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俺の発言は間違っていないと思う。
パーティーを組んだり、気心の知れた仲であれば、ある程度は自分の秘密を明かす事も出来ただろう。
だが目の前の女性は何も知らない女性で、しかも協会の警備部に所属しているドンパチ専門の職員だ。
おまけに俺が桜ダンジョンにイレギュラーを起こしていると思い込んでいる節がある。
このタイミングで錦織さんが何かをトレイに乗せて部屋に戻って来た。
「わかりました。それならば私とパーティーを組みましょう。一時的なパーティーではなく、今回本部から受けた任務が完了したら、私は協会を退職して安達さんとのパーティーを継続しますので、私とパーティーを組みましょう!」
コイツハナニヲイッテイルンダ?
「相手を信用していなければご自分の手の内を明かせない事も、同じダンジョンに潜る人間として理解しています。それならば本日から暫くの間公私を共にして、お互いを知りお互いを理解し、お互いを信じる事が出来る様にしましょう。そしてパーティーを組めばお互いの信頼関係をスムーズに構築出来ると思います」
ホントウニ、コイツハナニヲイッテイルンダ?
団体スポーツの強化合宿や、寮生活じゃないんだぞ!
「あの・・・。話が掴めないのですが、これはどういう状況ですか?」
先程戻って来た錦織さんが質問をして来た。
だが、その質問に俺も青笹さんも答えなかった。
青笹さんはともかく、俺は答えたくなかったからだ。
そんな空気を壊す様に横澤さんが錦織さんの質問に答え始めた。
「安達さんが手の内を明かしたくないので、毎回ダンジョン探索に同行する事に難色を示されました。その打開策として、安達さんと私がパーティーを組む事を提案しました。そして少しでも早く。手の内を明かしても良いと思っていただける様に、本日から暫くの間は公私を共にする事も安達さんに提案させていただきました。私としては同じパーティーを組むのであれば、公私を共にして、信頼関係と結束力を高めていきたいのですが、錦織さんはどうおもわれますか?」
えっ?まさかこの人、外堀を埋めてからジワジワ追い込んでいく系の話し方をする人?
俺は一秒でも早くこの場を立ち去りたくなった。
「桜ダンジョン支部の職員である私ですら、公私を共にする事をしていないんですよ!それを今日初めて会った横澤さんがされると?それはあまりにも厚かましいんじゃないですか?」
オイオイ、コイツモヘンナコトヲイイダシタヨ。
青笹さんを見ると眉間に皺を寄せながら、目の間も揉んでいた。
その後も錦織さんと横澤さんの不毛な争いが続き、最終的には最低限の信頼関係が築けるまでは週に3回の同行しか認めない。
それ以上は信頼関係が構築出来てから考える。
そしてパーティーの結成もしない、横澤さんはあくまで同行者で、同行中の戦闘は自衛の為の戦闘しか許可しない。
という形で落ち着いた。
そして翌日から一緒にダンジョンに潜る事になった・・・。
錦織さんに連れられて横澤さんが退室した後、青笹さんは俺に謝りっぱなしだった。
いくら本部の指示でも、フリーの探索者の自由を奪う行動は見過ごす事は出来ないと。
そしてこの後、そんな指示を出した本部にも一言物申すと言っていた。
たまたま手に入った便利アイテムや、たまたま取得出来たスキルを有効活用する事が出来ない、憂鬱なダンジョン探索の日々が始まろうとしていた。
部屋を出る前に青笹さんから、黒一色の探索者証を渡されたが、素直に喜ぶ事が出来なかった。
俺は憂鬱な気持ちのまま、支部長室を出て、ダンジョンショップへと足を運んだ。
ダンジョンショップに入った俺は、カウンターのお姉さんの所へ行き、ある物を手に入れて欲しいと伝える事にした。
「お疲れ様です。ちょっと欲しい物がありまして、手に入れて貰いたいんですが、お願い出来ますか?」
「物によりますが、どんな物でしょう?」
一応はリクエストを聞いてくれる様だ。
「俺が欲しいのは収納袋です。なんとかなりません?」
「収納袋ですか・・・。なんとかなりませんね・・・。協会本部で保管されている物を無理言って譲って貰うか、スキルオーブを手に入れて、収納のスキルを取得するか・・・。どちらにしても可能性は限りなくゼロに近いです。ってゆーかほぼゼロです。お力になれなくて申し訳ありません」
