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BAR★CLUB ~Part1~

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都内某所。
希澄(きすみ)と黎槐(くろえ)は魔女を待っていた。人通りも多く今日は陽も出ていたので薄暗い路地裏で30分程。大通りとはまるで別の雰囲気に希澄は落ち着いていた。吸血鬼だから陽が苦手という訳ではなく、単に日焼けが嫌だからという理由で。黎槐も勿論希澄の為ならと反論はしなかったし、目を付けられる事も無かったので気楽だった。


「……遅いですね」
「そうだな。希澄、体調は大丈夫か?」
「はい。朝も頂いたので」
「そうか」
「黎槐は大丈夫ですか?先程から汗が……」
「あぁ……。済まない、飲み物を買ってきても平気か?」
「はい。お待ちしてます」
「直ぐ戻るから。魔女が来たら伝えてくれ」
「分かりました」


黎槐は優しく微笑み、走って近くのコンビニへと向かった。
まだ日中にも関わらず路地裏ともなると影が強調されて感覚を奪われそうになる。しかも周囲にあるお店はスナックやBARが並び、どの店も看板が古めかしかった。こんな所、知っている人でないとまず来ないなと希澄は溜息をついた。


「おにーさん、暇?」


急に声を掛けられ、希澄はビクッと震えながら視線を向けた。いつからいたのか、店の制服を着た青年がにこにこと希澄を見ていた。


「知り合いを待っているので」
「そしたらうちの店で待ってなよ~。これから雨も降るみたいだし」
「……ですが、勝手に離れては……」
「連絡すればいーじゃーん。ほら、熱中症にもなりかねないしさ」


グイッと腕を掴まれ、希澄はすぐ離そうと抵抗しようとしたが思いの外力が強くてビビった。


「美味しいドリンクもあるからさぁ。ね?」
「いえ、結構……」
「人の行為は素直に受け取るものだよ、おにーさん」


いきなり低い声で囁かれ、恐怖が増した。逆らえない雰囲気を出され、希澄は半ば無理矢理店内へと連れていかれた。


「はい!1名入りましたー!」


その店は怪しげなムードを放っており、カウンターはあるが広いスペースが目立ち、何よりその中心に置かれた大きな椅子が異様な空気を出していた。


「あの……ここは……」
「全員集合~!すっごい美人連れてきたよ~!」


青年が叫ぶと奥のドアが開き、目元に仮面を付けた男達がぞろぞろと現れた。仮面にも引いたが、彼らは黒いブリーフを履いているだけで筋肉質な体が誇張されていた。


「なに……」
「あんな所に一人でいたおにーさんが悪いんだからね。ここがどんな店かも知らないで呑気に着いてくるから」
「は?あなたが無理矢理連れて来たんでしょう!?」
「やだなぁ、人の所為にして。折角綺麗なんだから笑いなよ」 
「帰ります!知り合いが心配するので」
「あぁ、それはむーりーだから。ここは一回入っちゃうと彼らが満足するまで出られなぁい店なんだ」
「何を巫山戯たことを」


苛立ちながら希澄が帰ろうとすると近くにいた男が希澄の肩をガシッと強く掴んだ。


「痛っ……!」
「随分と我儘な美人さんだ。可愛がりがあるねぇ」
「こんな怪しい店に長居する趣味はありません!離して下さ……」


ドスッ──


重たい痛みを腹部に喰らい、希澄は意識を失った。倒れそうになる希澄を男達が支えながら例の椅子へと座らせた──。










「……ぅ」 


気が付いた希澄は身体の身動きが取れない事に気づき、はっと周りを見た。自分を囲いながら眺めている仮面男達。どうやらあの後、この椅子に座らされ拘束されたようだ。肌寒いと感じた時にはもう全裸にされている状態で開脚させられたまま金具で拘束されていたので恥部も丸見えだった。


「なっ……」
「お目覚めかなぁ?どお?拘束椅子の座り心地は?」


先程の青年が変わらぬ口調で聞いた。その悪びれてない態度に益々苛立ちが増し、希澄はきつく睨んだ。


「そんな怖い顔しないでよ~。皆、君が起きるまで待ってたんだからさぁ」
「……ここは何なんですか?こんな事して拉致も同然ですよ」
「おにーさん知らないみたいだから教えてあげる。此処はえすえむBARって言うの。変態の溜まり場みたいな所かね」
「そんな店あって良いと思っ……」
「一応表向きにはカクテルBARって事になってるから。それに昼間はやらないしねぇ。裏の方しか」
「犯罪ですよ」
「どうかなぁ。あんた言えるの?男達に拘束されてエッチなことされたんです~って?うっわ、めっちゃ恥ずっ!死ぬわ」
「貴方と同じ感覚で話さないで貰えますか?」
「さっきから強気だけど、あと少ししたらおにーさん、ここにいる変態野郎達の玩具になっちゃうんだからね。すっっごぉ~く気持ちよくなっちゃうから。そしたらこのお店気に入っちゃうよぉ」
「なりません。なる訳ないじゃないですか」
「そうかなぁ。じゃあ、おしゃべりはここまでにして。そろそろこいつらに相手させてやらねーと」
「……なにを……」
「言ったじゃん。此処はえすえむBAR。気持ちよくなれるトコ♡」
「……っ」
「それじゃあ皆さん張り切って相手してあげて下さ~い。終わった頃にまた見に来るからね」
「ちょっと……!」


