8 / 10
第八話
ジェード視点
今まで何もしていなかったクーナスが、ようやく行動に出ようとしていた。
どうやら空を飛ぶモンスターの大襲撃があるようで、対策をとりたいらしい。
「ようやく俺の婚約者だと自覚したか、早速行動しろ」
今までは勝手に行動して結果を出してくれて、それを俺は自分の功績にしていた。
こうしてクーナスが先にどんな行動をとるのか説明したのは、再び怒られるのを恐れたからだろう。
そう考えていたのに、クーナスは驚いた表情を浮かべている。
「無理です……魔法の道具の作成や準備を一人でなんてできません」
「なんだと!? 今まで好き勝手動き、成果を出していたではないか! 今回も1人で動け!」
「そんな……今回は協力が必要になります!」
必死に叫ぶクーナスを眺めて、俺は溜息を吐く。
立場が下なのに命令してきたクーナスに対し、警告していた。
「お前が俺の力になるのは自由だが、それに俺が力を貸す気はない……空を飛ぶモンスターの大襲撃が起こらなければ、俺は恥をかくことになるからな」
「っっ……そうですね。何も起きない可能性もあります」
「ふん。クーナスよ、いつものように1人で行動しておけ」
「……わかりました」
自信満々に提案してきたクーナスは、俺の返答が予想外の様子だ。
婚約者になれたことで甘やかされると思ったようだが、甘やかす気は一切ない。
いつも通り勝手に準備をして問題を解決して、俺の手柄になるとこの時は考えていた。
■◇■◇■◇■◇■
あれから数日後。
クーナスの予想通り、鳥のモンスターによる大襲撃を受けて、領地は大打撃を受けていた。
家にクーナスを呼びつけ、俺は激昂しながら叫ぶ。
「クーナスよ! 貴様の準備が不十分だったせいで、俺の評判が落ちたぞ!?」
「私は一生懸命やりました! 協力が必要だと言ったはずです!?」
どうやら今まで我慢していたようで、限界がきたクーナスも激昂している。
クーナスの魔法の道具や対策で大丈夫だと確信していたのに、実際は大して変わらなかった。
期待させた分落胆も凄く、クーナスは行動しなかった方がよかった気がする。
「一番不愉快なのは、アイリスの新たな婚約者レインのいる領地が、一切被害を受けていないことだ!?
アイリスの新たな婚約者レインは、魔法の腕が立つと聞いてはいた。
それでもあそこまでの襲撃を一切の被害を出さず済ませたのは以上で、俺にはその理由がわかる。
「今まで陰で俺を支えていたのはお前ではなく……姉のアイリスだったのだな!?」
「……」
クーナスは何も答えないも、俯きながら両手を震わせて悔しそうにしている。
どうやら自分と姉の差を知った様子で、俺との婚約すら後悔していそうだ。
「このままだと俺の落ちた評判が戻らない……すぐにアイリスと再び婚約するしかないだろう!」
クーナスが無能だとようやく理解し、すぐに俺は行動に出る。
アイリスの重要さがわかった以上、レインからアイリスを取り戻す必要があった。
今まで何もしていなかったクーナスが、ようやく行動に出ようとしていた。
どうやら空を飛ぶモンスターの大襲撃があるようで、対策をとりたいらしい。
「ようやく俺の婚約者だと自覚したか、早速行動しろ」
今までは勝手に行動して結果を出してくれて、それを俺は自分の功績にしていた。
こうしてクーナスが先にどんな行動をとるのか説明したのは、再び怒られるのを恐れたからだろう。
そう考えていたのに、クーナスは驚いた表情を浮かべている。
「無理です……魔法の道具の作成や準備を一人でなんてできません」
「なんだと!? 今まで好き勝手動き、成果を出していたではないか! 今回も1人で動け!」
「そんな……今回は協力が必要になります!」
必死に叫ぶクーナスを眺めて、俺は溜息を吐く。
立場が下なのに命令してきたクーナスに対し、警告していた。
「お前が俺の力になるのは自由だが、それに俺が力を貸す気はない……空を飛ぶモンスターの大襲撃が起こらなければ、俺は恥をかくことになるからな」
「っっ……そうですね。何も起きない可能性もあります」
「ふん。クーナスよ、いつものように1人で行動しておけ」
「……わかりました」
自信満々に提案してきたクーナスは、俺の返答が予想外の様子だ。
婚約者になれたことで甘やかされると思ったようだが、甘やかす気は一切ない。
いつも通り勝手に準備をして問題を解決して、俺の手柄になるとこの時は考えていた。
■◇■◇■◇■◇■
あれから数日後。
クーナスの予想通り、鳥のモンスターによる大襲撃を受けて、領地は大打撃を受けていた。
家にクーナスを呼びつけ、俺は激昂しながら叫ぶ。
「クーナスよ! 貴様の準備が不十分だったせいで、俺の評判が落ちたぞ!?」
「私は一生懸命やりました! 協力が必要だと言ったはずです!?」
どうやら今まで我慢していたようで、限界がきたクーナスも激昂している。
クーナスの魔法の道具や対策で大丈夫だと確信していたのに、実際は大して変わらなかった。
期待させた分落胆も凄く、クーナスは行動しなかった方がよかった気がする。
「一番不愉快なのは、アイリスの新たな婚約者レインのいる領地が、一切被害を受けていないことだ!?