お姉さんは力になれない事を謝って来た。
だが、スキルオーブで収納のスキルを取得すればと言っていた・・・。
わずかだが光が見えた。
俺はダンジョンショップを出て車に乗ると、ステータスを表示させた。
名前:安達臣
種族:ヒューマン
年齢:18歳
スキル:テイム・転移・身体強化・他種族言語・鑑定
そう言えばウメを連れて帰った後に取得したスキルのチェックをしていなかった。
そしてその時に取得していたスキルは[鑑定]、点と点が繋がった。
俺の思い描いた通りに事が進みそうだ。
俺は急いで帰宅して、農機具や色々な物を置いてある納屋に入った。
そしてダンジョン外ではあるが、カミュを呼び出してみた。
ダンジョン外でも従魔の召喚が出来、トラクターやコンバインを背景に空間を切り裂いてカミュが現れた。
「カミュ、主の命により参じました」
俺はダンジョン外に来てくれたカミュに、呼び出した理由を説明する事にした。
ダンジョンで出た宝箱からエリクサーが出て来て、それが原因で面倒に巻き込まれている事、その面倒が原因で収納袋が使えない事、それを打開する為に収納スキルの入ったスキルオーブが欲しい事を伝えた。
「あの玉は魔族が手慰みで作った魔力の結晶です。その中にどの様な力が宿っているかは、我々魔族にもわかりません。それ以前にに我々魔族はあの玉を使う事が出来ません。」
前回された説明を再度してから、カミュは話を続けた。
「中身にどの様な力が宿っているかはわかりませんが、以前主が欲しいと仰っていたので、我が城にある全ての玉を持参して参りました。こちらをお収めください」
カミュはそう言うと、高そうな生地で作られた袋の中に大量に入ったスキルオーブを渡して来た。
「無理言ってごめんね。ありがたく使わせていただきます」
俺はそう伝えてから、スキルオーブを受け取った。
「主からのお言葉、なんと有難い!この様な物で申し訳ありませんが、主に喜んでいただけるのであればこのカミュ、恐悦至極にございます!」
何故か分からないが、カミュは喜んでくれている、オーブを受け取って喜ぶ俺と、何故か分からないが喜ぶカミュのいる納屋に乱入者が現れた。
「車停まってるのに家に入って来ないから、なにしてるかと思ったら、あんた友達と一緒に納屋で何してるの?」
それはオカンだった。
パーティーを組んだり、気心の知れた仲であれば、ある程度は自分の秘密を明かす事も出来ただろう。
だが目の前の女性は何も知らない女性で、しかも協会の警備部に所属しているドンパチ専門の職員だ。
おまけに俺が桜ダンジョンにイレギュラーを起こしていると思い込んでいる節がある。
このタイミングで錦織さんが何かをトレイに乗せて部屋に戻って来た。
「わかりました。それならば私とパーティーを組みましょう。一時的なパーティーではなく、今回本部から受けた任務が完了したら、私は協会を退職して安達さんとのパーティーを継続しますので、私とパーティーを組みましょう!」
コイツハナニヲイッテイルンダ?
「相手を信用していなければご自分の手の内を明かせない事も、同じダンジョンに潜る人間として理解しています。それならば本日から暫くの間公私を共にして、お互いを知りお互いを理解し、お互いを信じる事が出来る様にしましょう。そしてパーティーを組めばお互いの信頼関係をスムーズに構築出来ると思います」
ホントウニ、コイツハナニヲイッテイルンダ?
団体スポーツの強化合宿や、寮生活じゃないんだぞ!
「あの・・・。話が掴めないのですが、これはどういう状況ですか?」
先程戻って来た錦織さんが質問をして来た。
だが、その質問に俺も青笹さんも答えなかった。
青笹さんはともかく、俺は答えたくなかったからだ。
そんな空気を壊す様に横澤さんが錦織さんの質問に答え始めた。
「安達さんが手の内を明かしたくないので、毎回ダンジョン探索に同行する事に難色を示されました。その打開策として、安達さんと私がパーティーを組む事を提案しました。そして少しでも早く。手の内を明かしても良いと思っていただける様に、本日から暫くの間は公私を共にする事も安達さんに提案させていただきました。私としては同じパーティーを組むのであれば、公私を共にして、信頼関係と結束力を高めていきたいのですが、錦織さんはどうおもわれますか?」
えっ?まさかこの人、外堀を埋めてからジワジワ追い込んでいく系の話し方をする人?
