59 / 124
第2章 夏と奉仕
決戦4
しおりを挟む
「どうしてお前がここにいるんだよ」
紫の首を掴みながら、櫂は問いかけた。
「どうしてお前がって、ここが俺の家だからに決まってるじゃないですか」
あっけらかんとして瑠凪は答える。
「お前の家だと……? じゃあなんでこいつが……」
「あぁ、あともう一つ間違えを訂正しておきますね。お前じゃなくて、お前たちです」
瑠凪は廊下の電気をつけ、わずかに開いていた扉を開けた。
「……なっ!? 香帆!? 夕莉!?」
扉の向こうから、蓮や安田、夕莉が入ってくる。
「なぁ櫂先輩よぉ、先輩たち悲しませて、音羽さんに乱暴してどんな気分だ?」
瑠凪が部屋へ進んでいくと、後ろから蓮が続く。
「ねぇ、あんたの声、外まではっきり聞こえてたんだけど? 私のこと、ミスコンの呼ばわりはありえないんじゃない?」
安田は心底軽蔑した顔で、しかし落ち着いた口調で問い詰める。
「…………」
夕莉は今にも泣きそうになっていた。
しかし、その足は止まらない。
「……どういうことだよ! おい、意味わかんねぇよ!」
櫂が声を荒げると、鼻で笑いながら白髪の男が返答する。
「お前が股かけてるのはとっくにバレてたんだよ。他でもない、紫ちゃんのタレコミでな」
「こ、こいつが……!?」
「そして、俺は安田先輩と夕莉の二人からも依頼を受けた。思った以上に簡単に教えてくれてびっくりしたよ。誰がお前に憧れてるって?」
事態が飲み込めないという風に呆けた顔をする櫂に向かって、さらに言葉をぶつける。
「で、こいつがお前の友達に色々聞いてくれたんだ。人に自慢して気持ち良くなるのはいいけど、それで自分が危機に陥ったら世話ないぜ」
「……チッ、クソがぁ!」
櫂は紫を盾にする形で壁際に後ずさる。
「ねぇ、ヤスくん……。本当に、私たちは二人とも遊びだったの?」
堪えきれず涙を流す夕莉。
絞り出された悲痛な言葉は彼の胸には届かない。
「遊びに決まってんだろ! お前ら如きが俺に釣り合うわけねぇんだよ! それに夕莉、なんだお前のそのメイク。身体は良いけど、そんな濃い化粧されてりゃあ隣を――」
「もうやめろ」
夕莉が悲しみでうずくまるのと同時に、瑠凪が冷たく静止した。
「そこらへんでやめとけ」
「うるせぇ! ちょっとでも近づいてみろ、この女の顔に一生消えない傷をつけてやる!」
櫂はポケットからバタフライナイフを取り出し、それを紫に突きつける。
「今どきバタフライナイフって……どこで買ったんだ? 届いた時、刃を舌で舐めるフリしたか?」
「黙れ! 舐めてんのか、俺は本当にやるぞ! 女は顔に傷がついたら終わりだぞ、お前に人の人生を台無しにする覚悟があんのか、山本!」
実際には瑠凪に向けられた言葉だったが、不意に矛先を向けられたと思った蓮の顔が強張る。
「お、俺は……」
「はぁ? なんだお前、俺は今、山本に聞いてんだよ!」
「はぁ? なんだお前、俺は今、山本に聞いてんだよ!」
お前なんて眼中にないという言葉。
なぜかそれを聞いて、俺は少し安心していた。
櫂が呼んでいるのは俺の名前なのに、視線は古庵の方へ向いている。
きっと、櫂が俺の名前を間違えているんだと。
そう思うと、はち切れんばかりに動く鼓動が和らいでいく。
「…………っ」
首元にナイフを突きつけられている音羽さんが、苦しそうに古庵を見ている。
彼女はきっと、古庵に助けを求めている。
古庵は今まで俺を助けてくれたし、今日だって櫂の元へみんなを導いてくれた。
今も古庵の頭の中には、櫂に対抗する方法が入っているのだろう。
この場で俺にしかできないことなんてなくて、その事実にもっと安心してしまった。
……それでいいのか?
