私との婚約を破棄して問題ばかり起こす妹と婚約するみたいなので、私は家から出ていきます

天宮有

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第4話

 お父様とお母様は、私を引き留めようとしている。

 それでも妹ルーミス、元婚約者ランドン。
 そしてランドンの家族シタート伯爵家は、私を追い出すべきだと考えていた。

 そこまで把握することができていたから、私は本心をこの場で伝える。

「私をここまで見下す家族とは関わりたくありません……それは、ルーミスの発言を信じる愚かなシタート家も同じです」

 真っ先に反応したのは、シタート伯爵家の領主だった。
 愚かと言われたことで勢いよく椅子から立ち上がり、激昂して私に叫ぶ。

「なんだと!? その暴言、やはりルーミスの方がランドンの婚約者に相応しい!」

「ルーシーは本性を出したな……やはりルーミスではなく、貴様が問題を起こしていたに違いない!」

 妹ルーミスに何を言われたのか知らないけど、シタート家は完全に私が悪いと思っていそう。
 この場で暴言を吐いたのは、もうただの平民になると決めているからだ。

 私の発言を聞いて――もう無理だと悟ったのか、お父様が話す。

「わっ、わかりました……ルーシーはもう、私の家族ではありません」

 この状況でシタート家との仲を悪くしたくないお父様は、賛同するしかない。

 そんなお父様と違い、これからどうなるか予測できているお母様は慌てた様子で叫ぶ。

「ちょっと待ってください! 急に決めるなんて――」

「――ルーシーがルラック家を出ると宣言したと、この場にいるシタート伯爵家が証人になろう。手続きも協力させてもらう!」

「あ、ああっ……そんな……」

 シタート伯爵家と険悪になりたくないお父様は、流されるまま賛同していた。
 お母様はこれからのことが想像できたようで、顔を真っ青にしながら何も言えなくなっている。

 この場で一番何も考えていない妹ルーミスは、私が消えることを嬉しそうにしていた。

「何も心配することはありませんわ。迷惑ばかりかけるお姉様、いいえ元お姉様が消えて清々します」

 ルーミスの発言で察してもよさそうなのに、シタート伯爵家は気にしていない様子だ。
 実害はまだないし、この程度なら愛嬌だと思っているのだろうか?

 とにかく私はもう無関係だと考えて――晴れやかな気分になっている。

 家族ではないと宣言されてすぐ、私は屋敷を出て行き――新しい人生を送ろうとしていた。

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