愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます

天宮有

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第62話

ルグド視点

 俺は護衛のダリオと馬車から降りて、遠くからアリザを眺めていた。

 リルーガ公爵が雇った4人なら、何も問題ないと聞いている。
 それよりも……アリザの隣に男がいて、一緒に戦うつもりなのが理解できなかった。

 俺とは違い、隣にいるダリオは動揺して呟く。

「あれは、ロガムラ国のカイン王子……アリザ様と来ていたのですか……」
「カイン王子? 王子がどうしてアリザと一緒に来ている?」
「魔法使いとして有名な人なので、護衛として来たのか……私も加勢しなければならないようです」

 そう言ってダリオが向かったのは、アリザとカインの魔法を4人が対処できていないからだ。

 アリザだけなら問題ないだけの戦力を集めたのに、カインの魔法が予想外だったらしい。
 俺の護衛だったダリオがアリザを捕らえることを優先したせいで、この場には俺と馬車の御者だけになっていた。

 そして――ダリオを含めた5人が、アリザとカインに倒されてしまう。
 仲がよさそうなアリザ達を見て、俺はカインを憎むようになっていた。

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