妹に全てを奪われた私、実は周りから溺愛されていました

日々埋没。

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「どういうことだ?」

「先日久方ぶりにリディア様とお会いした時に、お茶の席でかつての晩餐会でのことをわたくしに語ってくださいましたわ。――当時の人豚の等級はA5、つまり最上級の品質であったことはあなたも知っているでしょう?」

「ああ、もちろんだとも。後々その会に出席した貴族から話をうかがうことができたが脂の乗りと舌触りがよく、まさに極上の味だったそうだ」

「そのことに関してはリディア様も言及なさっておられましたわ。人豚の肉の味はすこぶる美味であったと。……ただそれから問題が一つ起こったそうなのです」

「どのような問題だったのだ?」

「その翌日、これまでに感じたことのない胃痛にさいなまれたそうです。恐らく脂が多すぎて消化不良を起こしたのだとリディア様は仰っていました」

「それは大変であっただろうな。今のお前の話で思い出したが、確か話を聞いた貴族も人豚の肉は美味いが同時にくどかったとも評していたな」

「やはりそうでらしたのね。ですからわたくしも考えてみたのですわ。あえて人豚の等級を落とすことも一つの手ではないのかと」

「なるほど。その発想はなかった。……言われてみれば必ずしもA5の等級にこだわる必要もないのかもしれん。王妃が若い時分でそうなのだから、更にお年を召した時には、アルフレッド国王陛下ともども我ら夫婦がご献上した人豚の肉に難色を示されるかもしれん」
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