「なんとか言ってみろ山本!」
……どうしてあいつは俺の名前を呼んでいるんだ?
言い間違えているからとか、そういう意味じゃない。
……たとえ古庵と勘違いしていたからって、俺の名前を呼ぶことに意味があるんじゃないか?
そうだ、古庵だけじゃなくて俺だって音羽さんを助けようとするべきなんだ。
……どうして古庵に全てを任せようとする?
安心できるからだ。
足が動かない自分が情けなくなる、そんな現実と離れられるからだ。
「動けねぇのか? ここまできてビビってんのか?」
そうだ、俺はビビってる。
好きだった女の子を追いかけられなかったあの日。
声をかけられている静香ちゃんを助けられなかったあの日。
三度、時間が俺の決意を押し流そうとしている。
あの時と同じように、俺が動けなくても誰かがなんとかしてくれる。
なら、良いじゃないか。
「結局、俺が勝つってことなんだよ! お前らなんて――」
……それじゃダメだ。
俺は変わりたいんだ。
踏み出せなかったあの時の自分と決別したいんだ。
だから俺は、自分の足で歩いていける音羽さんを好きに……。
好きに……?
「……ははっ」
不意に笑みが溢れた。
「何笑ってんだよ! ぶっ殺すぞ!」
櫂が必死に何かを叫んでいるけど、俺には聞こえない。
大切なことに気付いてしまってそれどころじゃない。
そうか、俺は音羽さんに――。
――憧れていたんだ。
気付いたら、身体がふっと軽くなった気がした。
今ならできる。
もう、大丈夫だ。
紫の首を掴みながら、櫂は問いかけた。
「どうしてお前がって、ここが俺の家だからに決まってるじゃないですか」
あっけらかんとして瑠凪は答える。
「お前の家だと……? じゃあなんでこいつが……」
「あぁ、あともう一つ間違えを訂正しておきますね。お前じゃなくて、お前たちです」
瑠凪は廊下の電気をつけ、わずかに開いていた扉を開けた。
「……なっ!? 香帆!? 夕莉!?」
扉の向こうから、蓮や安田、夕莉が入ってくる。
「なぁ櫂先輩よぉ、先輩たち悲しませて、音羽さんに乱暴してどんな気分だ?」
瑠凪が部屋へ進んでいくと、後ろから蓮が続く。
「ねぇ、あんたの声、外まではっきり聞こえてたんだけど? 私のこと、ミスコンの呼ばわりはありえないんじゃない?」
安田は心底軽蔑した顔で、しかし落ち着いた口調で問い詰める。
「…………」
夕莉は今にも泣きそうになっていた。
しかし、その足は止まらない。
「……どういうことだよ! おい、意味わかんねぇよ!」
櫂が声を荒げると、鼻で笑いながら白髪の男が返答する。
「お前が股かけてるのはとっくにバレてたんだよ。他でもない、紫ちゃんのタレコミでな」
「こ、こいつが……!?」
「そして、俺は安田先輩と夕莉の二人からも依頼を受けた。思った以上に簡単に教えてくれてびっくりしたよ。誰がお前に憧れてるって?」
事態が飲み込めないという風に呆けた顔をする櫂に向かって、さらに言葉をぶつける。
「で、こいつがお前の友達に色々聞いてくれたんだ。人に自慢して気持ち良くなるのはいいけど、それで自分が危機に陥ったら世話ないぜ」
「……チッ、クソがぁ!」
櫂は紫を盾にする形で壁際に後ずさる。
「ねぇ、ヤスくん……。本当に、私たちは二人とも遊びだったの?」
堪えきれず涙を流す夕莉。
絞り出された悲痛な言葉は彼の胸には届かない。
「遊びに決まってんだろ! お前ら如きが俺に釣り合うわけねぇんだよ! それに夕莉、なんだお前のそのメイク。身体は良いけど、そんな濃い化粧されてりゃあ隣を――」
「もうやめろ」
夕莉が悲しみでうずくまるのと同時に、瑠凪が冷たく静止した。
「そこらへんでやめとけ」
「うるせぇ! ちょっとでも近づいてみろ、この女の顔に一生消えない傷をつけてやる!」
櫂はポケットからバタフライナイフを取り出し、それを紫に突きつける。
