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ランドセルか俺は
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チャイムの音が鳴ると同時に、巻島はノートを閉じて席を立つ。
いつも通りの顔で何事もなかったように。
だけど、一瞬だけ交差した視線は、確かに俺へ「来てね?」と言っていた。
その視線を真正面から受け止めてしまった俺は、もうどうしようもなかった。
でも、俺には猶予がある。
まずは隆輝の横に腰を下ろす。
「……なぁ、なんかお前ニヤついてない?」
「ニヤついてるよ」
即答された。
「お前さ、今朝の古文の時点でバレバレだったけど? この後、どうすんの?」
「どうすんのって……決まってるだろ。行くよ」
「だろうなぁ~。いやぁ青春だねぇ悟くん」
一発ぐらい殴ってもバチは当たらなさそうだが、ここまでガタイのいい男に勝てる未来が見えない。
パンを二つにちぎりながら、隆輝は楽しそうに足を揺らしている。
「てか、お前……気付いてないだろ」
「何がだよ」
「巻島さん、お前のこと見てる時だけ背筋ピンって伸びてるぞ」
片方のパンを俺に渡しつつ、隆輝はにやりと笑う。
「……ランドセルか俺は」
パンをかじりながら、俺はできるだけ普段通りを装う。
だが落ち着かない。
心臓だけは授業中のチャイムみたいに鳴っている。
パンを食べ終えた頃、隆輝が掛けてもいないメガネを持ち上げる仕草をする。
「ほら、行かないと。美少女を待たせちゃいけませんよ悟くん」
「そういえば俺、メガネフェチなんだよね」
「わかる。メガネと敬語の組み合わせって強くない?」
「あーいいね。年上もいいけど、年下もいい」
「年下といえば、小悪魔系も好きじゃなかったか?」
「……小悪魔系? そんな子が出てくるアニメってあったっけ」
「それはお前、ほら……アレだよアレ。前に面白いって勧めてくれたやつ」
「ぜんぜん覚えてないな……」
隆輝も詳しくは思い出せないようだ。
しばらく二人で首を捻っていたが、やかて彼が突き動かされたかのように身を乗り出してくる。
「時間ヤバいって! そろそろ行った方がいいだろ」
「……忘れられてたのに」
「ま、頑張れよ、巻島さんと上手くいったら、俺にもアイドルの一人や二人、紹介してくれよな」
「俺の代わりにファンからボコボコにされてくれよな」
軽口を叩き合いながら席を立つ。
教室の扉を開け、廊下に出る。
(……行くか)
靴音だけが規則正しく続き、体育倉庫の影が見えた。
昼休みにしてはやたら静かだ。
倉庫の扉は少しだけ開いていて、中からふわりと埃っぽい匂いが流れてくる。
「……悟くん?」
薄暗い倉庫の隙間から、巻島の声がした。
俺は深呼吸をひとつして、扉に手をかける。
「……来たよ」
扉がきしみながら大きく開いていく。
昼の光が差し込んで、その光の輪の中に彼女がいた。
両手を背中に回し、微笑んでいる。
昼休みが始まって直行ということはないだろうが、どのくらい前からいたのか。
扉を閉めると、外の明るさが一気に遮断される。
薄暗い倉庫特有のひんやりした空気……のはずなのに、体温が上がっていくのを感じた。
「晴れててよかったね。二人で会う時は、いつも晴れててほしいな」
巻島は一歩、また一歩と近付いてくる。
その歩幅がやけに小さくて、わざわざ距離をゆっくり詰めているのがわかる。
「……っ!」
次の瞬間、胸元に柔らかい衝撃。
巻島が迷いなく飛びついてきて、腕を俺の背中にまわした。
「会いたかったぁ……」
肩に額を押しつけながら、彼女が小さく笑う。
その声が、くすぐったいくらい甘い。
引き離そうとした腕は、なぜか言うことを聞かない。
それどころか、腰のあたりをきゅっと掴まれて完全に身動きを封じられた。
「昼休みまで、ずっと考えてたんだよ? 悟くん、来てくれるかなって。来なかったら、どうしようかな……って」
後半の言い方が怖いんですけど。
「……さすがに、まき――葉音をここに放置するのは可哀想だからな」
