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初めてのお客様
奇妙な二人 1
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『あっっっっぶなぁ!!死ぬかと思ったわ!』
床に溜まっている水溜りへと擬態しているスライムが、恐怖にふるふると震えている。
彼の身体のすぐ傍には、地面に線を引いたような傷跡が奔っていた。
そちらへと視線を向けて、かけもしない冷や汗を流しているスライム、カイはあと少しで失っていたかもしれない命に、背筋を凍らせていた。
「ス、スライム!?い、いやぁ!!」
そんな彼の背後から聞こえてきた悲鳴は、まだ年若い少女のものだ。
自らの足元でふるふると震えるスライムの姿に、怯えた表情を見せている少女、アイリスはそれから逃れようと尻餅をついたままの身体をずるずると引き摺っていた。
『えっ!?あ、そ、そうか!彼女を助けるために夢中で飛び出したんだった・・・』
通路へと向かうためにシーサーペントに背中を向けていた彼女と違い、通路の縁から部屋の中を覗いていたカイにはその姿よく見えていた。
そのためアイリスよりも早く彼女が狙われると気づき、それを助けるために部屋の中へと飛び出していたのだった。
彼女を突き飛ばし、自らもシーサーペントの攻撃を間一髪躱せたのは、彼の今の身体能力を考えれば奇跡にも等しい。
自らの行動の危うさを思い出したカイは、改めて恐怖に打ち震え、その柔らかい身体をふるふると揺らしていた。
『え、えーっと・・・ボ、ボクは悪いスライムじゃないよ!』
はっきりと突き飛ばしてしまったアイリスに、今更ただの水溜りだと誤魔化すことは出来ないだろう。
開き直ったカイは彼女を怖がらせないようにちょっとずつ近寄ると、安心するように声を掛けていた。
「ひ、ひぃぃぃ!!こっち来ないで、来ないでよぅ!!」
『あれ、これじゃ駄目か?あー・・・確かにこの見た目じゃな、わりとグロいし』
アイリスを安心させようと吐いた台詞も、彼女を余計に怯えさせるばかり。
その理由は、カイの身体を一目見れば分かるだろう。
彼の身体は半透明の粘液の中に、内臓が透けて見えているような姿だ。
某有名ゲームのように、愛らしい姿をしている訳ではない。
そんな姿の魔物がジリジリと近寄ってくれば、それは普通怯えるというものだ。
『いや、ほんとに危害を加えるつもりはないんだ!それどころか助けようと・・・』
「うぅ・・・何かぶつぶつ言ってるよぉ。私を溶かして食べちゃうつもりなんだ」
距離を詰めようとするとアイリスが怯えるので、その場で立ち止まったカイは、何とか彼女を説得しようと、こちらには危害を加えるつもりがない事を説明し続ける。
しかしその振る舞いはアイリスを益々怯えさせるだけで、ジリジリと後ろへと退いていく彼女の足を止めさせるものではなかった。
床に溜まっている水溜りへと擬態しているスライムが、恐怖にふるふると震えている。
彼の身体のすぐ傍には、地面に線を引いたような傷跡が奔っていた。
そちらへと視線を向けて、かけもしない冷や汗を流しているスライム、カイはあと少しで失っていたかもしれない命に、背筋を凍らせていた。
「ス、スライム!?い、いやぁ!!」
そんな彼の背後から聞こえてきた悲鳴は、まだ年若い少女のものだ。
自らの足元でふるふると震えるスライムの姿に、怯えた表情を見せている少女、アイリスはそれから逃れようと尻餅をついたままの身体をずるずると引き摺っていた。
『えっ!?あ、そ、そうか!彼女を助けるために夢中で飛び出したんだった・・・』
通路へと向かうためにシーサーペントに背中を向けていた彼女と違い、通路の縁から部屋の中を覗いていたカイにはその姿よく見えていた。
そのためアイリスよりも早く彼女が狙われると気づき、それを助けるために部屋の中へと飛び出していたのだった。
彼女を突き飛ばし、自らもシーサーペントの攻撃を間一髪躱せたのは、彼の今の身体能力を考えれば奇跡にも等しい。
自らの行動の危うさを思い出したカイは、改めて恐怖に打ち震え、その柔らかい身体をふるふると揺らしていた。
『え、えーっと・・・ボ、ボクは悪いスライムじゃないよ!』
はっきりと突き飛ばしてしまったアイリスに、今更ただの水溜りだと誤魔化すことは出来ないだろう。
開き直ったカイは彼女を怖がらせないようにちょっとずつ近寄ると、安心するように声を掛けていた。
「ひ、ひぃぃぃ!!こっち来ないで、来ないでよぅ!!」
『あれ、これじゃ駄目か?あー・・・確かにこの見た目じゃな、わりとグロいし』
アイリスを安心させようと吐いた台詞も、彼女を余計に怯えさせるばかり。
その理由は、カイの身体を一目見れば分かるだろう。
彼の身体は半透明の粘液の中に、内臓が透けて見えているような姿だ。
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そんな姿の魔物がジリジリと近寄ってくれば、それは普通怯えるというものだ。
『いや、ほんとに危害を加えるつもりはないんだ!それどころか助けようと・・・』
「うぅ・・・何かぶつぶつ言ってるよぉ。私を溶かして食べちゃうつもりなんだ」
距離を詰めようとするとアイリスが怯えるので、その場で立ち止まったカイは、何とか彼女を説得しようと、こちらには危害を加えるつもりがない事を説明し続ける。
しかしその振る舞いはアイリスを益々怯えさせるだけで、ジリジリと後ろへと退いていく彼女の足を止めさせるものではなかった。
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