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第18話
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私はギルドマスターから、詳しい話を聞く。
マルクスも知っていそうだけど、私にアリード家を思い出させたくなかったのかもしれない。
「あの「聖女が活躍していたから」と言っていましたけど、もう聖女は活躍していないのでしょうか?」
私は確認したくて、ギルドマスターに尋ねる。
聖女キアラは私の忠告を聞かず、魔力強化ポーションで活躍していたと推測できていた。
「エミリーの元妹、聖女キアラは2ヶ月ぐらい前から無能聖女と呼ばれているようだ」
「無能聖女……」
「今まで活躍していたことで許されていた傲慢な性格だが、役に立たなくなったからこその悪評だな」
マルクスが話して、私は納得する。
恐らく2ヶ月前までは魔力強化ポーションの貯蔵があって、持ち堪えていたのだと思う。
もしかしたら、取引していた魔力強化ポーションを再び手に入れたのかもしれない。
「聖女の力が急激に弱くなったのは、魔力強化ポーションの力を得られなくなったからでしょう」
「間違いないだろう。そのせいでザライン国は大変らしく、聖女の婚約者アシェル王子も糾弾されているようだ」
聖女が力が弱くなって、最近の出来事はアシェルが新しい婚約者に決めたことのはず。
アシェルが何かしたせいで、聖女キアラの力が弱まったと考える人がいてもおかしくはなさそうだ。
聖女が守ることができなくなったせいで、ザライン国は大変らしい。
今の私はエトラス国で生活しているから、これはザライン国が解決すべき問題だと考えていた。
マルクスも知っていそうだけど、私にアリード家を思い出させたくなかったのかもしれない。
「あの「聖女が活躍していたから」と言っていましたけど、もう聖女は活躍していないのでしょうか?」
私は確認したくて、ギルドマスターに尋ねる。
聖女キアラは私の忠告を聞かず、魔力強化ポーションで活躍していたと推測できていた。
「エミリーの元妹、聖女キアラは2ヶ月ぐらい前から無能聖女と呼ばれているようだ」
「無能聖女……」
「今まで活躍していたことで許されていた傲慢な性格だが、役に立たなくなったからこその悪評だな」
マルクスが話して、私は納得する。
恐らく2ヶ月前までは魔力強化ポーションの貯蔵があって、持ち堪えていたのだと思う。
もしかしたら、取引していた魔力強化ポーションを再び手に入れたのかもしれない。
「聖女の力が急激に弱くなったのは、魔力強化ポーションの力を得られなくなったからでしょう」
「間違いないだろう。そのせいでザライン国は大変らしく、聖女の婚約者アシェル王子も糾弾されているようだ」
聖女が力が弱くなって、最近の出来事はアシェルが新しい婚約者に決めたことのはず。
アシェルが何かしたせいで、聖女キアラの力が弱まったと考える人がいてもおかしくはなさそうだ。
聖女が守ることができなくなったせいで、ザライン国は大変らしい。
今の私はエトラス国で生活しているから、これはザライン国が解決すべき問題だと考えていた。
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