254 / 308
カイ・リンデンバウムの恐ろしき計画
カイ・リンデンバウムは自らの目的のため暗躍する 1
しおりを挟む
「う~ん、これは・・・不味いな」
目の前で繰り広げられている光景に、カイはどこか不満そうな呟きを漏らしている。
それもそうだろう、彼は勇者であるエヴァンがその力を振るう所が見たくて、ヴェロニカ達にもっと厳しくするように命令を下したのだ。
にもかかわらず、彼の目の前で繰り広げられている戦闘は、これまでのそれとさほど変わる様子のない、楽勝といった様相を見せていた。
「これで、どうだっ!あぁ?これを凌ぐのかぁ?やるじゃねぇか!!」
その手に握る得物を振り下ろして放った強烈な一撃は、剣と盾で武装したゴブリンによって何とか凌がれている。
そのしっかりと武装を固めたゴブリンは、その見た目からして先ほど戦ったゴブリンの上位種といったところか。
仕留めるつもりで放った一撃を凌がれてしまったエルトンはしかし、どこか嬉しそうにニヤリと笑うと、より一層戦意を高めては雄叫びを上げていた。
「楽しんでるところ悪いけど、早く片付けてこっちに来てくれないかな?いつまでも押さえてはいられないんだけど?」
手強い敵の出現に感情を昂ぶらせるエルトンとは反対に、ケネスはその冷静さをさらに研ぎ澄ましたように、務めて冷静に振舞っていた。
彼が相手にしているのは、エルトンが戦っているゴブリンと似た姿をしたゴブリンであった。
違う所があるとすればそれは、そのゴブリンが盾を持たず、代わりに両手で振るう巨大な斧を構えている所だろうか。
エルトンと違い力で押すタイプではないケネスに、そのゴブリンと正面切って戦うのは難しい。
そのため彼はそのゴブリンの攻撃をいなすのに専念する事で、どうにかそいつを押さえていたのだった。
「はははっ!そのわりにゃ、余裕そうじゃねぇか!そら、よっと!!」
早く目の前の相手を片付けて、こっちを助けてくれと要請する相棒の言葉に、エルトンは笑いながら返事を返している。
その内容は、ケネスにはまだまだ余裕があるというものであった。
果たして、それは本当だろうか。
ナイフが得物のケネスに、そのゴブリンの激しい攻撃を掻い潜って、致命傷を与えるのは難しいように思える。
「まぁ、確かに・・・なくはないけどね」
確かにそれは、間違いではない。
大振りではあるが鋭く斧を振るうゴブリンに、その隙を突いて致命傷を与えるほどの素早さをケネスは持ち合わせてはいない。
しかしその隙に、チクチクと肌を削っていく事は出来た。
見れば彼の目の前のゴブリンは、その身体の至る所を切り裂かれており、その傷口からだらだらと血を垂れ流していた。
流れ出る血液は、そのゴブリンの体力を削っているだろう。
その証拠に斧を両手で構えるゴブリンは、肩で息をするように荒い呼吸を繰り返しており、その消耗っぷりは目に見えて明らかであった。
「ふぅむ、やはり二人は中々に腕が立つな。相手の魔物もかなり強力に見えるが、まだまだ余裕がありそうなのだ」
二人の戦いぶりを目にしては、感心するような呟きを漏らしているエヴァンに、その戦いへと参加する気配は見えない。
それもその筈であろう、相手する魔物が強力になっているため時間が掛かってはいるが、彼らにはまだ余裕が見て取れた。
そんな状況で、エヴァンが背中に背負ったその大剣を抜くとは思えない。
そんなエヴァンの姿を、カイは残念そうな表情で見詰めていた。
「左様でございますね、坊ちゃま。しかしお二方も疲労が蓄積しているご様子、この戦闘が終わり次第休憩を取られるのがよろしいかと」
余裕のありそうな二人の様子にも、アビーはこの戦闘が終わり次第休憩を取るようにエヴァンへと提案している。
それもその筈であろう。
盛況なこのダンジョンでは、次の部屋が空くまでに前の部屋で休憩を取るのが常であった。