「ふふ、優しいね」
顔を上げた巻島の頬が、ほんの少し赤い。
近すぎる距離。呼吸が当たる。
「ねぇ悟くん、ちょっと上向いて?」
「なんでだよ……」
「いいから」
軽く顎をつままれ、顔を上に向けさせられる。
力が強い。小柄なクセに変なところだけ強い。
そして、巻島が胸の位置に顔をすり寄せる。
「……落ち着くぅ……」
肩越しに腕を回した巻島の指先が、背中の布越しにきゅっ、きゅっ、とつかんでくる。
俺の方が落ち着かない。
「悟くん、今日なんか……匂い違うね。朝、ちょっと慌ててたでしょ?」
「よ、よくわかったな」
「わかるよ。好きなんだから」
巻島は止まらない。抱きついたまま、身体を揺らして擦り寄ってくる。
彼女の柔らかい部分が全て俺に触れているようで、甘い匂いと合わさってクラクラしてきた。
「ん~……ほんと落ち着く……。もうちょっとだけ、このままでいて?」
その「もうちょっと」が数分なのか、数時間単位なのかは知らないが、断れる雰囲気ではなかった。
倉庫の隅から差し込む薄い光が、巻島の髪を揺らす。
「授業中ね、何回も見ちゃった。気づいてたでしょ?」
「……まぁ」
「照れてる……。可愛い」
しばらくそのまま抱きしめられていたら、巻島の指先が俺の背中で止まった。
揺れていた身体がぴたりと止まり、彼女が顔を上げる。
「……悟くん」
さっきまで甘さだけだった声が、ほんの少し震えている。
「昨日は……帰っちゃって、ごめんね」
「……あぁ、別に気にしてないよ」
巻島はぎゅっと俺の制服を握りしめながら、眉尻を下げた。
「……あの子、二兎さんって言うんだっけ。可愛いね」
「そ、そうか……?」
警報だ。どデカい警報が鳴っている。
こういう時の返答には要注意だと恋愛アニメで学んでいる。
大丈夫だ。俺は鈍感ではないはず。適切な回答を選んでみせる。
「オシャレだし、僕よりもよっぽど今風な子だよね。デートだって、僕はまだ悟くんとしたことないのに……」
「い、いや、あれはたまたまゲーセンに行くことになっただけで、デートなんかじゃ――」
「デートだよ」
強く言い切られてしまい、何も言えなくなる。
「悟くんと二人で……物として残る思い出まで作れてさ。僕、羨ましくて――おかしくなりそうだった」
背に回される手に、ぎゅっと力がこもる。
「ねぇ、悟くん」
近くで見ると、巻島の瞳が揺れている。
期待と不安が混ざったような、複雑な光。
「明日、デートしよ?」
「デート……?」
「うん。ちゃんとしたやつ」
巻島は俺の服を引っ張りながら、顔を寄せてくる。
その目は真剣だった。
いつものふわふわとした様子がなく、ただ素直に俺を誘っている。
「明日、もし予定ないなら……一緒にいたいなって」
「……予定はないけど」
そう返すと、巻島の顔がぱっと花みたいに明るくなる。
「ほんと!? じゃあ決まりっ!」
「で、でも、仕事があるんじゃないのか?」
「大丈夫! 空けてあるから!」
俺が了承するかも分からないのに、どうして空けてるんだよ。
それに、他にもまだ問題はある。
「他の人に見られたらどうするんだ? 葉音はアイドルだし、登校の時とは訳が違う。大勢の、葉音を知ってる人の目は誤魔化せないはずだろ」
「それも問題ないよ! もう策は考えておいたからっ!」
さっきまで俺にしがみついていた両腕が、今度は首に回された。
思わず後ろにぐらついてしまうくらい強い抱きつき。
「悟くんとデート……すっごく楽しみ……ねぇ、何しよっか。どこ行こう? 映画? 水族館? ショッピング? 全部でもいいよ?」
「ぜ、全部は無理だろ」
「じゃあ……悟くんが行きたいところ。どこでも、何をするのも拒まないよ。……なんでも、ね」
その「なんでも」が何故か恐ろしく感じてしまう。
俺になにをさせようとしているのか。
「明日、十二時に駅前で待ってるからね。……悟くんが来るまで、ずっと待ってる」
いちいち恐ろしい言い方だ。
だが、俺に拒否権はない。
「……わかったよ」
「ふふっ……それじゃあそろそろ、戻ろっか」
「あ、あぁ……もう昼休みも終わるし」
