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同級生のチャラ男を救助してから数日が経ち、俺はダンジョンに潜ったり、買った車でフラフラしたりしながら、自由な毎日を過ごしていた。
実家には毎月お金を入れるのが面倒だったので、200万円ほど一括でお金を入れておいた。
高額だと思われるかもしれないが、ウメのご飯代が意外とかかるのだ。
人間と同じ物を食べ、大好物のリンゴを始め色々なフルーツを欲しがるので、足りなくなるよりも余るくらいが丁度いいと思って、あの金額を入れておいた。
その甲斐もあってか、「働きなさい、就職しなさい」と言われなくなり、自由な毎日を送る事が出来ている。
ちなみにウメはどうした?と言われそうなのでウメの近況報告をしておくが、ダンジョンから連れ帰った日を最後に、ウメはダンジョンに入ってはいない。
オカンに溺愛されている事も理由の一つだが、「ウメちゃん、ダンジョン行くけど一緒行かない?」と聞いても、そっぽを向いて行かないアピールをされるので、ダンジョンに連れて行けないのだ。
ダンジョンでテイムしたモンスターのはずだが、今や立派な我が家の家族の一員になってしまっている。
我が家の最新の家庭内序列は、
オカン>ウメ>俺>親父、と更新され、ただでさえ扱いの悪かった親父は更に扱いが悪くなってしまった。
心配になりネットで検索をしてまたが、愛犬が居る家庭では良くある序列だそうだ。
話を戻すが、ダンジョンに潜ったり、フラフラしたりしている自由な生活を送っていたのだが、ダンジョンに潜らないと決めたある朝、我が家に訪問して来た人により、俺の自由な生活は終止符を打たれる事になった。
ーピンポーンー
現在の時刻は朝の9時過ぎ、朝食を終えて身支度を整え、今日もフラフラするかと出掛ける用意をしていた時、聞き慣れたチャイムの音が家の中に響き渡った。
オカンがリビングでウメとテレビを見ていたので、オカンが出るだろうと出掛ける準備を続けていると、玄関から俺を呼ぶ声が聞こえて来た。
準備をほぼ終えていた俺は、呼ばれた玄関に行くと、スーツ姿の中年男性と、スーツ姿の目つきの鋭い童顔の女性、その後ろに申し訳なさそうな顔をしている青笹さんと錦織さんの姿が見えた。
「早朝にお邪魔して申し訳ありません。私、探索者協会本部の総務部の森田と申します」
スーツ姿の中年男性が挨拶をして来た。
「初めまして。私は探索者協会本部の警備部所属の横澤と申します」
女性の方も挨拶をして来た。
「初めまして、探索者の安達です」
俺は慣れない挨拶を返した。
「玄関先ではなんですので・・・」
とオカンの言葉で、協会職員達はオカンにリビングへと案内されて行く。
「急で申し訳ない。事情は後で説明させて貰いますので、ご協力お願いします」
と、すれ違いざまに青笹が言って来た。
「ここが安達様のご自宅・・・」
錦織さんは違った方向性の言葉を呟きながらリビングに入って行った。
各々ソファーに座り話が始まった。
「まずはアポイントも無く、早朝にお邪魔しました事、お詫び申し上げます。本日お邪魔させていただいたのは、まずは安達さんが先日持ち込まれたダンジョン産の2本の小瓶な関して、協会としての対応が決まりましたので、そちらをお伝えする為です」
森田はそう言いながら一枚の書類を俺に手渡して来た。
「そちらの書類にある通り、当初こちらの青笹から提示させていただいた金額をお支払いする事が決まりました。そちらの金額でよろしければ、本日中に入金をさせていただきます」
書類には買取金額の所に協会提示額と明記されていた、だが森田の説明は続いていた。
「本来であれば、安くても提示させていただいた金額の2倍の価値があるのですが、背景に色々とありまして、今お支払い出来る金額はこちらの額が精一杯となります。代わりと言ってはなんですが、今回お支払いするお金に関しては非課税とさせていただきます。それに加えて、安達さんの探索に関して最大限のバックアップを協会のして永続的にさせていただく事と、黒級探索者への昇格も決まっております。この条件での買取をご承諾いただけないでしょうか?」
森田はそう言って頭を下げて来た。
100億円あれば、将来は安泰だ。
しかもこの100億円は非課税ときた。
おまけに協会からのバックアップと黒級探索者への昇格のオマケ付きだ。
悪い話ではない。
「分かりました。今回は協会からご提示いただいた条件でお譲りさせていただきます」
俺がそう言うと、協会職員の4人は一斉に頭を下げて「ご英断、ありがとうございます!」と言って来た。
4人が頭を上げたタイミングでオカンがお茶を持って来て、4人と俺にお茶を出してからキッチンに戻って行った。
