愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます

天宮有

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第31話

ルグド視点

 アリザを廃妃にしてから、数週間が経っている。
 今日はパーティがあり……会場で俺は、アリザを廃妃にしたことを後悔していた。

 いつもは傍にいて、その時の状況に応じた助言をしてくれる。
 それが必要だったということは、今日のパーティで会話をした人々の反応からわかってしまった。

 国王という立場から参加するしかなくて、他国の評判が落ちていると不安になってしまう。
 そんな時――慌てた様子で宰相ノースが俺の元にやって来て、発言に驚くこととなる。

「ルグド陛下、今すぐシェム様の元へ向かってください」
「……なに? シェムになにかあったのか?」

 宰相は焦っている様子で、嫌な予感はしていた。

 王妃としてシェムをパーティに参加させて、問題を起こすなと忠告している。
 それなのに、俺の忠告をシェムは聞く気がなかったようだ。

「その……シェム様が、平手打ちをしました」
「なんだと!? すぐに向かう!!」

 宰相の発言を聞き、俺は焦るしかない。
 お茶会の参加者は国内の貴族達だったが、今回のパーティは他国からの者が多い。
 年に一度だけだというのに、シェムは問題を起こしたようだ。

 この時の宰相ノースは、平手打ちをした相手の名前を出さないようにしていた。
 パーティに来ていた隣国の王妃をシェムが叩いたことを、俺はすぐに知ることとなる。

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