しかし今のダンジョンは、何故かほとんど先に進んでいる冒険者の姿が見受けられず、そのため彼らはかなりのハイペースでここまで進んできていたのだった。
そのペースは如何な熟練の冒険者の二人と言えど、知らず知らずの内に疲労を溜めてしまう速度であることは間違いなかった。
「うむ、そうだな!そうだ!その時はアビー、あの・・・あれを淹れてやってもいいじゃないか?」
「紅茶でございますね?畏まりました、用意しておきます」
アビーの休憩の提案に、エヴァンは軽く頷くと彼女が得意な飲み物を彼らにも提供してもいいのではないかと話していた。
エヴァンの言葉に自らの手に持つ荷物を素早く広げたアビーは、早速とばかりに紅茶を淹れる準備を始めている。
アビーがその場ですぐに火を起こせたのは、彼女が用意した魔道具のお陰だろうか。
その筒状となった装置は薄く発光すると、その周辺の空気が明らかに熱を帯び、ゆらゆらと景色を揺らし始めていた。
「完全に休憩モードになっちゃってるし・・・あれ、おかしいな?もっと厳しくしろって俺、言ったよな?もしかして、ちゃんと伝わってない?」
もはや戦う気配など一切なく、淡々と休憩の準備を始めているエヴァン達の姿に、カイはおかしいなと首を捻っている。
彼は先ほど確かに、ヴェロニカ達にもっと厳しく当たるようにとお達しした筈であった。
にもかかわらず、この場に流れ始めているほのぼのとした空気に、カイは自らの指示がうまく伝わっていないのではと疑い始めていた。
「いや、そんなことないか。出て来る魔物は確実に強くなってるし、さっきから冒険者がすれ違っていくのも、俺達を一刻も早く奥へと進ませるためだろうしな・・・う~ん、それならこのままヴェロニカ達に任せた方がいいのかなぁ?」
うまく伝わっていないのではないかと疑うカイも、目に見えて変わった部分には疑問を挟めない。
確かに冒険者の二人はまだ余力を残しているように感じられるが、その相手をしている魔物が確実に強力になっていっているのは間違いがない。
そしてそれは明らかに、普段よりも強力な魔物の配置なのだ。
そう考えれば彼の意図は間違いなく、ヴェロニカ達に伝わっていると思われる。
そう納得したカイは、そうであるならばヴェロニカ達にこのまま任せればいいかと考え始めていた。
「いやいやいや!それじゃ勇者様が殺されちゃうじゃん!!そうだった、俺はあいつらの計画を妨害してるんだった!!」
もうヴェロニカ達に全てを任せて、自分はこのままただの商人として振舞おうかと考えていたカイは、それでは何にもならないという事実を思い出していた。
彼はヴェロニカ達に気づかれないように、彼女達の計画を妨害するためにここにいるのだ。
それにもかかわらず、彼女達の好きなようにやらしてどうするのだと、彼は自らに突っ込みを入れる。
「う~ん、そうなるとまだ余裕のある今の内に勇者様の力を見ておきたいな・・・ん、あれは?」
二人の冒険者の戦いぶりを見ると、ヴェロニカ達はまだここで勇者を仕留めようとはしていないのだろう。
そうであるならば今の内に勇者の力を見ておきたいと願うカイの目に、なにやらもぞもぞと蠢く存在の姿が映る。
それは今も戦いを繰り広げている冒険者達とは反対側に佇む、岩の姿に擬態したスライムであった。
目の前で繰り広げられている光景に、カイはどこか不満そうな呟きを漏らしている。
それもそうだろう、彼は勇者であるエヴァンがその力を振るう所が見たくて、ヴェロニカ達にもっと厳しくするように命令を下したのだ。
にもかかわらず、彼の目の前で繰り広げられている戦闘は、これまでのそれとさほど変わる様子のない、楽勝といった様相を見せていた。
「これで、どうだっ!あぁ?これを凌ぐのかぁ?やるじゃねぇか!!」
その手に握る得物を振り下ろして放った強烈な一撃は、剣と盾で武装したゴブリンによって何とか凌がれている。