「今どきバタフライナイフって……どこで買ったんだ? 届いた時、刃を舌で舐めるフリしたか?」
「黙れ! 舐めてんのか、俺は本当にやるぞ! 女は顔に傷がついたら終わりだぞ、お前に人の人生を台無しにする覚悟があんのか、山本!」
実際には瑠凪に向けられた言葉だったが、不意に矛先を向けられたと思った蓮の顔が強張る。
「お、俺は……」
「はぁ? なんだお前、俺は今、山本に聞いてんだよ!」
「はぁ? なんだお前、俺は今、山本に聞いてんだよ!」
お前なんて眼中にないという言葉。
なぜかそれを聞いて、俺は少し安心していた。
櫂が呼んでいるのは俺の名前なのに、視線は古庵の方へ向いている。
きっと、櫂が俺の名前を間違えているんだと。
そう思うと、はち切れんばかりに動く鼓動が和らいでいく。
「…………っ」
首元にナイフを突きつけられている音羽さんが、苦しそうに古庵を見ている。
彼女はきっと、古庵に助けを求めている。
古庵は今まで俺を助けてくれたし、今日だって櫂の元へみんなを導いてくれた。
今も古庵の頭の中には、櫂に対抗する方法が入っているのだろう。
この場で俺にしかできないことなんてなくて、その事実にもっと安心してしまった。
……それでいいのか?
「なんとか言ってみろ山本!」
……どうしてあいつは俺の名前を呼んでいるんだ?
言い間違えているからとか、そういう意味じゃない。
……たとえ古庵と勘違いしていたからって、俺の名前を呼ぶことに意味があるんじゃないか?
そうだ、古庵だけじゃなくて俺だって音羽さんを助けようとするべきなんだ。
……どうして古庵に全てを任せようとする?
安心できるからだ。
足が動かない自分が情けなくなる、そんな現実と離れられるからだ。
「動けねぇのか? ここまできてビビってんのか?」
そうだ、俺はビビってる。
好きだった女の子を追いかけられなかったあの日。
声をかけられている静香ちゃんを助けられなかったあの日。
三度、時間が俺の決意を押し流そうとしている。
あの時と同じように、俺が動けなくても誰かがなんとかしてくれる。
なら、良いじゃないか。
「結局、俺が勝つってことなんだよ! お前らなんて――」
……それじゃダメだ。
俺は変わりたいんだ。
踏み出せなかったあの時の自分と決別したいんだ。
だから俺は、自分の足で歩いていける音羽さんを好きに……。
好きに……?
「……ははっ」
不意に笑みが溢れた。
「何笑ってんだよ! ぶっ殺すぞ!」
櫂が必死に何かを叫んでいるけど、俺には聞こえない。
大切なことに気付いてしまってそれどころじゃない。
そうか、俺は音羽さんに――。
――憧れていたんだ。
気付いたら、身体がふっと軽くなった気がした。
今ならできる。
もう、大丈夫だ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
クラスで3番目に可愛い無口なあの子が実は手話で話しているのを俺だけが知っている
夏見ナイ
恋愛
俺のクラスにいる月宮雫は、誰も寄せ付けないクールな美少女。そのミステリアスな雰囲気から『クラスで3番目に可愛い子』と呼ばれているが、いつも一人で、誰とも話さない。
ある放課後、俺は彼女が指先で言葉を紡ぐ――手話で話している姿を目撃してしまう。好奇心から手話を覚えた俺が、勇気を出して話しかけた瞬間、二人だけの秘密の世界が始まった。
無口でクール? とんでもない。本当の彼女は、よく笑い、よく拗ねる、最高に可愛いおしゃべりな女の子だったのだ。
クールな君の本当の姿と甘える仕草は、俺だけが知っている。これは、世界一甘くて尊い、静かな恋の物語。
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる