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学園編
第三十二話*
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あれから1週間ほど、体調を崩した。
お尻とか腰が痛いのはもちろんだけど、高熱が続いていた。ハーディルの言っていたことが本当なら魔力量が増えて熱が出たのだろう。
「ヴァレリウス、どうかな?」
「………」
「今日もダメか。まぁ、いいよ。」
僕の面倒はハーディルが見ている。本当は嫌で嫌で仕方がないけど、熱で体もだるいから喋らないことしか抵抗できない。
この1週間誰もこの部屋を訪れなかった。アルとかはもちろんだけど、イルもキースもこなかった。
どうして?
何かあったのかな?それとも…。
「うーん、熱下がらないね。今日も寝てて。」
「…!もう、平気。」
「ダメだよ。寝て。」
ハーディルは学園に行くから、部屋を出ていった。
「ハァ…どうしてこんなことに。」
「ニャー」
「ん?」
外から猫の鳴き声が聞こえた。もしかしたら…
【ヴェル。】
【ルター!もう、驚かせないでよ。】
【ヴェルの反応が見たくてな。顔色が悪いぞ?】
【え?熱が少し。】
【すまんな。ヴェルの様子が見れないところまで足を運んでいたから、状況がわからないんだ。】
学園であったことをルターに説明した。もちろんハーディルに襲われたことは黙っていた。
【なるほどな。ヴェルを救う方法が分かったんだ。】
【え?】
【ドラゴンは生まれつき強大な魔力量がある。魔力を貯めておける量がとても多いということだ。】
【そうなんだ。】
【だからドラゴンであるわたしと一つになればいいんだ。】
【一つに?それってどうなるの?】
【わたしはヴェルの一部となる。言ってしまえば体の中の臓器の一つになる感じだ。】
【じゃあ、もし一つになったらもうルターと話したり遊べないの?】
【そういうことだ。】
そんなのやだよ。ルターを犠牲にしてまで生きたくない。
【嫌だから。絶対しない。】
【それしか方法がないんだ。】
「嫌だ!」
「ニャー。」
【考えといてくれ。わたしはもう解決策を見つけられたから、しばらくここにいるぞ。】
【ごめんなさい。声を荒げて…。ありがとう。】
いくら考えていても答えは変わらない。ルターがいないと僕頑張れないよ。
「ニャー」
猫のルターを撫で続けていた。
「ただいま。」
「…」
「じゃあ、今日もしようかな。」
ハーディルは僕に熱が出ても、嫌がっても毎日行為を続けてきた。
でも、今日だけは…
「無理です。」
「あぁ、猫…いや、お友達のドラゴンもいるもんね。」
え?なんで?
「どうして…知ってるの?」
「分かるよ。ヴァレリウスのことは何でもね。」
【こいつ!……変身できない。】
ルターが変身もできなくなっているようだった。
「どうしてルターは変身できないの?」
「それはドラゴンよりも私の実力が上ということだね。たかが数百年生きただけで、勝てると思わないでね。」
この人に勝てる人はいるのだろうか…。闇属性の人が悪魔を呼んだ理由がわかった気がする。強すぎる。人が手にできる力ではない。
「じゃあお友達の前でやろうか。最近は魔力量も多く注いでいるから5年も持たないかもね。」
「…っ!」
こいつには何を言ってもダメ。ルターを抱っこして、ドアまで走ろう。
「ダーメ!」
足に力が入らずに転んでしまった。また体が動かない。
「なんで?…ぅう。」
「また泣いちゃった。泣き虫だね。」
「泣いてない!」
「無理しちゃって。」
泣きたくないのに涙が止まらない。
「あっ!」
抱き抱えていたルターをとられてしまった。
「猫ちゃんにはここにいてもらおうか。」
「乱暴しないで!」
ハーディルは魔法で作った檻にルターをいれた。
「じゃあ、次はヴァレリウスの番ね。」
「嫌だ!いや!」
首だけしか動かないから必死に首を横に振る。
いつものように僕の足を開いて、アナルに指を入れてくる。
「ふっ…最悪!嫌い!」
「随分柔らかくなってきたね。」
「シャーーー!」
「君の友達も喜んでるみたい。」
「もう、や!……やめてよ。」
「んぁ…やら!……も。」
「ふふ、すぐとろとろになっちゃうね。じゃあ、今日はここ触ろうかな。」
「……ち…くび?」
「うん、ここでも気持ちよくなろうね。」
「きもちよくない。」
「そうかな?」
最初は違和感だけだったのにヒリヒリしてきた。
「ん…んん。」
「感じてきたね。」
「もう、や!」
「そろそろかな?」
「…ん…んん。____はっ!」
イっちゃった。最悪だ。ルターにも見られて、こんなことで気持ちよくなっちゃうなんて…。
最悪だ。
目から涙が流れる。ルターと目があった。あぁ、これが夢ならいいのに…。
こんな姿見られるなんて…。
お尻とか腰が痛いのはもちろんだけど、高熱が続いていた。ハーディルの言っていたことが本当なら魔力量が増えて熱が出たのだろう。
「ヴァレリウス、どうかな?」
「………」
「今日もダメか。まぁ、いいよ。」
僕の面倒はハーディルが見ている。本当は嫌で嫌で仕方がないけど、熱で体もだるいから喋らないことしか抵抗できない。
この1週間誰もこの部屋を訪れなかった。アルとかはもちろんだけど、イルもキースもこなかった。
どうして?
何かあったのかな?それとも…。
「うーん、熱下がらないね。今日も寝てて。」
「…!もう、平気。」
「ダメだよ。寝て。」
ハーディルは学園に行くから、部屋を出ていった。
「ハァ…どうしてこんなことに。」
「ニャー」
「ん?」
外から猫の鳴き声が聞こえた。もしかしたら…
【ヴェル。】
【ルター!もう、驚かせないでよ。】
【ヴェルの反応が見たくてな。顔色が悪いぞ?】
【え?熱が少し。】
【すまんな。ヴェルの様子が見れないところまで足を運んでいたから、状況がわからないんだ。】
学園であったことをルターに説明した。もちろんハーディルに襲われたことは黙っていた。
【なるほどな。ヴェルを救う方法が分かったんだ。】
【え?】
【ドラゴンは生まれつき強大な魔力量がある。魔力を貯めておける量がとても多いということだ。】
【そうなんだ。】
【だからドラゴンであるわたしと一つになればいいんだ。】
【一つに?それってどうなるの?】
【わたしはヴェルの一部となる。言ってしまえば体の中の臓器の一つになる感じだ。】
【じゃあ、もし一つになったらもうルターと話したり遊べないの?】
【そういうことだ。】
そんなのやだよ。ルターを犠牲にしてまで生きたくない。
【嫌だから。絶対しない。】
【それしか方法がないんだ。】
「嫌だ!」
「ニャー。」
【考えといてくれ。わたしはもう解決策を見つけられたから、しばらくここにいるぞ。】
【ごめんなさい。声を荒げて…。ありがとう。】
いくら考えていても答えは変わらない。ルターがいないと僕頑張れないよ。
「ニャー」
猫のルターを撫で続けていた。
「ただいま。」
「…」
「じゃあ、今日もしようかな。」
ハーディルは僕に熱が出ても、嫌がっても毎日行為を続けてきた。
でも、今日だけは…
「無理です。」
「あぁ、猫…いや、お友達のドラゴンもいるもんね。」
え?なんで?
「どうして…知ってるの?」
「分かるよ。ヴァレリウスのことは何でもね。」
【こいつ!……変身できない。】
ルターが変身もできなくなっているようだった。
「どうしてルターは変身できないの?」
「それはドラゴンよりも私の実力が上ということだね。たかが数百年生きただけで、勝てると思わないでね。」
この人に勝てる人はいるのだろうか…。闇属性の人が悪魔を呼んだ理由がわかった気がする。強すぎる。人が手にできる力ではない。
「じゃあお友達の前でやろうか。最近は魔力量も多く注いでいるから5年も持たないかもね。」
「…っ!」
こいつには何を言ってもダメ。ルターを抱っこして、ドアまで走ろう。
「ダーメ!」
足に力が入らずに転んでしまった。また体が動かない。
「なんで?…ぅう。」
「また泣いちゃった。泣き虫だね。」
「泣いてない!」
「無理しちゃって。」
泣きたくないのに涙が止まらない。
「あっ!」
抱き抱えていたルターをとられてしまった。
「猫ちゃんにはここにいてもらおうか。」
「乱暴しないで!」
ハーディルは魔法で作った檻にルターをいれた。
「じゃあ、次はヴァレリウスの番ね。」
「嫌だ!いや!」
首だけしか動かないから必死に首を横に振る。
いつものように僕の足を開いて、アナルに指を入れてくる。
「ふっ…最悪!嫌い!」
「随分柔らかくなってきたね。」
「シャーーー!」
「君の友達も喜んでるみたい。」
「もう、や!……やめてよ。」
「んぁ…やら!……も。」
「ふふ、すぐとろとろになっちゃうね。じゃあ、今日はここ触ろうかな。」
「……ち…くび?」
「うん、ここでも気持ちよくなろうね。」
「きもちよくない。」
「そうかな?」
最初は違和感だけだったのにヒリヒリしてきた。
「ん…んん。」
「感じてきたね。」
「もう、や!」
「そろそろかな?」
「…ん…んん。____はっ!」
イっちゃった。最悪だ。ルターにも見られて、こんなことで気持ちよくなっちゃうなんて…。
最悪だ。
目から涙が流れる。ルターと目があった。あぁ、これが夢ならいいのに…。
こんな姿見られるなんて…。
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