そのしっかりと武装を固めたゴブリンは、その見た目からして先ほど戦ったゴブリンの上位種といったところか。
仕留めるつもりで放った一撃を凌がれてしまったエルトンはしかし、どこか嬉しそうにニヤリと笑うと、より一層戦意を高めては雄叫びを上げていた。
「楽しんでるところ悪いけど、早く片付けてこっちに来てくれないかな?いつまでも押さえてはいられないんだけど?」
手強い敵の出現に感情を昂ぶらせるエルトンとは反対に、ケネスはその冷静さをさらに研ぎ澄ましたように、務めて冷静に振舞っていた。
彼が相手にしているのは、エルトンが戦っているゴブリンと似た姿をしたゴブリンであった。
違う所があるとすればそれは、そのゴブリンが盾を持たず、代わりに両手で振るう巨大な斧を構えている所だろうか。
エルトンと違い力で押すタイプではないケネスに、そのゴブリンと正面切って戦うのは難しい。
そのため彼はそのゴブリンの攻撃をいなすのに専念する事で、どうにかそいつを押さえていたのだった。
「はははっ!そのわりにゃ、余裕そうじゃねぇか!そら、よっと!!」
早く目の前の相手を片付けて、こっちを助けてくれと要請する相棒の言葉に、エルトンは笑いながら返事を返している。
その内容は、ケネスにはまだまだ余裕があるというものであった。
果たして、それは本当だろうか。
ナイフが得物のケネスに、そのゴブリンの激しい攻撃を掻い潜って、致命傷を与えるのは難しいように思える。
「まぁ、確かに・・・なくはないけどね」
確かにそれは、間違いではない。
大振りではあるが鋭く斧を振るうゴブリンに、その隙を突いて致命傷を与えるほどの素早さをケネスは持ち合わせてはいない。
しかしその隙に、チクチクと肌を削っていく事は出来た。
見れば彼の目の前のゴブリンは、その身体の至る所を切り裂かれており、その傷口からだらだらと血を垂れ流していた。
流れ出る血液は、そのゴブリンの体力を削っているだろう。
その証拠に斧を両手で構えるゴブリンは、肩で息をするように荒い呼吸を繰り返しており、その消耗っぷりは目に見えて明らかであった。
「ふぅむ、やはり二人は中々に腕が立つな。相手の魔物もかなり強力に見えるが、まだまだ余裕がありそうなのだ」
二人の戦いぶりを目にしては、感心するような呟きを漏らしているエヴァンに、その戦いへと参加する気配は見えない。
それもその筈であろう、相手する魔物が強力になっているため時間が掛かってはいるが、彼らにはまだ余裕が見て取れた。
そんな状況で、エヴァンが背中に背負ったその大剣を抜くとは思えない。
そんなエヴァンの姿を、カイは残念そうな表情で見詰めていた。
「左様でございますね、坊ちゃま。しかしお二方も疲労が蓄積しているご様子、この戦闘が終わり次第休憩を取られるのがよろしいかと」
余裕のありそうな二人の様子にも、アビーはこの戦闘が終わり次第休憩を取るようにエヴァンへと提案している。
それもその筈であろう。
盛況なこのダンジョンでは、次の部屋が空くまでに前の部屋で休憩を取るのが常であった。
しかし今のダンジョンは、何故かほとんど先に進んでいる冒険者の姿が見受けられず、そのため彼らはかなりのハイペースでここまで進んできていたのだった。
そのペースは如何な熟練の冒険者の二人と言えど、知らず知らずの内に疲労を溜めてしまう速度であることは間違いなかった。
「うむ、そうだな!そうだ!その時はアビー、あの・・・あれを淹れてやってもいいじゃないか?」
「紅茶でございますね?畏まりました、用意しておきます」
アビーの休憩の提案に、エヴァンは軽く頷くと彼女が得意な飲み物を彼らにも提供してもいいのではないかと話していた。
エヴァンの言葉に自らの手に持つ荷物を素早く広げたアビーは、早速とばかりに紅茶を淹れる準備を始めている。
アビーがその場ですぐに火を起こせたのは、彼女が用意した魔道具のお陰だろうか。
