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幕間
ある休日2
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祐志が俺の胸に顔を押し当てて呻く。
「今日は疲れてるだろうから我慢しようと思ってたのに」
「子供達は起きなさそうだよ……」
祐志の我慢しようとする言葉に、火がついてしまっていた俺は、祐志の足に熱くなりはじめた股間を押し付けた。
最近は俺から誘うことも増えている。というか、祐志はしたくても俺の体を気遣って誘ってくれないから困る。体はもう回復してるんだって。
万が一、隣で眠る子供たちが起きてもばれないように、布団に潜って抱き合う。
「ん……祐志、声出ちゃう、何かタオルとか。んっ」
声が出ると子供たちを起こすかもしれないから、タオルでも噛んでいるために取ってもらおうとしたら、祐志の口で塞がれた。結構動きが制限されると思うんだけど、こういうときの祐志はとても器用だ。
俺はオメガだし慣れたから、準備はいらないって言ってもしつこく解されて、いつも我慢できないぎりぎりでやっと祐志は入れてくれる。そのせいで入れられるとすぐに達してしまって、あとは大体訳が分からなくなってしまう。
今日は布団に潜っているから、お互いの匂いが籠って、……堪らない。
「健吾……良い匂い」
「んぅ、ぁん、祐志、ぁ、ぁん、入れて、あぁっ」
「健吾、声、ん」
「ぅん……んっ、んふ……、ぁんっ!」
焦らされ過ぎて、祐志を迎え入れた時にはいきっぱなしになってしまっていたようだ。
意識を飛ばしていたみたいで、気付くと心配そうな祐志が俺をのぞき込んでいた。
良すぎて気を失うって、ちょっと恥ずかしい。
「大丈夫か?」
「ん……。良かったよ」
言っておかないと祐志が心配しすぎて、次の機会が無くなる可能性がある。
俺の前でだけ、祐志は心配性で泣き虫だ。
体を綺麗にして、祐志の腕枕でぼんやりと窓の外の夜景を見つめる。
アズキパンマンパークの観覧車がゆっくり回っている。
「祐志……、俺ちょっと思い出したみたいだ」
「え」
「今日、妊婦さんいただろ。俺の妊娠中のことを少し」
「……うん」
「祐志のことは思い出せなくて申し訳ないんだけどさ、俺お腹の子供に絵本を読んでたんだ」
祐志の腕が固い。緊張しているのか?
「近くにいられなくて、ごめん」
「ん? 祐志は卒論とかインターンで忙しかった頃だろ」
「そう、だな」
「それでさ、すごく幸せだったなって思い出して」
「幸せ?」
「うん。子供と俺だけの世界で、ずっと絵本を読んで、何かすごく幸せだったのを思い出したんだ」
祐志がぎゅっと俺を引き寄せる。
あれ、もしかしてまた泣いてる?
「祐志、祐志は自分のやることをやってたんだろ。気にしすぎるなよ。俺さ、子供たちが世界一可愛いと思ってるよ。祐志がいなきゃあの子たちはいなかったんだ。俺、ちゃんと祐志をその、愛してるよ。恥ずかしいからあんまり言えないけどさ、だから……んっ」
せっかく綺麗にしたのに、もう一回してしまった。
記憶がない間の事は、祐志も兄も諒さんもはぐらかして教えてくれない。
でも、この間取った戸籍を見た時、少し分かってしまった。
婚姻日が子供たちの誕生日よりも後だった。
俺は発情期はずっと抑制剤を使って抑えていたのに、婚約者であるはずの祐志がいたのに、子供が先に生まれている。しかも俺と祐志は番だ。
発情期に噛まなきゃ番にはならない。
でも俺の発情期は子供たちを妊娠した時のが、恐らく最初で最後だ。
出産の時に子宮を取ったんだからそうなる。
婚約してても、先に子供作っちゃまずいだろう。
特に、祐志の実家はかなりの名家だ。
俺の親父が忘れていた俺を使ってまでつながりたいと思うほどに。
そのあたりで揉めたんじゃないかな。
でも今は祐志の実家に縁を切られている訳でもないし、むしろ同居しないかと義父と義母が誘ってくれているほどに仲は良好だ。
今の状態は、祐志がすごく頑張ってくれたんじゃないかと思っている。
そこまでされて、祐志の愛情を疑うほどひねくれてもいられない。
祐志は俺に辛い思いをさせたと信じてるみたいで、どれだけ否定しても信じてくれない。
