ダンジョン経営から始める魔王討伐のすゝめ 追放された転生ダンジョンマスターが影から行う人類救済

斑目 ごたく

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初めてのお客様

三人は冒険者の来訪に備えて最終確認を行う 4

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「しかし・・・スケルトンが三体だけですか・・・無事に帰す事が目的と仰られていたが、流石に手応えがなさ過ぎるのではないじゃろうか?」
「まぁ、それは確かにダミアンの言う通りなのだが・・・今回は相手も相手だ、まずは様子を見たくてな」
「なるほど・・・それで武器も変更を?」
「あぁ。スケルトンの標準装備は片手剣だが、今回は棍棒に変更しておいた。これでいきなり致命傷をもらうという事態は避けられるだろう」

 最下級のスケルトンの標準装備は、錆びた片手剣といった所だ。
 しかしモニターに映る三体のスケルトンは、その手に短い木の棒を握るばかり。
 その姿にカイの意図を察したダミアンは、眉を傾けて彼へと問い掛ける。
 その言葉に我が意を得たりと両手を広げたカイは、スケルトンの装備を変更した理由を得意げな表情で語って見せていた。

「ん、んんっ!カイ様、次の説明に移らさせてもらってよろしいでしょうか?」
「あ、あぁ・・・」

 ダミアンとカイの息のあったやり取りに僅かな嫉妬を覚えたのか、自分の存在をアピールするように咳払いをし、身体を傾かせたヴェロニカは次のエリアの説明へと移る許可をカイに求める。
 急に会話に割り込んできた彼女に戸惑うカイも、それを断る理由はない。
 軽く頷いて彼女を促したカイに、ヴェロニカはダミアンに向き直ると説明を再開する。

「では次のエリアの説明に移らせてもらいます。次のエリアは休憩を目的としたものですね。この広間は安心感を与えるために照明を強くして、前後のエリアとも十分な距離を取っております。また湧き水も用意しており、戦闘を終えた冒険者達が一息入れられるように設計しています」

 手応えのない相手にも、ダンジョンでの初めての戦闘ともなれば相応に消耗してしまうだろう。
 そのため次のエリアは、彼らが安心して休める空間を用意していた。
 その広間は適度な広さに十分な明るさが満たされており、先ほどまでの虫やコケも存在しない清潔な場所となっている。
 そこには綺麗な湧き水も用意されており、命のやり取りで渇いた彼らの喉を癒してくれるだろう。

「それに、そこにはこんな物も用意している」
「これは・・・なんじゃろうか、カイ様?」
「知らないのか?博識なダミアンにしては、珍しいな。これは宝箱と言ってな、中には回復用のポーションが数種類入っている」

 モニターを操作してその広間のある一点にカメラを寄せたカイは、説明不要とばかりにそれを示して見せている。
 しかしそれを見せられたダミアンは眉を顰めると、何なのか分からないと首を捻るばかり。
 その反応に意外そうな表情を見せたカイは、自慢げにそれについて説明を開始する。
 その手頃な大きさの木箱は縁を金属で補強されており、いかにも有用なアイテムが入っていると広間の片隅で主張していた。
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