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プロローグ
能力を持つ青年ー2ー
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後藤は手に火の玉を作り、少し距離をとると、青年の足元に叩きつけた。青年はすぐさま真上に高く飛び上がり、地面は爆発した。後藤は青年が飛んだことを確認すると、右手を青年に向け、火の玉を数弾放った。
「空中じゃあ避けれねぇだろ!」
赤く燃え盛る火の玉が青年に牙を向くように向かう。だが青年は宙返りしたかと思うと、踊るかのように次々と火の玉を弾き返す。
「なにっ!?」
火の玉は周辺にばらけ、爆発音が四方八方響く。
後藤は愕然とした状態で呟く。
「こ、こいつただ者じゃねえ…!そんじょそこらの能力者とは次元が違う…!どうなってんだ……。……!!ま、まさか、こいつ超能力者か!?」
後藤がそう言った瞬間、後藤が瞬きした後の視界は、複数のエネルギー弾が映っており、認知したのもつかの間。後藤はそのエネルギー弾を喰らった。
「……ん?」
辺りに舞うホコリが減り、後藤の姿が見えると、青年は目を少し見開いた。
「……ハハッ、残念だったな。」
後藤は両腕で防御する形をとり、エネルギー弾を防いだ。
「俺の反射神経は並大抵のものじゃないんだ。」
そう言った後、後藤は腕を下に降ろす。
「お前の実力はよく分かった。この上段の能力者の俺でも足元にも及ばないみてえだな。だが…」
後藤は右腕を上げると、手の上に火の玉を宿す。だが、火の玉は徐々に大きくなり、直径は青年や後藤より一回り大きい火の玉が後藤の掌で浮かぶ。
「いくら戦闘力に自信があるお前でも、これを喰らえば無事では済まないだろう!!」
そう言い、後藤は青年にめがけて巨大な火の玉を放った。 速いスピードで火の玉は青年のすぐ目の前まで迫る。すると青年は突如姿を消し、火の玉は青年のいた場所を通り過ぎて行った。そのすぐあと、青年は先ほどいた場所に再び姿を現した。
「確かにお前は守りは強いし、スピードも桁違いだ。この俺でも全く見えないくらいに。だがお前には一つの欠点がある。それは……自信過剰だ。」
後藤はそう言うと、腕を斜め上に上げ、掌を自分に向けるように形づくると、手首を内側に曲げた。すると、先ほど通り過ぎた巨大な火の玉はUターンし、再び猛スピードで青年に迫る。
「なっ!?」
青年が気づいた時には、既に青年のすぐ近くまで距離を縮めていた。すると青年は両腕を前に出し、火の玉を受け止める形となった。
「おいおい、俺に背中を向けてもいいのか?」
そう言った瞬間、後藤は太い光線を放ち、青年の背に向かう。
「!!」
「油断したな。俺らを見逃せばこんなことにならなかったのによ。お前はもう、終わりだ。」
そして、光線が青年と火の玉と共に当たった時、巨大な爆発音が響くと同時に、爆風が吹き荒れる。
風や砂ぼこりも収まると、視界には青年はそこにはおらず、その場所は大きく地面が削れており、辺りは火が燃えていた。
「……は、はは。やったぞ。遂にアイツを倒したぞ!この俺が、この上段に値する能力者である俺が、あんなガキに負けるはずがないんだ!」
後藤は高らかにそう言った。
「とりあえずサツに追われる前に、アジトに戻らないとな。」
そう言い、後藤は現金を積めたワゴン車に向かった。青年との戦いにより、車体には所々に傷が付いていた。
「まあ、仕方ねえか。それよりさっさとここを去るか。」
後藤が運転席のドアを開けようとしたその時、窓にうっすらと人影が見えた。その瞬間、後藤は一気に青ざめた。
「な…な……」
その人影には、先ほどの光線による目立つ傷は無く、息切れも見せていなかった。
「くっ……くそ!!」
後藤は振り返りながら、その人影に攻撃を仕掛けた。
「ほんとにこの近くなんすかー?」
ジュースを飲みながら、暇を持て余すように言った。
「本当よ。あの都市銀行から現金を奪った強盗集団がここに向かって行ったらしいわよ。」
パトカーを走らせながら、助手席に座る後輩にそう言った。
「でも、強盗された時間って今から1時間も前ですよー?今から追ったってもう手遅れじゃないすかー?」
「はぁ!?だからってあんたまさかこのまま放っておくつもり!?強盗よ!強盗!!私たちがすべきことは、その強盗集団を捕まえて、街の平和と秩序を保ち、皆に安心した生活を送ってもらうことなのよ!」
「はいはい。」
そう軽く返事をする後輩に若干呆れつつ、運転に集中する。
「というか、何で捜査担当が俺らだけなんすか…?普通もっとたくさんいるものじゃないんすか……?しかもこんな真夜中になんて……」
「仕方ないでしょ!大勢で行ったら、強盗集団に気づかれて逃げられちゃうかもしれないじゃない!私だって嫌よこんなこと……。」
「じゃなんで断らなかったんすか?」
「そ、それは……」
後輩にそう言われ、口を紡ぐ。
「またミスしたんすね。」
「うるさい!」
図星を突かれ、思わず声を荒らげる。
「今回どんなミスしたんすか?」
「何もミスしてないわよ」
「先輩意地張らなくても分かってるので大丈夫ですよ。」
「むくぅー」
誤魔化しが効かず、もはやミスするのが当たり前みたいに感じ取られてて腹立つ。
「で、どんなミスしたんです?」
「……この前、スピード違反をしてる車を追いかけてたら、アクセルを踏みすぎて、カーブの所で上手くカーブできなくて、パトカーをガードレールにぶつけちゃったの。」
「先輩今すぐ運転変わりましょう。」
「あんたまだ免許取ったばかりしょ?だから運転に長けてる私に任せないでどうするの?」
「いや普通に無理っす。てかスピード違反を取り締まる立場の人がスピードの出しすぎで事故起こすってどういうことですか。」
「だって……早くしないと逃げられちゃうかもしれないし……」
「いや猛スピード出さなくても、他の手段で取り締まることだってできたっすよね?」
「それはそうだけど……」
何も言えなかった。こんな風に後輩から正論を言われるのなんか悔しい。
「んで、その罰として、今回の強盗集団の捜査を任されたと。」
「そうよ。」
「……あれ?じゃあなんで俺もこの捜査に加わってるんすか?」
「ん?上司が一人じゃ無理があるだろうから誰かもう一人連れていきなって言われたから、君を指名したの。」
「俺帰っていいすか?」
「職務放棄したら解雇されるよ。」
「冗談じゃないっすマジで。」
「だけど後輩君。案外運が良いかもよ?」
「……どういうことすか?」
「この仕事を無事に終わらせれば、給料は倍にしてくれるらしいわよ?」
「……まぁ、それなら別に良いかな。」
後輩とそんな会話を交わしながら、安全運転で今回の犯罪者たちを追う。窓に目をやると先ほどより建物の数が減り、草木少ない土地が広がっていた。
「なんか、いかにもって感じのところっすね。」
「怖いこと言わないでよ。もしかしたらこの近くにアジトがあるかも!」
「そんな都合良くあるんすかねー。」
「意外とこういう場所にはあるもんなのよ。」
そう言いながらハンドルを切ると、後輩が声を上げた。
「なんか、燃えてません…?」
後輩が指を指して言うので、釣られるように見ると、一箇所地面が赤い炎で燃えている。進むと、同じように燃えている箇所が徐々に多く見掛けるようになった。
「な、なんなの?これ…。」
更に、亀裂の入った地面も見掛けるようになった。
「一体、何があったの…?」
そして、より安全を意識しながらパトカーを進めると、前方に何かを見つけた。
「あれって……車っすかね?」
「……みたいね。」
そして、その車の近くまで進めた。
「ちょっと降りて確認しましょう。」
「そうっすね。」
そしてパトカーを停め、私たちはすぐ近くにあるその車まで寄った。
「……これ、ワゴン車よね?」
私がそう言った瞬間、後輩が何か慌てるような声で言った。
「先輩!これ、例の強盗集団の乗っていたワゴン車じゃないすか!?」
そう言って、ポケットから紙を取り出す。見るとそこには同じワゴン車の写真が映されていた。
「ほらっ!ナンバーも一緒っす!!」
見比べると、確かに車体だけでなく、ナンバーも同じだった。
「どういうことなの…?私たちが追っていた強盗集団の物ってこと?じゃあ、その強盗集団はどこ行っちゃったの…?」
「とりあえず、ワゴン車に現金があるか確認します!」
そう言うと後輩は、ワゴン車に向かった。
少し警戒しつつも、他に何かないかと前に進む。周りには亀裂がたくさん入った地面。所々にある陥没跡。赤く燃え盛る炎。まるで戦争を連想させるような現場だった。
「なんなのよほんとにもう…」
そう呟いていると、今度は何かが倒れているのが見えた。近づくと、徐々にそれが何なのかが少しずつ認知できるようになる。
「え、人!?」
倒れているものが人だと判断した私は急いでそこに駆け寄る。
「大丈夫ですか!?」
そう言い、容態を確認しようとした時、私は言葉を失った。なぜなら倒れている人は、あの極悪犯罪能力者グループとも言われている『クレフティス』のリーダー、後藤雅弘だったからだ。
「空中じゃあ避けれねぇだろ!」
赤く燃え盛る火の玉が青年に牙を向くように向かう。だが青年は宙返りしたかと思うと、踊るかのように次々と火の玉を弾き返す。
「なにっ!?」
火の玉は周辺にばらけ、爆発音が四方八方響く。
後藤は愕然とした状態で呟く。
「こ、こいつただ者じゃねえ…!そんじょそこらの能力者とは次元が違う…!どうなってんだ……。……!!ま、まさか、こいつ超能力者か!?」
後藤がそう言った瞬間、後藤が瞬きした後の視界は、複数のエネルギー弾が映っており、認知したのもつかの間。後藤はそのエネルギー弾を喰らった。
「……ん?」
辺りに舞うホコリが減り、後藤の姿が見えると、青年は目を少し見開いた。
「……ハハッ、残念だったな。」
後藤は両腕で防御する形をとり、エネルギー弾を防いだ。
「俺の反射神経は並大抵のものじゃないんだ。」
そう言った後、後藤は腕を下に降ろす。
「お前の実力はよく分かった。この上段の能力者の俺でも足元にも及ばないみてえだな。だが…」
後藤は右腕を上げると、手の上に火の玉を宿す。だが、火の玉は徐々に大きくなり、直径は青年や後藤より一回り大きい火の玉が後藤の掌で浮かぶ。
「いくら戦闘力に自信があるお前でも、これを喰らえば無事では済まないだろう!!」
そう言い、後藤は青年にめがけて巨大な火の玉を放った。 速いスピードで火の玉は青年のすぐ目の前まで迫る。すると青年は突如姿を消し、火の玉は青年のいた場所を通り過ぎて行った。そのすぐあと、青年は先ほどいた場所に再び姿を現した。
「確かにお前は守りは強いし、スピードも桁違いだ。この俺でも全く見えないくらいに。だがお前には一つの欠点がある。それは……自信過剰だ。」
後藤はそう言うと、腕を斜め上に上げ、掌を自分に向けるように形づくると、手首を内側に曲げた。すると、先ほど通り過ぎた巨大な火の玉はUターンし、再び猛スピードで青年に迫る。
「なっ!?」
青年が気づいた時には、既に青年のすぐ近くまで距離を縮めていた。すると青年は両腕を前に出し、火の玉を受け止める形となった。
「おいおい、俺に背中を向けてもいいのか?」
そう言った瞬間、後藤は太い光線を放ち、青年の背に向かう。
「!!」
「油断したな。俺らを見逃せばこんなことにならなかったのによ。お前はもう、終わりだ。」
そして、光線が青年と火の玉と共に当たった時、巨大な爆発音が響くと同時に、爆風が吹き荒れる。
風や砂ぼこりも収まると、視界には青年はそこにはおらず、その場所は大きく地面が削れており、辺りは火が燃えていた。
「……は、はは。やったぞ。遂にアイツを倒したぞ!この俺が、この上段に値する能力者である俺が、あんなガキに負けるはずがないんだ!」
後藤は高らかにそう言った。
「とりあえずサツに追われる前に、アジトに戻らないとな。」
そう言い、後藤は現金を積めたワゴン車に向かった。青年との戦いにより、車体には所々に傷が付いていた。
「まあ、仕方ねえか。それよりさっさとここを去るか。」
後藤が運転席のドアを開けようとしたその時、窓にうっすらと人影が見えた。その瞬間、後藤は一気に青ざめた。
「な…な……」
その人影には、先ほどの光線による目立つ傷は無く、息切れも見せていなかった。
「くっ……くそ!!」
後藤は振り返りながら、その人影に攻撃を仕掛けた。
「ほんとにこの近くなんすかー?」
ジュースを飲みながら、暇を持て余すように言った。
「本当よ。あの都市銀行から現金を奪った強盗集団がここに向かって行ったらしいわよ。」
パトカーを走らせながら、助手席に座る後輩にそう言った。
「でも、強盗された時間って今から1時間も前ですよー?今から追ったってもう手遅れじゃないすかー?」
「はぁ!?だからってあんたまさかこのまま放っておくつもり!?強盗よ!強盗!!私たちがすべきことは、その強盗集団を捕まえて、街の平和と秩序を保ち、皆に安心した生活を送ってもらうことなのよ!」
「はいはい。」
そう軽く返事をする後輩に若干呆れつつ、運転に集中する。
「というか、何で捜査担当が俺らだけなんすか…?普通もっとたくさんいるものじゃないんすか……?しかもこんな真夜中になんて……」
「仕方ないでしょ!大勢で行ったら、強盗集団に気づかれて逃げられちゃうかもしれないじゃない!私だって嫌よこんなこと……。」
「じゃなんで断らなかったんすか?」
「そ、それは……」
後輩にそう言われ、口を紡ぐ。
「またミスしたんすね。」
「うるさい!」
図星を突かれ、思わず声を荒らげる。
「今回どんなミスしたんすか?」
「何もミスしてないわよ」
「先輩意地張らなくても分かってるので大丈夫ですよ。」
「むくぅー」
誤魔化しが効かず、もはやミスするのが当たり前みたいに感じ取られてて腹立つ。
「で、どんなミスしたんです?」
「……この前、スピード違反をしてる車を追いかけてたら、アクセルを踏みすぎて、カーブの所で上手くカーブできなくて、パトカーをガードレールにぶつけちゃったの。」
「先輩今すぐ運転変わりましょう。」
「あんたまだ免許取ったばかりしょ?だから運転に長けてる私に任せないでどうするの?」
「いや普通に無理っす。てかスピード違反を取り締まる立場の人がスピードの出しすぎで事故起こすってどういうことですか。」
「だって……早くしないと逃げられちゃうかもしれないし……」
「いや猛スピード出さなくても、他の手段で取り締まることだってできたっすよね?」
「それはそうだけど……」
何も言えなかった。こんな風に後輩から正論を言われるのなんか悔しい。
「んで、その罰として、今回の強盗集団の捜査を任されたと。」
「そうよ。」
「……あれ?じゃあなんで俺もこの捜査に加わってるんすか?」
「ん?上司が一人じゃ無理があるだろうから誰かもう一人連れていきなって言われたから、君を指名したの。」
「俺帰っていいすか?」
「職務放棄したら解雇されるよ。」
「冗談じゃないっすマジで。」
「だけど後輩君。案外運が良いかもよ?」
「……どういうことすか?」
「この仕事を無事に終わらせれば、給料は倍にしてくれるらしいわよ?」
「……まぁ、それなら別に良いかな。」
後輩とそんな会話を交わしながら、安全運転で今回の犯罪者たちを追う。窓に目をやると先ほどより建物の数が減り、草木少ない土地が広がっていた。
「なんか、いかにもって感じのところっすね。」
「怖いこと言わないでよ。もしかしたらこの近くにアジトがあるかも!」
「そんな都合良くあるんすかねー。」
「意外とこういう場所にはあるもんなのよ。」
そう言いながらハンドルを切ると、後輩が声を上げた。
「なんか、燃えてません…?」
後輩が指を指して言うので、釣られるように見ると、一箇所地面が赤い炎で燃えている。進むと、同じように燃えている箇所が徐々に多く見掛けるようになった。
「な、なんなの?これ…。」
更に、亀裂の入った地面も見掛けるようになった。
「一体、何があったの…?」
そして、より安全を意識しながらパトカーを進めると、前方に何かを見つけた。
「あれって……車っすかね?」
「……みたいね。」
そして、その車の近くまで進めた。
「ちょっと降りて確認しましょう。」
「そうっすね。」
そしてパトカーを停め、私たちはすぐ近くにあるその車まで寄った。
「……これ、ワゴン車よね?」
私がそう言った瞬間、後輩が何か慌てるような声で言った。
「先輩!これ、例の強盗集団の乗っていたワゴン車じゃないすか!?」
そう言って、ポケットから紙を取り出す。見るとそこには同じワゴン車の写真が映されていた。
「ほらっ!ナンバーも一緒っす!!」
見比べると、確かに車体だけでなく、ナンバーも同じだった。
「どういうことなの…?私たちが追っていた強盗集団の物ってこと?じゃあ、その強盗集団はどこ行っちゃったの…?」
「とりあえず、ワゴン車に現金があるか確認します!」
そう言うと後輩は、ワゴン車に向かった。
少し警戒しつつも、他に何かないかと前に進む。周りには亀裂がたくさん入った地面。所々にある陥没跡。赤く燃え盛る炎。まるで戦争を連想させるような現場だった。
「なんなのよほんとにもう…」
そう呟いていると、今度は何かが倒れているのが見えた。近づくと、徐々にそれが何なのかが少しずつ認知できるようになる。
「え、人!?」
倒れているものが人だと判断した私は急いでそこに駆け寄る。
「大丈夫ですか!?」
そう言い、容態を確認しようとした時、私は言葉を失った。なぜなら倒れている人は、あの極悪犯罪能力者グループとも言われている『クレフティス』のリーダー、後藤雅弘だったからだ。
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