冴えないオッサンと宇宙人のたまご

おこめ

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冴えないオッサン、孵化容器になる

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にゅこっ、にゅこっ‥


うう、は、入ってしまった。
卵を‥宇宙人を名乗る銀色の球の侵入を俺の尻は許してしまった‥ぁぁ
違和感というか、小さい割に重みがあって存在感が、あるぅぅぅ‥

俺の後はたまらないとでもいうように収縮をくりかえしていて、恥ずかしい。
どうしようもなくきもちいいのだ。

「なるほどなるほど、これが地球人の腹の中か。揺れるな」

「う、ぅン‥いいや、そ‥こは‥でぐちというか‥アッ‥腹とはもっと奥でぇ‥」

「ほう!もっと奥か、案内すまないな。行こう」

‥ず‥にゅるり‥

「はぅあァァ?!」

なーんでそこで正直に言っちまうんだ俺は!
銀色の球は跳ねるように奥に進んでくる。

滑るのか、クルクルと回りながら壁を登ってくる感覚がどうにも切ない。
はぁはぁと息をきらせて震えてしまう。
来てしまう。
自分でこっそり開発してしまったあそこに‥っ

「あっ‥あ‥待って‥それ‥そこっ‥アッあ!!!」

そこダメ!そこダメだって!それはっ俺のっ!

「ここか?なんだか他のところよりコリっとして硬いがどうした?」

「アッ、や、そこはぁっ!ぜんりつせ‥ひゃ!!?」

コリュッ‥!!

グリュ!!!

「ぁあ"ぁぁあ"ああ"ッッ!!!」

俺の頭にパシパシっと白く火花が散って、思わず背中をそらせて痙攣し、情けないことに¨ほぼ同時に前も果ててしまった。


本当に俺は、今まで生身の人間と接触が無いとはいえ、銀色の無機物でイカされるなんて大丈夫なのだろうか?

全然大丈夫じゃない!

どんだけ縁がないんだ?

と思ったら、悲しくて情けなくてオッサンは涙が滲み出た。
ガクッと肘を床について這いつくばるような丸くなるような形でしばらくヒクヒクと快感の余韻が震えた。















「‥オマエ、おい、大丈夫か?」

ヒクつきがおさまると、銀色の球はおずおずと?宇宙人がおずおずなんてあるのか?とにかく俺のことを心配したような声で聞いてきた。

「すまない、オレ様はオマエのなかがとても気持ちよくて何とも言えない心地よさだ。オマエの負担にぬるべくならぬようにするから、しばしここにいさせて欲しい。」

しばし‥とは?

銀色の球は俺の心を読んだように言った。

「えーと、地球だとどういう風にいうのだろうか、そうだな、太陽がここから見えなくなるまで。つまり沈むまでだ。」

「は、半日か?」

「おう、そうだ、そういう言い方もあったな。思い出したぞ。辛いだろうか?そこまでここにいればあたたかく孵化できるだろう。」

「うっ‥それで俺の中から出て行ってくれるなら」

「ありがとう!地球人のオスよ!恩にきる。後で何かお返ししよう。もちろん巣の修繕もする。」

ウキウキした声に少し笑いそうになる。
なんだかんだ言って俺は友人が極端に少ない。
少し寂しかったのかもしれない。
こいつがとんでもなく非常識な宇宙人だったとしてもどこか憎めない明るさと、あっけらかんとした物言いで強引な行動の中にも、俺を気遣おうという気配があった。

そしてなにより‥


入ってるのがめちゃくちゃ気持ちよくてお尻が溶けそうで
今日限定なら少しでも長く味わいたいという下劣な考えがあった‥


下半身がバカだ。ああ。高校生じゃあるまいし‥。





俺は自分自身に丸一日ソロプレイで遊ぶんだという洗脳をかけつつ、会社に休みの旨ラインを打った。













すみません。
本日締め切りの案件ですが軽いのが5件重いのが3件あります。

zoomでいいので午後30分の打ち合わせと、重い方の案件午前中で方向性までは仕上げてデータ送ってください。






うぐっ!

速攻で返事が来た。

クソッ‥!休めなかった!これだからリモワというやつは!!!

俺はフラフラとシャワーをしに行き、フワフワとPCの電源を入れた。






シャワーと朝飯の間、俺は銀色の球とたわいないおしゃべりをした。

まずお互いの名前。

銀色の球体はイツキというのが言いにくいらしく、佐倉井と呼ぶ方が気に入ったのでサクライと呼ばれることになった。

銀色の球の宇宙人は残念ながら俺には聞き取れず発音もできない名前だった。
水のコポコポいうような音と金属を打ち鳴らしたものが響くような音が混じっていて、前衛的な音楽か?と思った。
なので俺が呼びやすいように何でもいいから地球風の名前をつけろと言われて命名することになった。
うーんうーんと唸りながら、最近気になるキャラに褐色の王子様があったから、それっぽい名前にした。

ファジル。

「ふむ、よかろう。いいひびきだな。」

銀色の球体、改め、ファジルはその名前をお気に召したようだった。
俺の趣味に付き合わせて悪いが、なかなかカッコいい名前でいいと思うぞ。



冴えないオッサンの俺は冴えないなりにブルーグレーオーバーサイズのパーカーを着込み、黒のストレッチジーンズを履いた。

ファジルのせいでジーンズを履く時ちょっと震えてしまった。そのゾワゾワ感が気持ち良いと脳に伝える。
その途端、

「あーー。気持ち良いな‥!」

と楽しそうなファジルの声がしてビクリと跳ねた。
気持ちよさがシンクロしてないか???

人寂しい俺はそういうの困るからな?
その共感?が、じわりと心を温める。
恥ずかしくも、ある。


モゾモゾしながらPCの前に座ると、また中の違和感が増して、ハァッと切ない息が漏れた。
震える手をグーパーして気合を入れる。

ファジルは仕事中は喋らずおとなしくしてくれたので思ったより捗った。

ブルーグレーのパーカーは失敗だった。
zoomでうつった俺の顔がだいぶ疲れて見えた。
顔写りの良いものでないとオッサンはくたびれて見えてしまう。

それに俺は下の穴から卵を入れている状態だ。
そんな状態でよく会議ができるな?と思ったか?

できません。できませんでした!

もうこれはエロマンガでローター入れてお仕置きされちゃってるシチュだわ、と気づいたら恥ずかしくて恥ずかしくてとんでもなく変な顔で上の空で話聞いてた。

会議終了後に同僚からラインがきた。

体調悪そうだね。無理に会議にでてもらってごめん。
後はなんとかみんなでやっておくから休んで。


‥ああ‥俺、zoomで変態デビューしちゃったかも知れねー‥。
恥ずか死ぬ。


その後本当に上司からもう上がれとの指示をもらったので、素早く資料をまとめてデータで送り、PCの電源をOFFにするやいなや俺はベッドに飛び込んだ。



ひとり羞恥プレイもう限界だった。


きついボタンを外し、ファスナーをもどかしく下げてあっという間にズボンを脱いでしまった。

ふるふると俺の中心は熱をもって立ち上がりつつあった。



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