その筒状となった装置は薄く発光すると、その周辺の空気が明らかに熱を帯び、ゆらゆらと景色を揺らし始めていた。
「完全に休憩モードになっちゃってるし・・・あれ、おかしいな?もっと厳しくしろって俺、言ったよな?もしかして、ちゃんと伝わってない?」
もはや戦う気配など一切なく、淡々と休憩の準備を始めているエヴァン達の姿に、カイはおかしいなと首を捻っている。
彼は先ほど確かに、ヴェロニカ達にもっと厳しく当たるようにとお達しした筈であった。
にもかかわらず、この場に流れ始めているほのぼのとした空気に、カイは自らの指示がうまく伝わっていないのではと疑い始めていた。
「いや、そんなことないか。出て来る魔物は確実に強くなってるし、さっきから冒険者がすれ違っていくのも、俺達を一刻も早く奥へと進ませるためだろうしな・・・う~ん、それならこのままヴェロニカ達に任せた方がいいのかなぁ?」
うまく伝わっていないのではないかと疑うカイも、目に見えて変わった部分には疑問を挟めない。
確かに冒険者の二人はまだ余力を残しているように感じられるが、その相手をしている魔物が確実に強力になっていっているのは間違いがない。
そしてそれは明らかに、普段よりも強力な魔物の配置なのだ。
そう考えれば彼の意図は間違いなく、ヴェロニカ達に伝わっていると思われる。
そう納得したカイは、そうであるならばヴェロニカ達にこのまま任せればいいかと考え始めていた。
「いやいやいや!それじゃ勇者様が殺されちゃうじゃん!!そうだった、俺はあいつらの計画を妨害してるんだった!!」
もうヴェロニカ達に全てを任せて、自分はこのままただの商人として振舞おうかと考えていたカイは、それでは何にもならないという事実を思い出していた。
彼はヴェロニカ達に気づかれないように、彼女達の計画を妨害するためにここにいるのだ。
それにもかかわらず、彼女達の好きなようにやらしてどうするのだと、彼は自らに突っ込みを入れる。
「う~ん、そうなるとまだ余裕のある今の内に勇者様の力を見ておきたいな・・・ん、あれは?」
二人の冒険者の戦いぶりを見ると、ヴェロニカ達はまだここで勇者を仕留めようとはしていないのだろう。
そうであるならば今の内に勇者の力を見ておきたいと願うカイの目に、なにやらもぞもぞと蠢く存在の姿が映る。
それは今も戦いを繰り広げている冒険者達とは反対側に佇む、岩の姿に擬態したスライムであった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた
ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで先行投稿中。
遊戯遊太(25)は会社帰りにふらっとゲームセンターに入った。昔遊んだユーフォーキャッチャーを見つめながらつぶやく。
「遊んで暮らしたい」その瞬間に頭に声が響き時間が止まる。
「異世界転生に興味はありますか?」
こうして遊太は異世界転生を選択する。
異世界に転生すると最弱と言われるジョブ、遊び人に転生していた。
「最弱なんだから努力は必要だよな!」
こうして雄太は修行を開始するのだが……
墓守の荷物持ち 遺体を回収したら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアレア・バリスタ
ポーターとしてパーティーメンバーと一緒にダンジョンに潜っていた
いつも通りの階層まで潜るといつもとは違う魔物とあってしまう
その魔物は僕らでは勝てない魔物、逃げるために必死に走った
だけど仲間に裏切られてしまった
生き残るのに必死なのはわかるけど、僕をおとりにするなんてひどい
そんな僕は何とか生き残ってあることに気づくこととなりました
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる