…チ、チームメイトと練習対戦したり……。」
「それから?」
「そ、それから、ひ、一人で将棋の本を読んで勉強したり……。」
「他には?」
「ほ、他には、一人二役で将棋して、イメトレしたり……。」
「あとは?」
「あ、あとは、その…えっと………」
「無いの?」
「………」
「本当にそのクラブが楽しいって言えるなら、少なくとも他にも言えると思うよ?」
「………」
何も言えない僕に対し、目の前の少女が「はぁ…」とため息をつくと、乗っていたブランコから降りて、僕の目の前に来ると、僕の両頬を手ではさみうちし、僕の顔を無理やり少女の目線に合わせるように動かした。
「私、嘘つく人嫌い。嘘言われたら傷つくから。それに、傷つくのは私だけじゃなくて、君自身もなんだよ。」
そう言って、少女は手を離した。
「ねえ、教えて?君は本当に心の奥底から、楽しかったって言えるの?私は、君の本音が知りたい。その本音を私にぶつけて欲しい。私は、」
目の前の少女に、優しくて、柔らかい声でそう言われ、気づけば頬に熱い何かが伝っていた。それは涙だった。溢れる涙は止まる事を知らず、大量に流れ続けた。
「本当は……楽しくなかった……。全然……楽しくなかった……。」
僕はポツリポツリと区切るように言った。
「僕は将棋が大好きで……もっと強くなりたくてクラブに入ったけど……皆……僕を腫れ物扱いして……気づいたら周りは誰もいなくて……一人で……寂しくて……そんな時に……新しく入った監督が今の監督で……こんな僕に……声を掛けてくれて……それが嬉しくて……それから僕を……他のチームメイトと同じように指導してくれて……その教えのおかげで……僕は強くなれたし……チームメイトも声を掛けてくれるようになって……凄く……嬉しかった……。だけど……強くなったせいで……皆からの期待が大きくなって……チームメイトを引っ張っていく立場になって……嫉妬をする人も出てくるようになって……とても……辛かった……監督の……指導もキツくなってきて……じいちゃんも……必死に応援してくれて……じいちゃんに心配かけたくなかったから……頼れる人が……いなかった……。弱音を吐くわけにもいかないから……我慢して……ただひたすらに練習して……じいちゃんの応援や……監督の指導してくれた事……チームメイトなどからの期待に……応えるために……必死で……でも……僕は負けた……。皆の期待に……応える事が出来なかった……。僕が負けた途端……周りは期待の眼差しを……向けなくなって……チームメイトからは……「もう終わったな」とか……「歩くんって弱くなったね」とか……裏切るかのように僕から離れて……監督からも……見捨てられて……それらが無くなった今……僕に残るものってないんじゃないかと考えると……悔しくて……悔しくて……悔しかったんだよおーー!!」
それから僕は大声を上げて泣いた。声が枯れる位まで泣きじゃくった。少女は、僕を優しく抱きながら、背中をさすってくれた。「よしよし…」と言われながらこんな少女に背中をさすられるのは少し抵抗はあったが、その暖かさで僕は更に涙を流した。
「……どう?落ち着いた?」
しばらく経った後、少女にそう言われ、僕は
「うん……。」とだけ言った。頬の涙が流れた跡が乾いてカサカサになっている部分を気にしていると、少女が言った。
「ね?言ったでしょ?辛い事は誰かに話すと気持ちが軽くなるって。」
「うん……そうだな……。」
僕はそう言って、ブランコを少しだけ揺らす。少女はどこか遠くを見ながら、ブランコにジっと座っている。
僕は一つ気になっている事があるので、それを聞く事にした。
「あ、あのさ。」
「ん?何?」
「お前って、いくつなの?」
僕が気になっていたのは、少女の年齢だ。見た目的に、幼さがあるし、公園で僕を遊びに誘う時の雰囲気が子供っぽかったが、さっき話した僕の将棋の事に対して、子供とは思えない口調や語彙力があり、僕の本音を吐き出させるほど、話を進めるのが上手い。だから僕はこの少女の年齢がいくつなのか気になっていたのだ。
「私の年齢?今年で十二歳だよ。」
「え。」
おい嘘だろ!?幼い感じだから俺より年下だと思ってたのに俺より一つ上じゃん!