「本日お邪魔させていただいた、もう一つの用件ですが・・・」
森田がそこまで言うと、隣に座っていた横澤が話を遮って話を始めた。
「私は協会本部の警備部に所属しています。警備部はダンジョンで発生するイレギュラーの調査や探索者の調査を主に行っています。桜ダンジョンはヒュージスライムが出現したり、先程の件の小瓶が発見されたりと、現在イレギュラーな状態にあると協会本部は判断いたしました。そしてそのどちらのイレギュラーにも安達さんが関与されている」
横澤はそこまで話すと、一度言葉を切ってお茶を一口口に含んだ。
「協会は安達さんを疑っているのではなく、安達さんに何らかの不思議な力があるのではと考えています。ですので、警備部所属の私が暫くの間安達さんのダンジョン探索に同行させていただきます。これは協会からの依頼ではなく、協会からの命令と受け取っていただいても構いません。イレギュラーはダンジョンに発生しているのか、安達さんがイレギュラー体質なのかを見極めさせていただきます。不自由をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただき、ご協力をお願いいたします」
横澤はそう言うと頭を下げて来た。
チラッと谷間が見えたが、それを抜きにしても、この件は引き受けなければならない様だ。
「わかりました。俺に疚しい事は無いので、納得行くまで探索に同行していただいて結構です。それに警備部って所謂協会の実働部隊って事ですよね?そんな方の戦い方を近くで見られるのは自分にとって大きなプラスになると思うので」
俺がそう答えると、協会の面々はホッとした表情になった。
それに合わせてオカンが茶菓子を持って来て、森田もオカンに手土産を渡していた。
ウメは『ブッブッブッ』と言いながら、離れた所からこちらを見ていた。
特に横澤が気になる様だった。
その後は雑談を交えながら、今後の打ち合わせを桜ダンジョン支部で行う事や、エリクサーの引渡しを森田立ち会いの元、本日の午後から行う事を決めてから、協会職員の人達は帰って行った。
帰り間際に錦織さんが、
「ワンちゃん可愛いですね。機会が合えば遊びに来ても良いですか?」
と聞いて来たので、「良いですよ」と答えて協会職員の人達を見送った。
その後オカンに色々と聞かれたが、悪い事はしていないので、俺は昼までゴロゴロして時間を潰す事にした。
実家には毎月お金を入れるのが面倒だったので、200万円ほど一括でお金を入れておいた。
高額だと思われるかもしれないが、ウメのご飯代が意外とかかるのだ。
人間と同じ物を食べ、大好物のリンゴを始め色々なフルーツを欲しがるので、足りなくなるよりも余るくらいが丁度いいと思って、あの金額を入れておいた。
その甲斐もあってか、「働きなさい、就職しなさい」と言われなくなり、自由な毎日を送る事が出来ている。
ちなみにウメはどうした?と言われそうなのでウメの近況報告をしておくが、ダンジョンから連れ帰った日を最後に、ウメはダンジョンに入ってはいない。
オカンに溺愛されている事も理由の一つだが、「ウメちゃん、ダンジョン行くけど一緒行かない?」と聞いても、そっぽを向いて行かないアピールをされるので、ダンジョンに連れて行けないのだ。
ダンジョンでテイムしたモンスターのはずだが、今や立派な我が家の家族の一員になってしまっている。
我が家の最新の家庭内序列は、
オカン>ウメ>俺>親父、と更新され、ただでさえ扱いの悪かった親父は更に扱いが悪くなってしまった。
心配になりネットで検索をしてまたが、愛犬が居る家庭では良くある序列だそうだ。
話を戻すが、ダンジョンに潜ったり、フラフラしたりしている自由な生活を送っていたのだが、ダンジョンに潜らないと決めたある朝、我が家に訪問して来た人により、俺の自由な生活は終止符を打たれる事になった。
ーピンポーンー
現在の時刻は朝の9時過ぎ、朝食を終えて身支度を整え、今日もフラフラするかと出掛ける用意をしていた時、聞き慣れたチャイムの音が家の中に響き渡った。
オカンがリビングでウメとテレビを見ていたので、オカンが出るだろうと出掛ける準備を続けていると、玄関から俺を呼ぶ声が聞こえて来た。
準備をほぼ終えていた俺は、呼ばれた玄関に行くと、スーツ姿の中年男性と、スーツ姿の目つきの鋭い童顔の女性、その後ろに申し訳なさそうな顔をしている青笹さんと錦織さんの姿が見えた。
「早朝にお邪魔して申し訳ありません。私、探索者協会本部の総務部の森田と申します」
スーツ姿の中年男性が挨拶をして来た。
「初めまして。私は探索者協会本部の警備部所属の横澤と申します」
女性の方も挨拶をして来た。
