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三章
3-11 後始末
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俺の運命の出会いから一年が経った。
投薬治療がうまくいったかどうか、永遠君に会わないのでわからない。味覚は少しおかしくなってしまったが、なくなった訳ではないので良しとする。
永遠君は、お金を半分だけ受け取り、就職は宮園の新支社ですることになった。
お互い動向がある程度把握できている方が良いという話し合いの結果だ。これからは田中が彼との窓口になる。
彼は同意を得て、侑の観察対象になっている。
数ヶ月に一度検査やら何やらしているらしい。本人も俺のフェロモンに当てられるのは、二度と御免だと言って頑張っている。
事件のゴタゴタで親と決裂してしまったそうだが、意外にも元気でやっているようだ。最近は体を鍛えているとか。事件の影響だろう。
健吾が可愛い可愛いと言うので写真を見てみたが、ふーんとしか思わなかった。普通だった。
運命だから何かあるかと思った、こいつが健吾を……と怒りがこみ上げてしまったので、もう見ないでおく。ここは理屈じゃない。
健吾は貯金が半分になったからと、また節約に精を出している。
もうすぐ子供達も大学を卒業するし、そこまで必要ないと思うんだけど、趣味だから仕方ない。
最近は酒がなくても色々してくれるようになったので、浮気効果か……と複雑だ。
健吾も何か吹っ切れた感じがある。
啓一が今度恋人を紹介したいと言っているので、不思議な感じだ。もうそんな年なのか。
光一はカナダに留学している。絢香に会って物凄く怖い思いをしたらしい。何があったんだろう……。
諒さんの子供は予定より早めに生まれた。
高齢だから帝王切開を予定していたが、それより早く普通に生まれた。帝王切開する間も無くスッポーンと出たらしい。
諒さん自身は帝王切開派だったが、和久さんは切るのをとても嫌がっていたそうで、子供が空気を読んで早めに出てきたんじゃないかと思っている。
健吾は赤ちゃんにメロメロだ。
俺から見たら諒さんは怠けているようにしか見えないんだが、健吾が諒さんと赤ちゃんの世話を嬉々としてやっていから良いんだろう。
一歳から保育園の予定だそうで、お手伝いはそこまでだ。期限が決まっているので、俺も黙っている。
あまり健吾が赤ん坊にメロメロなのも、寂しいものがあるから……。言わないけど。
そんな事を思っていたら……。
「祐志おいで」
「何?」
ソファに座った健吾が俺を手招きした。
横に座ると、グイッと引っ張られて、上半身を倒される。膝枕状態だ。
俺を見下ろした健吾が微笑みながら、頭を撫でてくる。
「健吾?」
「赤ちゃんは可愛いけど、祐志が一番だよ?」
「……べつに」
最近の健吾はこんな調子で、すぐに俺を甘やかそうとしてくる。子供じゃないと言いたいところだが、嫌ではないので困るのだ。
仰向けの姿勢を、健吾に向かって横向きに変えた。耳に触れてくる手を無視して、健吾のズボンのファスナーを口で開けてやる。
「祐志……器用だねっ……ん」
下着の上から軽く歯を立てると、硬さがでてくる。
ズボンの上から尻を揉んで健吾を押し倒しながら、良い年なのに健吾への欲は尽きないのを実感する。
運命の番に出会って、それでも健吾しか欲しくはなかった。
健吾が気付くよりも前に、俺は健吾に惹かれて、酷いことをしても手放せなくてここまで来た。
「運命って何なんだろうな。人智を超えた幸福か、それとも不幸か……」
「祐志、普通の運命とは違うかもしれないけれど、俺たちも決して離れない何かの力が働いてる。それもまた運命なんだと思うよ。……絶対に離さないから覚悟して」
「それはこちらの台詞だ。愛してるよ、健吾」
投薬治療がうまくいったかどうか、永遠君に会わないのでわからない。味覚は少しおかしくなってしまったが、なくなった訳ではないので良しとする。
永遠君は、お金を半分だけ受け取り、就職は宮園の新支社ですることになった。
お互い動向がある程度把握できている方が良いという話し合いの結果だ。これからは田中が彼との窓口になる。
彼は同意を得て、侑の観察対象になっている。
数ヶ月に一度検査やら何やらしているらしい。本人も俺のフェロモンに当てられるのは、二度と御免だと言って頑張っている。
事件のゴタゴタで親と決裂してしまったそうだが、意外にも元気でやっているようだ。最近は体を鍛えているとか。事件の影響だろう。
健吾が可愛い可愛いと言うので写真を見てみたが、ふーんとしか思わなかった。普通だった。
運命だから何かあるかと思った、こいつが健吾を……と怒りがこみ上げてしまったので、もう見ないでおく。ここは理屈じゃない。
健吾は貯金が半分になったからと、また節約に精を出している。
もうすぐ子供達も大学を卒業するし、そこまで必要ないと思うんだけど、趣味だから仕方ない。
最近は酒がなくても色々してくれるようになったので、浮気効果か……と複雑だ。
健吾も何か吹っ切れた感じがある。
啓一が今度恋人を紹介したいと言っているので、不思議な感じだ。もうそんな年なのか。
光一はカナダに留学している。絢香に会って物凄く怖い思いをしたらしい。何があったんだろう……。
諒さんの子供は予定より早めに生まれた。
高齢だから帝王切開を予定していたが、それより早く普通に生まれた。帝王切開する間も無くスッポーンと出たらしい。
諒さん自身は帝王切開派だったが、和久さんは切るのをとても嫌がっていたそうで、子供が空気を読んで早めに出てきたんじゃないかと思っている。
健吾は赤ちゃんにメロメロだ。
俺から見たら諒さんは怠けているようにしか見えないんだが、健吾が諒さんと赤ちゃんの世話を嬉々としてやっていから良いんだろう。
一歳から保育園の予定だそうで、お手伝いはそこまでだ。期限が決まっているので、俺も黙っている。
あまり健吾が赤ん坊にメロメロなのも、寂しいものがあるから……。言わないけど。
そんな事を思っていたら……。
「祐志おいで」
「何?」
ソファに座った健吾が俺を手招きした。
横に座ると、グイッと引っ張られて、上半身を倒される。膝枕状態だ。
俺を見下ろした健吾が微笑みながら、頭を撫でてくる。
「健吾?」
「赤ちゃんは可愛いけど、祐志が一番だよ?」
「……べつに」
最近の健吾はこんな調子で、すぐに俺を甘やかそうとしてくる。子供じゃないと言いたいところだが、嫌ではないので困るのだ。
仰向けの姿勢を、健吾に向かって横向きに変えた。耳に触れてくる手を無視して、健吾のズボンのファスナーを口で開けてやる。
「祐志……器用だねっ……ん」
下着の上から軽く歯を立てると、硬さがでてくる。
ズボンの上から尻を揉んで健吾を押し倒しながら、良い年なのに健吾への欲は尽きないのを実感する。
運命の番に出会って、それでも健吾しか欲しくはなかった。
健吾が気付くよりも前に、俺は健吾に惹かれて、酷いことをしても手放せなくてここまで来た。
「運命って何なんだろうな。人智を超えた幸福か、それとも不幸か……」
「祐志、普通の運命とは違うかもしれないけれど、俺たちも決して離れない何かの力が働いてる。それもまた運命なんだと思うよ。……絶対に離さないから覚悟して」
「それはこちらの台詞だ。愛してるよ、健吾」
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