俺は一秒でも早くこの場を立ち去りたくなった。
「桜ダンジョン支部の職員である私ですら、公私を共にする事をしていないんですよ!それを今日初めて会った横澤さんがされると?それはあまりにも厚かましいんじゃないですか?」
オイオイ、コイツモヘンナコトヲイイダシタヨ。
青笹さんを見ると眉間に皺を寄せながら、目の間も揉んでいた。
その後も錦織さんと横澤さんの不毛な争いが続き、最終的には最低限の信頼関係が築けるまでは週に3回の同行しか認めない。
それ以上は信頼関係が構築出来てから考える。
そしてパーティーの結成もしない、横澤さんはあくまで同行者で、同行中の戦闘は自衛の為の戦闘しか許可しない。
という形で落ち着いた。
そして翌日から一緒にダンジョンに潜る事になった・・・。
錦織さんに連れられて横澤さんが退室した後、青笹さんは俺に謝りっぱなしだった。
いくら本部の指示でも、フリーの探索者の自由を奪う行動は見過ごす事は出来ないと。
そしてこの後、そんな指示を出した本部にも一言物申すと言っていた。
たまたま手に入った便利アイテムや、たまたま取得出来たスキルを有効活用する事が出来ない、憂鬱なダンジョン探索の日々が始まろうとしていた。
部屋を出る前に青笹さんから、黒一色の探索者証を渡されたが、素直に喜ぶ事が出来なかった。
俺は憂鬱な気持ちのまま、支部長室を出て、ダンジョンショップへと足を運んだ。
ダンジョンショップに入った俺は、カウンターのお姉さんの所へ行き、ある物を手に入れて欲しいと伝える事にした。
「お疲れ様です。ちょっと欲しい物がありまして、手に入れて貰いたいんですが、お願い出来ますか?」
「物によりますが、どんな物でしょう?」
一応はリクエストを聞いてくれる様だ。
「俺が欲しいのは収納袋です。なんとかなりません?」
「収納袋ですか・・・。なんとかなりませんね・・・。協会本部で保管されている物を無理言って譲って貰うか、スキルオーブを手に入れて、収納のスキルを取得するか・・・。どちらにしても可能性は限りなくゼロに近いです。ってゆーかほぼゼロです。お力になれなくて申し訳ありません」
お姉さんは力になれない事を謝って来た。
だが、スキルオーブで収納のスキルを取得すればと言っていた・・・。
わずかだが光が見えた。
俺はダンジョンショップを出て車に乗ると、ステータスを表示させた。
名前:安達臣
種族:ヒューマン
年齢:18歳
スキル:テイム・転移・身体強化・他種族言語・鑑定
そう言えばウメを連れて帰った後に取得したスキルのチェックをしていなかった。
そしてその時に取得していたスキルは[鑑定]、点と点が繋がった。
俺の思い描いた通りに事が進みそうだ。
俺は急いで帰宅して、農機具や色々な物を置いてある納屋に入った。
そしてダンジョン外ではあるが、カミュを呼び出してみた。
ダンジョン外でも従魔の召喚が出来、トラクターやコンバインを背景に空間を切り裂いてカミュが現れた。
「カミュ、主の命により参じました」
俺はダンジョン外に来てくれたカミュに、呼び出した理由を説明する事にした。
ダンジョンで出た宝箱からエリクサーが出て来て、それが原因で面倒に巻き込まれている事、その面倒が原因で収納袋が使えない事、それを打開する為に収納スキルの入ったスキルオーブが欲しい事を伝えた。
「あの玉は魔族が手慰みで作った魔力の結晶です。その中にどの様な力が宿っているかは、我々魔族にもわかりません。それ以前にに我々魔族はあの玉を使う事が出来ません。」
前回された説明を再度してから、カミュは話を続けた。
「中身にどの様な力が宿っているかはわかりませんが、以前主が欲しいと仰っていたので、我が城にある全ての玉を持参して参りました。こちらをお収めください」
カミュはそう言うと、高そうな生地で作られた袋の中に大量に入ったスキルオーブを渡して来た。
「無理言ってごめんね。ありがたく使わせていただきます」
俺はそう伝えてから、スキルオーブを受け取った。
「主からのお言葉、なんと有難い!この様な物で申し訳ありませんが、主に喜んでいただけるのであればこのカミュ、恐悦至極にございます!」
何故か分からないが、カミュは喜んでくれている、オーブを受け取って喜ぶ俺と、何故か分からないが喜ぶカミュのいる納屋に乱入者が現れた。
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それはオカンだった。
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