言うだけ言って青年は扉の奥へと消えて行った。その場には荒い呼吸をした男どもが希澄を捕らえていた。


「……嫌だ……。こんな……」


男達は無言で近付き、その手を希澄の身体に伸ばしてきた。沢山の手で身体を触られ、希澄はビクビクと震えている。


「やっ……。待って……」


希澄の声など男達には届かない。それまで撫でるだけだった手がいきなり乳首を掴んできた。ギュッと掴まれ、またビクンと身体が反応する。


「い、や……。っ……!」


ぐりぐりと両方の乳首を弄ばれ、徐々に感覚が囚われていく。


「……あっ……!」


その気持ちよさに慣れ始めてきた頃、また別の手が今度はアナルの周りを摩り始めた。アナルにも触れるが指を入れる気配はなく、またビクビクと小刻みに反応してしまう。


「っ……!」


誰も言葉を発さないのが怖い。無言で行われる行為に希澄は耐えられなかった。


「…こんな……ことして……何になると……」
「黙れビッチ。されるがままになってた方が負担は軽い」


不意に言葉が返ってきたので一気に恐怖が湧いてきた。ドスの効いた低い声は怖い印象を植え付ける。
散々身体を触った男達は一度手を引っ込め、何やら用意を始めた。


「どれだけ泣き叫んでも誰も助けは来ない。啼くだけなら私達の好物だ」


そう言って男達が手にしていたのはアダルトグッズだった。色んな種類のものを手にまた近寄ってくる。


「嫌……っ……」
「うるさい黙れ」


クチュっとアナルに指を差し込まれ、希澄は腰を浮かせた。2本の指が前立腺を刺激する。しつこい動きにイキそうになる。


「大分解れたか。まぁ、優しくする義理はないのでね」


指を抜かれた瞬間、ズボッとディルドを入れられ、多少の痛みに涙が出た。


「まずは味を覚えて貰わねぇとな」


カチッとスイッチを入れられ、振動が伝わってくる。それだけでも限界なのに1人がディルドを動かし始め前立腺までグリグリと刺激してきた。


「……ぁ……っ……」
「あまりの気持ちよさに声も出ないか。ならばもっと気持ちよくしたらいい子になるかね」
「いっ……!あっ……」


他の男達も電マを身体に当ててきた。両乳首にも刺激が伝わり、ガタガタと椅子が揺れる。


「…あ、ぅ……っ……!」
「そろそろイクかい?じゃあ、手伝ってあげよう」


一斉にカチッとなる音が響いた。


「あ……やぁあ~~っ……!」


強さMAXの振動に耐えきれず希澄は射精してしまった。だがイッた後も彼らは動きを止めない。ましてやまだまだ玩具を追加していく始末。


「イッた……ぁああ……!や、イッたから……も、止め」
「君の言葉は届かないよ。残念だったねぇ♪」
「っ……!」
「気張りな」
「……ぅあ……っ……!そこはやめ……!ダメ……!」


ペニスの裏筋に電マを当てられ、その衝撃に希澄は何度も昇天してしまっていた。快感は押し寄せる度に増していき、感度も上がっていった。


「……っ……!」


あまりの気持ちよさに声も出ない。言いようのない快感が終わることなく身体を苛める。


「流石にもういいだろう。では順番に」


1人がディルドを抜きながら促し、ピトッと生暖かいものがアナルにくっつけられた。


「あ、嫌…だ……!入れないで…!」
「うるさい」


バシッと頬を叩かれたのと同時に挿入され、希澄はガクガクと身体を震わせた。


「エンドレスだ」


1人が中出しする毎に入れ替わり、休む暇も与えられず突かれ続けた。腹の中には男どもの精液で溢れており、お腹も膨れていた。


「…やぁ……また……イッ……!」
「お前の精液はもう出尽くしたようだな。それでも達したという事は、ドライか」
「なっ……あっ……」 
「イキっぱなしとは淫乱だな。ここまできたら普通は強請ってきてもいい頃なんだが」
「だ、誰が……!貴方達、に……屈する訳…な」
「だからうるさい黙れ。お前はただ啼いていればいい」
「っ……!」


──黎槐──


何度も彼を呼んだ。今にでも扉を壊して助けにきてくれるのではないかと。ずっと待っていた。


「ほら。今度はお前が出す番だ」
「えっ……」


一通り順番は回ったらしく、男達は椅子の周りに集まり何やら拘束具を解いていた。


「逃げ出す気力もないだろう。まぁ、その姿では外に出られんだろうしな」


身体が重い、痛い、怠い。動こうとするとアナルから精液が零れ落ちて気持ち悪かった。どうする事も出来ない希澄を男達は今度は四つん這いにさせ、がっしりと希澄の手足を掴んでいた。


「中も綺麗にしないと」


膨れた腹をグイグイと押され、アナルからまた精液が滴った。


「そんなちびちび出してたら時間の無駄だ」


パン──


「ひっ……!」


尻を叩かれ、その衝撃で大量の精液が漏れた。男達はリズムを刻むように希澄の尻を叩き、腹は強く押していった。


「かはっ……あっ……」
「まだ出るだろう?我慢すると後が辛いぞ」 
「んっ……」
「啼かなくなったな。おい」


また合図が掛かると近くにいた1人が希澄の前に膝立ちし、自分のペニスを近付けてきた。


「上手にしゃぶれたら解放してやるよ」
「……っ」


早くこんな事から解放されたい希澄は仕方なく従った。


「もう中には出すなよ、面倒だ」 


頭を掴まれ、喉の奥まで挿入れられた。上手く呼吸も出来ないし、やり方も定かではない。それでもこれで解放されるならと希澄は舌を動かした。


「…んっ!……ふっ……」
「絵になるな。これだから美人は嫌いだ」 
「そろそろ終わったかなぁ?」


声が響いたのと同時に小さな悲鳴が響いた。バタンバタンと倒れていく音がする。足音が近づいており、ヒュッと風を感じた時希澄はいきなり解放された。


「っ、かはっ……あ、はぁ……はぁ……ぅ……」


口の中が気持ち悪い。下も感覚が麻痺しており、息をしただけでヒリヒリする。


「──あんたにこんな趣味があったなんて、俺様知らなかったなぁ」


聞き慣れた声に希澄はゆっくりと顔を上げる。見ると目の前には大きな鎌を掲げた咲音の姿があった。


「……ど…して……」
「ん~♪獲物探してたらここに行き着いた。さっきの青年も狩ったからもう怯える心配ねーぞ」


タオルで希澄の身体を拭きながら咲音は落ち着いた声色で話した。


「ヤバい所に踏み入れちゃってさぁ。バカだね、お前」
「……咲音……」
「どっか洗う場所ないかなぁ。あ、濡れタオルで拭いて後で洗っ……」 
「咲音…!」


安堵したのと解放されたのと仲間に会えたのとで一気に気が緩み、希澄は泣きながら咲音に抱きついた。


「おーおー。こんなに泣いちゃってかわいそーに。髪も切られて相当な恐怖だったろー?」 
「……も……壊れる……と思っ……」
「それでもまだ意識あるんだからすげーよ。あいつならとっくに堕ちてるな」
「……あり、がとう……ござい、ます……。助け、て……頂いて……」
「お前と会えたのはラッキーだわ」


咲音は希澄が落ち着くまで頭を撫でていた。2人はそんなに親しい訳でも溝がある訳でもない。だが互いに嫌いということは無く、普通に話す位の関係だ。


「すみません、お見苦しい所を……」
「もう少し早く来れば良かったな。ま、過ぎちまったもんは仕方ねー。希澄。愛姫のこと見なかった?」


希澄が落ち着き、身体の汚れを取り着替えも済んだ後、2人は店から出て歩道を歩いていた。


「いえ。会っていません」
「あ、そう。何処にいんだか」
「まだちょっかい出しているのですか」
「うん、そう。あいつ可愛いだろ」
「そうですね」
「希澄は?誰かと一緒だった?」
「僕は黎槐といました。今日は魔女と会う約束がありまして、待っていたのですが……」
「来なかったんだ?忘れてんじゃねー?」
「黎槐がコンビニに行った直後にあの店に拉致られたもので……」
「ほんっと、馬鹿な天狗だよな。今度はお前まで手に入れようなんてさ」
「僕が望んだ事です!黎槐の事はお慕いしていましたから」
「そうだったの?あ、身体平気?まだ陽高いけど」 
「……実は物凄く喉が乾いております」


言い難かったのか、希澄はハッキリと伝えた。あんな事された後だ。異常に欲している。


「俺様の飲む?悪魔の血も大丈夫?」
「良いのですか…?」
「そのままだと干からびちまいそうだから」
「…えぇ。溶けそうです……。どこの血を頂いて宜しいですか?」
「好きな所飲めよ」
「…では…お言葉に甘えて…」


希澄はドンっと壁に咲音を押し付け、そのまま首筋に歯を立てた。食い込む痛みに悪魔は少しだけ表情を歪めた。


「…すっげ…。吸われてんの分かる……」
「すみません、まだ飲んでも大丈夫ですか?」
「構わねぇよ。存分にエネルギー補給しろよ」
「ありがとうございます」


腹が満たされるまで希澄は咲音の血を頂いた。


「──ご馳走様でした」
「…お粗末…様、でした……」


首筋から右肩、左腕と大量の血を飲まれ、咲音はフラフラしていた。


「歩けますか?足取り覚束無いですが…」
「平気。それより今度はお前が俺様に付き合って」
「はい。なんなりとお申し付け下さい」


希澄はにっこりと受け入れた。
2人はとりあえず道なりに進んでいき、見かけた店や通りすがりの人に愛姫の事を聞いて歩みを進めていった。
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