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シーサーペントとの激闘 6
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「い、今の、内に・・・」
今は拮抗している勢いも、やがては押し切られることは分かっている。
ハロルドは今の内に何とかその射線上から逃れようと、身体を引き摺り始めていた。
「キィィィッィ、ガァァァァァッ!!!」
今まで聞いた事ない唸り声を上げ、シーサーペントはそのブレスの勢いを強くする。
その勢いは凄まじく、移動に集中していたハロルドの魔法を、一気に押し返してしまっていた。
「嘘、だろっ!?こん、のぉぉぉ!!!」
一瞬の内に目前にまで迫ってきたブレスに、ハロルドは身体を引き摺るのを止めて、魔法を放つのに集中するしかなくなっていた。
気合と共に搾り出した魔力は確かに放つ水流を強くして、その勢いを盛り返してはいたが、その勢いがすぐに尽きてしまうのは目に見えている。
すでにハロルドの表情は青ざめ、呼吸も荒く乱れたものへと変わっていた。
その限界は、それらを見ずとも明らかだ。
僅かに盛り返していたはずの水流も、今ではまた目の前まで迫ってきてしまっている。
「ハロルド!!もう少しだ、もう少し持たせろ!!」
「頑張って!諦めちゃ駄目だよ、ハロルド!!」
ハロルドの窮地に、クリス達も救援の足を急がせている。
先頭を走る彼の後ろでは、その長い杖を抱きかかえるようにして走っているアイリスと、ぴょんぴょんと地面を跳ねながらついて来ているスライムの姿があった。
しかし今にも押し切られそうになっているハロルドの姿に、それらが間に合うことはないだろう。
それでも彼は、ステッキを握る力を再び強め、その向こう側にいるシーサーペントを睨みつけていた。
「アイリス、僕は・・・まだ、死ねない!!」
覚悟した死は、生への望みに勝るだろうか。
涙を浮かべながらこちらへと駆け寄ってくる、アイリスの姿を視界の隅に捉えたハロルドは、まだ死ぬ訳にはいかない理由をはっきりと思い出していた。
その力は強く、失ってつつあった魔力すら滾り始める。
それは愛の力だろうか、ハロルドは感じたことのない圧倒的な力に戸惑いすら感じてしまっていた。
(痛っ!?なんだ、これ?身体の中から力が、溢れて!!お、抑えられない!!)
頭に奔った猛烈な痛みは、果たして幻覚だろうか。
側頭部から垂れる一筋の血は、彼の頬を汚して消えた。
身体の内側から溢れる魔力の奔流は、ハロルドの目を充血させてその瞳を赤くすら見せている。
魔力の収束を司るステッキは、膨大な魔力を抑えきれずに弾け飛んだ。
それでも構わず、ハロルドはその両手から溢れる魔力にあかせて魔法を放っていた。
「ああああぁぁぁぁ、ぁぁぁあぁあああああっぁあっっ!!!!」
思考を塗りつぶすような痛みが奔って、ハロルドが突き出した両手もその狙いを定められない。
それでもその両手から放たれる水流は凄まじく、シーサーペントのブレスを容易に押し返してしまっていた。
「やった・・・の、か?あぁ・・・良か・・・った」
力を使い果たしてしまったハロルドは、そのまま地面へと倒れていく。
彼は果たして、自らが為した行為を目にしただろうか。
狙いの定めることの出来ない魔力の奔流は、押し返したブレスを突き抜いて、その先を薙ぎ払っている。
定められなかった狙いがそれを直撃させず、シーサーペントはその頭の横に広がっていたひれを、顔の肉ごと抉り取られてしまっていた。
今は拮抗している勢いも、やがては押し切られることは分かっている。
ハロルドは今の内に何とかその射線上から逃れようと、身体を引き摺り始めていた。
「キィィィッィ、ガァァァァァッ!!!」
今まで聞いた事ない唸り声を上げ、シーサーペントはそのブレスの勢いを強くする。
その勢いは凄まじく、移動に集中していたハロルドの魔法を、一気に押し返してしまっていた。
「嘘、だろっ!?こん、のぉぉぉ!!!」
一瞬の内に目前にまで迫ってきたブレスに、ハロルドは身体を引き摺るのを止めて、魔法を放つのに集中するしかなくなっていた。
気合と共に搾り出した魔力は確かに放つ水流を強くして、その勢いを盛り返してはいたが、その勢いがすぐに尽きてしまうのは目に見えている。
すでにハロルドの表情は青ざめ、呼吸も荒く乱れたものへと変わっていた。
その限界は、それらを見ずとも明らかだ。
僅かに盛り返していたはずの水流も、今ではまた目の前まで迫ってきてしまっている。
「ハロルド!!もう少しだ、もう少し持たせろ!!」
「頑張って!諦めちゃ駄目だよ、ハロルド!!」
ハロルドの窮地に、クリス達も救援の足を急がせている。
先頭を走る彼の後ろでは、その長い杖を抱きかかえるようにして走っているアイリスと、ぴょんぴょんと地面を跳ねながらついて来ているスライムの姿があった。
しかし今にも押し切られそうになっているハロルドの姿に、それらが間に合うことはないだろう。
それでも彼は、ステッキを握る力を再び強め、その向こう側にいるシーサーペントを睨みつけていた。
「アイリス、僕は・・・まだ、死ねない!!」
覚悟した死は、生への望みに勝るだろうか。
涙を浮かべながらこちらへと駆け寄ってくる、アイリスの姿を視界の隅に捉えたハロルドは、まだ死ぬ訳にはいかない理由をはっきりと思い出していた。
その力は強く、失ってつつあった魔力すら滾り始める。
それは愛の力だろうか、ハロルドは感じたことのない圧倒的な力に戸惑いすら感じてしまっていた。
(痛っ!?なんだ、これ?身体の中から力が、溢れて!!お、抑えられない!!)
頭に奔った猛烈な痛みは、果たして幻覚だろうか。
側頭部から垂れる一筋の血は、彼の頬を汚して消えた。
身体の内側から溢れる魔力の奔流は、ハロルドの目を充血させてその瞳を赤くすら見せている。
魔力の収束を司るステッキは、膨大な魔力を抑えきれずに弾け飛んだ。
それでも構わず、ハロルドはその両手から溢れる魔力にあかせて魔法を放っていた。
「ああああぁぁぁぁ、ぁぁぁあぁあああああっぁあっっ!!!!」
思考を塗りつぶすような痛みが奔って、ハロルドが突き出した両手もその狙いを定められない。
それでもその両手から放たれる水流は凄まじく、シーサーペントのブレスを容易に押し返してしまっていた。
「やった・・・の、か?あぁ・・・良か・・・った」
力を使い果たしてしまったハロルドは、そのまま地面へと倒れていく。
彼は果たして、自らが為した行為を目にしただろうか。
狙いの定めることの出来ない魔力の奔流は、押し返したブレスを突き抜いて、その先を薙ぎ払っている。
定められなかった狙いがそれを直撃させず、シーサーペントはその頭の横に広がっていたひれを、顔の肉ごと抉り取られてしまっていた。
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