アイリスの新たな婚約者レインは、魔法の腕が立つと聞いてはいた。
それでもあそこまでの襲撃を一切の被害を出さず済ませたのは以上で、俺にはその理由がわかる。
「今まで陰で俺を支えていたのはお前ではなく……姉のアイリスだったのだな!?」
「……」
クーナスは何も答えないも、俯きながら両手を震わせて悔しそうにしている。
どうやら自分と姉の差を知った様子で、俺との婚約すら後悔していそうだ。
「このままだと俺の落ちた評判が戻らない……すぐにアイリスと再び婚約するしかないだろう!」
クーナスが無能だとようやく理解し、すぐに俺は行動に出る。
アイリスの重要さがわかった以上、レインからアイリスを取り戻す必要があった。
あなたにおすすめの小説
永遠の誓いをあなたに ~何でも欲しがる妹がすべてを失ってからわたしが溺愛されるまで~
畔本グラヤノン
恋愛
両親に愛される妹エイミィと愛されない姉ジェシカ。ジェシカはひょんなことで公爵令息のオーウェンと知り合い、周囲から婚約を噂されるようになる。ある日ジェシカはオーウェンに王族の出席する式典に招待されるが、ジェシカの代わりに式典に出ることを目論んだエイミィは邪魔なジェシカを消そうと考えるのだった。
婚約破棄からの復讐~私を捨てたことを後悔してください
satomi
恋愛
私、公爵令嬢のフィオナ=バークレイはアールディクス王国の第2王子、ルード様と婚約をしていましたが、かなりの大規模な夜会で婚約破棄を宣言されました。ルード様の母君(ご実家?)が切望しての婚約だったはずですが?その夜会で、私はキョウディッシュ王国の王太子殿下から婚約を打診されました。
私としては、婚約を破棄された時点でキズモノとなったわけで、隣国王太子殿下からの婚約話は魅力的です。さらに、王太子殿下は私がルード殿下に復讐する手助けをしてくれるようで…
虐げられたアンネマリーは逆転勝利する ~ 罪には罰を
柚屋志宇
恋愛
侯爵令嬢だったアンネマリーは、母の死後、後妻の命令で屋根裏部屋に押し込められ使用人より酷い生活をすることになった。
みすぼらしくなったアンネマリーは頼りにしていた婚約者クリストフに婚約破棄を宣言され、義妹イルザに婚約者までも奪われて絶望する。
虐げられ何もかも奪われたアンネマリーだが屋敷を脱出して立場を逆転させる。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
婚約破棄されて追放された私、今は隣国で充実な生活送っていますわよ? それがなにか?
鶯埜 餡
恋愛
バドス王国の侯爵令嬢アメリアは無実の罪で王太子との婚約破棄、そして国外追放された。
今ですか?
めちゃくちゃ充実してますけど、なにか?
妹のせいで婚約破棄になりました。が、今や妹は金をせびり、元婚約者が復縁を迫ります。
百谷シカ
恋愛
妹イアサントは王子と婚約している身でありながら騎士と駆け落ちした。
おかげでドルイユ伯爵家は王侯貴族から無視され、孤立無援。
「ふしだらで浅はかな血筋の女など、息子に相応しくない!」
姉の私も煽りをうけ、ルベーグ伯爵家から婚約破棄を言い渡された。
愛するジェルマンは駆け落ちしようと言ってくれた。
でも、妹の不祥事があった後で、私まで駆け落ちなんてできない。
「ずっと愛しているよ、バルバラ。君と結ばれないなら僕は……!」
祖父母と両親を相次いで亡くし、遺された私は爵位を継いだ。
若い女伯爵の統治する没落寸前のドルイユを救ってくれたのは、
私が冤罪から助けた貿易商の青年カジミール・デュモン。
「あなたは命の恩人です。俺は一生、あなたの犬ですよ」
時は経ち、大商人となったデュモンと私は美しい友情を築いていた。
海の交易権を握ったドルイユ伯爵家は、再び社交界に返り咲いた。
そして、婚期を逃したはずの私に、求婚が舞い込んだ。
「強く美しく気高いレディ・ドルイユ。私の妻になってほしい」
ラファラン伯爵オーブリー・ルノー。
彼の求婚以来、デュモンの様子が少しおかしい。
そんな折、手紙が届いた。
今ではルベーグ伯爵となった元婚約者、ジェルマン・ジリベールから。
「会いたい、ですって……?」
=======================================
(他「エブリスタ」様に投稿)
従姉妹に婚約者を奪われました。どうやら玉の輿婚がゆるせないようです
hikari
恋愛
公爵ご令息アルフレッドに婚約破棄を言い渡された男爵令嬢カトリーヌ。なんと、アルフレッドは従姉のルイーズと婚約していたのだ。
ルイーズは伯爵家。
「お前に侯爵夫人なんて分不相応だわ。お前なんか平民と結婚すればいいんだ!」
と言われてしまう。
その出来事に学園時代の同級生でラーマ王国の第五王子オスカルが心を痛める。
そしてオスカルはカトリーヌに惚れていく。
婚約者様、勝手に婚約破棄させていただきますが、妹とお幸せにどうぞ?
青杉春香
恋愛
フラメル家の長男であるライダと婚約をしていたアマンダは、今までの数々ののライダからの仕打ちに嫌気がさし、ついに婚約破棄を持ちかける。
各話、500文字ほどの更新です。
更新頻度が遅くてすみませんorz
【完結】こんな所で言う事!?まぁいいですけどね。私はあなたに気持ちはありませんもの。
まりぃべる
恋愛
私はアイリーン=トゥブァルクと申します。お父様は辺境伯爵を賜っておりますわ。
私には、14歳の時に決められた、婚約者がおりますの。
お相手は、ガブリエル=ドミニク伯爵令息。彼も同じ歳ですわ。
けれど、彼に言われましたの。
「泥臭いお前とはこれ以上一緒に居たくない。婚約破棄だ!俺は、伯爵令息だぞ!ソニア男爵令嬢と結婚する!」
そうですか。男に二言はありませんね?
読んでいただけたら嬉しいです。