「初めまして、探索者の安達です」
俺は慣れない挨拶を返した。
「玄関先ではなんですので・・・」
とオカンの言葉で、協会職員達はオカンにリビングへと案内されて行く。
「急で申し訳ない。事情は後で説明させて貰いますので、ご協力お願いします」
と、すれ違いざまに青笹が言って来た。
「ここが安達様のご自宅・・・」
錦織さんは違った方向性の言葉を呟きながらリビングに入って行った。
各々ソファーに座り話が始まった。
「まずはアポイントも無く、早朝にお邪魔しました事、お詫び申し上げます。本日お邪魔させていただいたのは、まずは安達さんが先日持ち込まれたダンジョン産の2本の小瓶な関して、協会としての対応が決まりましたので、そちらをお伝えする為です」
森田はそう言いながら一枚の書類を俺に手渡して来た。
「そちらの書類にある通り、当初こちらの青笹から提示させていただいた金額をお支払いする事が決まりました。そちらの金額でよろしければ、本日中に入金をさせていただきます」
書類には買取金額の所に協会提示額と明記されていた、だが森田の説明は続いていた。
「本来であれば、安くても提示させていただいた金額の2倍の価値があるのですが、背景に色々とありまして、今お支払い出来る金額はこちらの額が精一杯となります。代わりと言ってはなんですが、今回お支払いするお金に関しては非課税とさせていただきます。それに加えて、安達さんの探索に関して最大限のバックアップを協会のして永続的にさせていただく事と、黒級探索者への昇格も決まっております。この条件での買取をご承諾いただけないでしょうか?」
森田はそう言って頭を下げて来た。
100億円あれば、将来は安泰だ。
しかもこの100億円は非課税ときた。
おまけに協会からのバックアップと黒級探索者への昇格のオマケ付きだ。
悪い話ではない。
「分かりました。今回は協会からご提示いただいた条件でお譲りさせていただきます」
俺がそう言うと、協会職員の4人は一斉に頭を下げて「ご英断、ありがとうございます!」と言って来た。
4人が頭を上げたタイミングでオカンがお茶を持って来て、4人と俺にお茶を出してからキッチンに戻って行った。
「本日お邪魔させていただいた、もう一つの用件ですが・・・」
森田がそこまで言うと、隣に座っていた横澤が話を遮って話を始めた。
「私は協会本部の警備部に所属しています。警備部はダンジョンで発生するイレギュラーの調査や探索者の調査を主に行っています。桜ダンジョンはヒュージスライムが出現したり、先程の件の小瓶が発見されたりと、現在イレギュラーな状態にあると協会本部は判断いたしました。そしてそのどちらのイレギュラーにも安達さんが関与されている」
横澤はそこまで話すと、一度言葉を切ってお茶を一口口に含んだ。
「協会は安達さんを疑っているのではなく、安達さんに何らかの不思議な力があるのではと考えています。ですので、警備部所属の私が暫くの間安達さんのダンジョン探索に同行させていただきます。これは協会からの依頼ではなく、協会からの命令と受け取っていただいても構いません。イレギュラーはダンジョンに発生しているのか、安達さんがイレギュラー体質なのかを見極めさせていただきます。不自由をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただき、ご協力をお願いいたします」
横澤はそう言うと頭を下げて来た。
チラッと谷間が見えたが、それを抜きにしても、この件は引き受けなければならない様だ。
「わかりました。俺に疚しい事は無いので、納得行くまで探索に同行していただいて結構です。それに警備部って所謂協会の実働部隊って事ですよね?そんな方の戦い方を近くで見られるのは自分にとって大きなプラスになると思うので」
俺がそう答えると、協会の面々はホッとした表情になった。
それに合わせてオカンが茶菓子を持って来て、森田もオカンに手土産を渡していた。
ウメは『ブッブッブッ』と言いながら、離れた所からこちらを見ていた。
特に横澤が気になる様だった。
その後は雑談を交えながら、今後の打ち合わせを桜ダンジョン支部で行う事や、エリクサーの引渡しを森田立ち会いの元、本日の午後から行う事を決めてから、協会職員の人達は帰って行った。
帰り間際に錦織さんが、
「ワンちゃん可愛いですね。機会が合えば遊びに来ても良いですか?」
と聞いて来たので、「良いですよ」と答えて協会職員の人達を見送った。
その後オカンに色々と聞かれたが、悪い事はしていないので、俺は昼までゴロゴロして時間を潰す事にした。
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