「なにー?もしかして私の事、君より子供だと思ってたの?私は君を見たとき私より年下だって分かったんだけどなー。」
そう言って彼女は笑った。明らかに目が笑ってないんだけど……。
「とりあえず、元気になって良かったよ。」
そう言って彼女は公園の時計に目をやると目を大きくしながら言った。
「あーいっけなーい!そろそろ帰らないと!」
そう言って彼女はブランコから勢いよく飛び降り、その場を去ろうとした途端、足を止め、こちらを振り返ると、
「さっき、自分に残るものは無いって言ってたけど、それは違うよ!」
彼女は両手に口を添えながら、声を大きくして言った。
「確かにクラブを追い出されちゃったのは事実だけど、君は将棋がとても強くて、将棋の魅力を、沢山の人に伝えた事も事実だから!君のおかげで、将棋の楽しさを知った人がいるし、色々な賞も獲得してるから、残ってる物はちゃんとあるんだよ!だから!気を落とさないで、自信を持って!」
そう言い終わると、彼女は片手を上げて、横に振りながら、
「じゃあ、またね!」
と言って、公演を去って行った。
一人取り残された僕は、空を見上げながら言った。
「やっぱ幼いんだよなー。」
と呟いたあと、僕は彼女の言葉を思い出しながら、僕は少し笑みを零しながら、僕は地面を強く蹴って、ブランコを大きく揺らした。
「………おーい!」
「………ん?どうした?」
「どうしたじゃねーよ!さっきからお前ボーッとして、何回呼んでも返事しねえからさ。」
「あ…ああ、悪い。」
「どこか具合悪いのか?」
「いや、大丈夫だ。ほら、行くぞ。」
「お、おいおい!」
僕は今、なんやかんやこいつと登校しているが、まあ昔より楽しいと言えば、楽しいと、そう言える。あいつ、今頃何してんだろうな……。そう思いながら、空を見上げる。今日は快晴だ。あの時の天気もこんな感じに晴れていた。
「名前……聞いとけば良かったな。」
そう呟きながら、学校への道のりを力強く歩んだ。
⚠️将棋の事はよく分からないので少し自分の想像も含めて書かせて頂いています。
「………は?」
いや、普通にこの子今何て言った?良かったねだって?笑顔を作りながらこっちに向けて言っているが、僕は意味が分からなかった。誰だってこんな事を理解する事は出来ないだろう。長い時間掛けて積み上げてきた物が一瞬で崩れ去った事に対し、「良かったね」と軽く言われるのは呆然としてしまうし、同時に怒りが湧いてくる。
僕はさっきの言葉に驚きを隠せず、呆然としながら目の前にいる女の子に目線を向けていた。
「なんか聞いて思ったんだけど、君、なんでそんなに無理するの?」
そう言われ、僕は思わず「……え?」と聞き返してしまった。
「確か君って、将棋では大人も顔負けするほど、同世代の子の中では、絶対的な実力を持つっていう、名前はえーと……あ!確か、渡辺歩くん、だったよね?私、将棋の事は全然分からないんだけど、そんな私でも君の事を知っている。それくらい君は有名人。きっと、血の滲むような努力をして、その強さと栄光を手に掴んだと思う。そして、今の将棋の世界を世の中に広げた。君が活躍していく中で、将棋に興味を持って始めた人は数知れないと言われている。そう聞くと、君は本当に凄いと思うな。」
……凄いなんて言葉、たった一つ単語だけど、その言葉一つだけでもなんだか少しだけ力が抜けた様な気がした。将棋をやっていた頃は周りから沢山そう言われ、時間が経つにつれて、そう言われるのは当たり前だと感じる様になっていた。そんなはずなのに、今だけはなぜか、この子に凄いと言ってもらっただけで、背中に重くのしかかってた何かが一気に崩れた感じがした。
「だけど、それのせいで皆からの期待が大きくなってしまった。その期待に応えるために更なる努力を積み重ねて、もっと凄い成績を収める。そしてそれを繰り返す。だけどそれを繰り返したところで、良い事は無かった。数々の賞を総ナメしてきた事によって、他の棋士達からの嫉妬が激しかった。でもだからって、それを気にしていては、周りからの期待に応えられなくなる。そうなれば信頼も一気無くなってしまう。チームの為に、がむしゃらに強くなっても、好成績を叩き出しても、周りからの膨らむ期待で自分自身に負担がかかり、嫌にも嫉妬も大きくなって、徐々にストレスも溜まっていく。きっと君はそんな悪循環な日常を過ごして来たんじゃない?」
「………」
「そしてそれを何回も何回も繰り返してく内に遂に君は限界が近くなっていった。周りからの期待と嫉妬が、どんどん君を追い詰めていった。そして今日の大会で、君は負けた。それによって、沢山の物を失った。周りからの期待、チームメイトや監督からの信頼、君が大事に積み上げてきた物が一気に崩れた。」
「………」
「ねえ、本当は君も心のどこかで思ってたんじゃないの?クラブを辞めたいって。」
「……!そ、そんなこと無い!僕はクラブが好きだ!チームメイトも、監督も、皆がいなかったら僕は周りから認められた最強棋士にはなれなかった!だから僕は……!」
「じゃあ君は、クラブが楽しかったって言えるの?心の底から、ほんっとうに楽しかったって、そう言えるの?」
「も、もちろんさ!」
「じゃあ、言ってみてよ。君が楽しいと思えたことを。」
「え、えっと…チ、チームメイトと練習対戦したり……。」
「それから?」
「そ、それから、ひ、一人で将棋の本を読んで勉強したり……。」
「他には?」
「ほ、他には、一人二役で将棋して、イメトレしたり……。」
「あとは?」
「あ、あとは、その…えっと………」
「無いの?」
「………」
「本当にそのクラブが楽しいって言えるなら、少なくとも他にも言えると思うよ?」
「………」
何も言えない僕に対し、目の前の少女が「はぁ…」とため息をつくと、乗っていたブランコから降りて、僕の目の前に来ると、僕の両頬を手ではさみうちし、僕の顔を無理やり少女の目線に合わせるように動かした。
「私、嘘つく人嫌い。嘘言われたら傷つくから。それに、傷つくのは私だけじゃなくて、君自身もなんだよ。」
そう言って、少女は手を離した。
「ねえ、教えて?君は本当に心の奥底から、楽しかったって言えるの?私は、君の本音が知りたい。その本音を私にぶつけて欲しい。私は、」
目の前の少女に、優しくて、柔らかい声でそう言われ、気づけば頬に熱い何かが伝っていた。それは涙だった。溢れる涙は止まる事を知らず、大量に流れ続けた。
「本当は……楽しくなかった……。全然……楽しくなかった……。」
僕はポツリポツリと区切るように言った。
「僕は将棋が大好きで……もっと強くなりたくてクラブに入ったけど……皆……僕を腫れ物扱いして……気づいたら周りは誰もいなくて……一人で……寂しくて……そんな時に……新しく入った監督が今の監督で……こんな僕に……声を掛けてくれて……それが嬉しくて……それから僕を……他のチームメイトと同じように指導してくれて……その教えのおかげで……僕は強くなれたし……チームメイトも声を掛けてくれるようになって……凄く……嬉しかった……。だけど……強くなったせいで……皆からの期待が大きくなって……チームメイトを引っ張っていく立場になって……嫉妬をする人も出てくるようになって……とても……辛かった……監督の……指導もキツくなってきて……じいちゃんも……必死に応援してくれて……じいちゃんに心配かけたくなかったから……頼れる人が……いなかった……。弱音を吐くわけにもいかないから……我慢して……ただひたすらに練習して……じいちゃんの応援や……監督の指導してくれた事……チームメイトなどからの期待に……応えるために……必死で……でも……僕は負けた……。皆の期待に……応える事が出来なかった……。僕が負けた途端……周りは期待の眼差しを……向けなくなって……チームメイトからは……「もう終わったな」とか……「歩くんって弱くなったね」とか……裏切るかのように僕から離れて……監督からも……見捨てられて……それらが無くなった今……僕に残るものってないんじゃないかと考えると……悔しくて……悔しくて……悔しかったんだよおーー!!」
それから僕は大声を上げて泣いた。声が枯れる位まで泣きじゃくった。少女は、僕を優しく抱きながら、背中をさすってくれた。「よしよし…」と言われながらこんな少女に背中をさすられるのは少し抵抗はあったが、その暖かさで僕は更に涙を流した。
「……どう?落ち着いた?」
しばらく経った後、少女にそう言われ、僕は
「うん……。」とだけ言った。頬の涙が流れた跡が乾いてカサカサになっている部分を気にしていると、少女が言った。
「ね?言ったでしょ?辛い事は誰かに話すと気持ちが軽くなるって。」
「うん……そうだな……。」
僕はそう言って、ブランコを少しだけ揺らす。少女はどこか遠くを見ながら、ブランコにジっと座っている。
僕は一つ気になっている事があるので、それを聞く事にした。
「あ、あのさ。」
「ん?何?」
「お前って、いくつなの?」
僕が気になっていたのは、少女の年齢だ。見た目的に、幼さがあるし、公園で僕を遊びに誘う時の雰囲気が子供っぽかったが、さっき話した僕の将棋の事に対して、子供とは思えない口調や語彙力があり、僕の本音を吐き出させるほど、話を進めるのが上手い。だから僕はこの少女の年齢がいくつなのか気になっていたのだ。
「私の年齢?今年で十二歳だよ。」
「え。」
おい嘘だろ!?幼い感じだから俺より年下だと思ってたのに俺より一つ上じゃん!
「なにー?もしかして私の事、君より子供だと思ってたの?私は君を見たとき私より年下だって分かったんだけどなー。」
そう言って彼女は笑った。明らかに目が笑ってないんだけど……。
「とりあえず、元気になって良かったよ。」
そう言って彼女は公園の時計に目をやると目を大きくしながら言った。
「あーいっけなーい!そろそろ帰らないと!」
そう言って彼女はブランコから勢いよく飛び降り、その場を去ろうとした途端、足を止め、こちらを振り返ると、
「さっき、自分に残るものは無いって言ってたけど、それは違うよ!」
彼女は両手に口を添えながら、声を大きくして言った。
「確かにクラブを追い出されちゃったのは事実だけど、君は将棋がとても強くて、将棋の魅力を、沢山の人に伝えた事も事実だから!君のおかげで、将棋の楽しさを知った人がいるし、色々な賞も獲得してるから、残ってる物はちゃんとあるんだよ!だから!気を落とさないで、自信を持って!」
そう言い終わると、彼女は片手を上げて、横に振りながら、
「じゃあ、またね!」
と言って、公演を去って行った。
一人取り残された僕は、空を見上げながら言った。
「やっぱ幼いんだよなー。」
と呟いたあと、僕は彼女の言葉を思い出しながら、僕は少し笑みを零しながら、僕は地面を強く蹴って、ブランコを大きく揺らした。
「………おーい!」
「………ん?どうした?」
「どうしたじゃねーよ!さっきからお前ボーッとして、何回呼んでも返事しねえからさ。」
「あ…ああ、悪い。」
「どこか具合悪いのか?」
「いや、大丈夫だ。ほら、行くぞ。」
「お、おいおい!」
僕は今、なんやかんやこいつと登校しているが、まあ昔より楽しいと言えば、楽しいと、そう言える。あいつ、今頃何してんだろうな……。そう思いながら、空を見上げる。今日は快晴だ。あの時の天気もこんな感じに晴れていた。
「名前……聞いとけば良かったな。」
そう呟きながら、学校への道のりを力強く歩んだ。
⚠️将棋の事はよく分からないので少し自分の想像も含めて書かせて頂いています。
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