そこはもう諦めた。
これからは俺が祐志を幸せにしてやれるように、頑張るつもりだ。
「今日は疲れてるだろうから我慢しようと思ってたのに」
「子供達は起きなさそうだよ……」
祐志の我慢しようとする言葉に、火がついてしまっていた俺は、祐志の足に熱くなりはじめた股間を押し付けた。
最近は俺から誘うことも増えている。というか、祐志はしたくても俺の体を気遣って誘ってくれないから困る。体はもう回復してるんだって。
万が一、隣で眠る子供たちが起きてもばれないように、布団に潜って抱き合う。
「ん……祐志、声出ちゃう、何かタオルとか。んっ」
声が出ると子供たちを起こすかもしれないから、タオルでも噛んでいるために取ってもらおうとしたら、祐志の口で塞がれた。結構動きが制限されると思うんだけど、こういうときの祐志はとても器用だ。
俺はオメガだし慣れたから、準備はいらないって言ってもしつこく解されて、いつも我慢できないぎりぎりでやっと祐志は入れてくれる。そのせいで入れられるとすぐに達してしまって、あとは大体訳が分からなくなってしまう。
今日は布団に潜っているから、お互いの匂いが籠って、……堪らない。
「健吾……良い匂い」
「んぅ、ぁん、祐志、ぁ、ぁん、入れて、あぁっ」
「健吾、声、ん」
「ぅん……んっ、んふ……、ぁんっ!」
焦らされ過ぎて、祐志を迎え入れた時にはいきっぱなしになってしまっていたようだ。
意識を飛ばしていたみたいで、気付くと心配そうな祐志が俺をのぞき込んでいた。
良すぎて気を失うって、ちょっと恥ずかしい。
「大丈夫か?」
「ん……。良かったよ」
言っておかないと祐志が心配しすぎて、次の機会が無くなる可能性がある。
俺の前でだけ、祐志は心配性で泣き虫だ。
体を綺麗にして、祐志の腕枕でぼんやりと窓の外の夜景を見つめる。
アズキパンマンパークの観覧車がゆっくり回っている。
「祐志……、俺ちょっと思い出したみたいだ」
「え」
「今日、妊婦さんいただろ。俺の妊娠中のことを少し」
「……うん」
「祐志のことは思い出せなくて申し訳ないんだけどさ、俺お腹の子供に絵本を読んでたんだ」
祐志の腕が固い。緊張しているのか?
「近くにいられなくて、ごめん」
「ん? 祐志は卒論とかインターンで忙しかった頃だろ」
「そう、だな」
「それでさ、すごく幸せだったなって思い出して」
「幸せ?」
「うん。子供と俺だけの世界で、ずっと絵本を読んで、何かすごく幸せだったのを思い出したんだ」
祐志がぎゅっと俺を引き寄せる。
あれ、もしかしてまた泣いてる?
「祐志、祐志は自分のやることをやってたんだろ。気にしすぎるなよ。俺さ、子供たちが世界一可愛いと思ってるよ。祐志がいなきゃあの子たちはいなかったんだ。俺、ちゃんと祐志をその、愛してるよ。恥ずかしいからあんまり言えないけどさ、だから……んっ」
せっかく綺麗にしたのに、もう一回してしまった。
記憶がない間の事は、祐志も兄も諒さんもはぐらかして教えてくれない。
でも、この間取った戸籍を見た時、少し分かってしまった。
婚姻日が子供たちの誕生日よりも後だった。
俺は発情期はずっと抑制剤を使って抑えていたのに、婚約者であるはずの祐志がいたのに、子供が先に生まれている。しかも俺と祐志は番だ。
発情期に噛まなきゃ番にはならない。
でも俺の発情期は子供たちを妊娠した時のが、恐らく最初で最後だ。
出産の時に子宮を取ったんだからそうなる。
婚約してても、先に子供作っちゃまずいだろう。
特に、祐志の実家はかなりの名家だ。
俺の親父が忘れていた俺を使ってまでつながりたいと思うほどに。
そのあたりで揉めたんじゃないかな。
でも今は祐志の実家に縁を切られている訳でもないし、むしろ同居しないかと義父と義母が誘ってくれているほどに仲は良好だ。
今の状態は、祐志がすごく頑張ってくれたんじゃないかと思っている。
そこまでされて、祐志の愛情を疑うほどひねくれてもいられない。
祐志は俺に辛い思いをさせたと信じてるみたいで、どれだけ否定しても信じてくれない。
そこはもう諦めた。
これからは俺が祐志を幸せにしてやれるように、頑張るつもりだ。
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