「でも、その前に――悟くん成分を補給しないと」
蕩けた瞳。巻島の人形のように整った顔が、俺の視界を埋め尽くした。
いつも通りの顔で何事もなかったように。
だけど、一瞬だけ交差した視線は、確かに俺へ「来てね?」と言っていた。
その視線を真正面から受け止めてしまった俺は、もうどうしようもなかった。
でも、俺には猶予がある。
まずは隆輝の横に腰を下ろす。
「……なぁ、なんかお前ニヤついてない?」
「ニヤついてるよ」
即答された。
「お前さ、今朝の古文の時点でバレバレだったけど? この後、どうすんの?」
「どうすんのって……決まってるだろ。行くよ」
「だろうなぁ~。いやぁ青春だねぇ悟くん」
一発ぐらい殴ってもバチは当たらなさそうだが、ここまでガタイのいい男に勝てる未来が見えない。
パンを二つにちぎりながら、隆輝は楽しそうに足を揺らしている。
「てか、お前……気付いてないだろ」
「何がだよ」
「巻島さん、お前のこと見てる時だけ背筋ピンって伸びてるぞ」
片方のパンを俺に渡しつつ、隆輝はにやりと笑う。
「……ランドセルか俺は」
パンをかじりながら、俺はできるだけ普段通りを装う。
だが落ち着かない。
心臓だけは授業中のチャイムみたいに鳴っている。
パンを食べ終えた頃、隆輝が掛けてもいないメガネを持ち上げる仕草をする。
「ほら、行かないと。美少女を待たせちゃいけませんよ悟くん」
「そういえば俺、メガネフェチなんだよね」
「わかる。メガネと敬語の組み合わせって強くない?」
「あーいいね。年上もいいけど、年下もいい」
「年下といえば、小悪魔系も好きじゃなかったか?」
「……小悪魔系? そんな子が出てくるアニメってあったっけ」
「それはお前、ほら……アレだよアレ。前に面白いって勧めてくれたやつ」
「ぜんぜん覚えてないな……」
隆輝も詳しくは思い出せないようだ。
しばらく二人で首を捻っていたが、やかて彼が突き動かされたかのように身を乗り出してくる。
「時間ヤバいって! そろそろ行った方がいいだろ」
「……忘れられてたのに」
「ま、頑張れよ、巻島さんと上手くいったら、俺にもアイドルの一人や二人、紹介してくれよな」
「俺の代わりにファンからボコボコにされてくれよな」
軽口を叩き合いながら席を立つ。
教室の扉を開け、廊下に出る。
(……行くか)
靴音だけが規則正しく続き、体育倉庫の影が見えた。
昼休みにしてはやたら静かだ。
倉庫の扉は少しだけ開いていて、中からふわりと埃っぽい匂いが流れてくる。
「……悟くん?」
薄暗い倉庫の隙間から、巻島の声がした。
俺は深呼吸をひとつして、扉に手をかける。
「……来たよ」
扉がきしみながら大きく開いていく。
昼の光が差し込んで、その光の輪の中に彼女がいた。
両手を背中に回し、微笑んでいる。
昼休みが始まって直行ということはないだろうが、どのくらい前からいたのか。
扉を閉めると、外の明るさが一気に遮断される。
薄暗い倉庫特有のひんやりした空気……のはずなのに、体温が上がっていくのを感じた。
「晴れててよかったね。二人で会う時は、いつも晴れててほしいな」
巻島は一歩、また一歩と近付いてくる。
その歩幅がやけに小さくて、わざわざ距離をゆっくり詰めているのがわかる。
「……っ!」
次の瞬間、胸元に柔らかい衝撃。
巻島が迷いなく飛びついてきて、腕を俺の背中にまわした。
「会いたかったぁ……」
肩に額を押しつけながら、彼女が小さく笑う。
その声が、くすぐったいくらい甘い。
引き離そうとした腕は、なぜか言うことを聞かない。
それどころか、腰のあたりをきゅっと掴まれて完全に身動きを封じられた。
「昼休みまで、ずっと考えてたんだよ? 悟くん、来てくれるかなって。来なかったら、どうしようかな……って」
後半の言い方が怖いんですけど。
「……さすがに、まき――葉音をここに放置するのは可哀想だからな」
「ふふ、優しいね」
顔を上げた巻島の頬が、ほんの少し赤い。
近すぎる距離。呼吸が当たる。
「ねぇ悟くん、ちょっと上向いて?」
「なんでだよ……」
「いいから」
軽く顎をつままれ、顔を上に向けさせられる。
力が強い。小柄なクセに変なところだけ強い。
そして、巻島が胸の位置に顔をすり寄せる。
「……落ち着くぅ……」
肩越しに腕を回した巻島の指先が、背中の布越しにきゅっ、きゅっ、とつかんでくる。
俺の方が落ち着かない。
「悟くん、今日なんか……匂い違うね。朝、ちょっと慌ててたでしょ?」
「よ、よくわかったな」
「わかるよ。好きなんだから」
巻島は止まらない。抱きついたまま、身体を揺らして擦り寄ってくる。
彼女の柔らかい部分が全て俺に触れているようで、甘い匂いと合わさってクラクラしてきた。
「ん~……ほんと落ち着く……。もうちょっとだけ、このままでいて?」
その「もうちょっと」が数分なのか、数時間単位なのかは知らないが、断れる雰囲気ではなかった。
倉庫の隅から差し込む薄い光が、巻島の髪を揺らす。
「授業中ね、何回も見ちゃった。気づいてたでしょ?」
「……まぁ」
「照れてる……。可愛い」
しばらくそのまま抱きしめられていたら、巻島の指先が俺の背中で止まった。
揺れていた身体がぴたりと止まり、彼女が顔を上げる。
「……悟くん」
さっきまで甘さだけだった声が、ほんの少し震えている。
「昨日は……帰っちゃって、ごめんね」
「……あぁ、別に気にしてないよ」
巻島はぎゅっと俺の制服を握りしめながら、眉尻を下げた。
「……あの子、二兎さんって言うんだっけ。可愛いね」
「そ、そうか……?」
警報だ。どデカい警報が鳴っている。
こういう時の返答には要注意だと恋愛アニメで学んでいる。
大丈夫だ。俺は鈍感ではないはず。適切な回答を選んでみせる。
「オシャレだし、僕よりもよっぽど今風な子だよね。デートだって、僕はまだ悟くんとしたことないのに……」
「い、いや、あれはたまたまゲーセンに行くことになっただけで、デートなんかじゃ――」
「デートだよ」
強く言い切られてしまい、何も言えなくなる。
「悟くんと二人で……物として残る思い出まで作れてさ。僕、羨ましくて――おかしくなりそうだった」
背に回される手に、ぎゅっと力がこもる。
「ねぇ、悟くん」
近くで見ると、巻島の瞳が揺れている。
期待と不安が混ざったような、複雑な光。
「明日、デートしよ?」
「デート……?」
「うん。ちゃんとしたやつ」
巻島は俺の服を引っ張りながら、顔を寄せてくる。
その目は真剣だった。
いつものふわふわとした様子がなく、ただ素直に俺を誘っている。
「明日、もし予定ないなら……一緒にいたいなって」
「……予定はないけど」
そう返すと、巻島の顔がぱっと花みたいに明るくなる。
「ほんと!? じゃあ決まりっ!」
「で、でも、仕事があるんじゃないのか?」
「大丈夫! 空けてあるから!」
俺が了承するかも分からないのに、どうして空けてるんだよ。
それに、他にもまだ問題はある。
「他の人に見られたらどうするんだ? 葉音はアイドルだし、登校の時とは訳が違う。大勢の、葉音を知ってる人の目は誤魔化せないはずだろ」
「それも問題ないよ! もう策は考えておいたからっ!」
さっきまで俺にしがみついていた両腕が、今度は首に回された。
思わず後ろにぐらついてしまうくらい強い抱きつき。
「悟くんとデート……すっごく楽しみ……ねぇ、何しよっか。どこ行こう? 映画? 水族館? ショッピング? 全部でもいいよ?」
「ぜ、全部は無理だろ」
「じゃあ……悟くんが行きたいところ。どこでも、何をするのも拒まないよ。……なんでも、ね」
その「なんでも」が何故か恐ろしく感じてしまう。
俺になにをさせようとしているのか。
「明日、十二時に駅前で待ってるからね。……悟くんが来るまで、ずっと待ってる」
いちいち恐ろしい言い方だ。
だが、俺に拒否権はない。
「……わかったよ」
「ふふっ……それじゃあそろそろ、戻ろっか」
「あ、あぁ……もう昼休みも終わるし」
「でも、その前に――悟くん成分を補給しないと」
蕩けた瞳。巻島の人形のように整った顔が、俺の視界を埋め尽くした。
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