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第3話
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ヴァン視点
俺は父の国王から呼び出しを受け、廊下を歩いている。
数日前のパーティ会場での出来事が、耳に入ったのかもしれない。
廊下を歩きながら、俺は呟く。
「父上は最初は認めないかもしれないが、エイダはサフィラより優秀だ」
魔法学園で成績が優秀なエイダに、俺は惹かれていた。
エイダを好きになってしまうが、俺には婚約者のサフィラがいる。
それならエイダは愛人にして、サフィラとは婚約しよう。
サフィラもそれで満足するだろうと思っていたのに、奴はエイダに暴言を吐いたらしい。
実際に俺は聞いていないが、エイダが涙を流して報告したのだから真実に決まっている。
「嫉妬してエイダに暴言を吐く奴など、俺の婚約者に必要ない」
そう考えた俺は、サフィラとの婚約を破棄するために動く。
エイダに対して酷い目に合わせていたと罪を捏造し、協力者を用意して暴言を吐かせる。
それによって俺が正しいという場を作り、サフィラとの婚約破棄に成功した。
「サフィラがお守りと言って渡した石も破棄したし、何も問題ないだろう」
もうサフィラとの関係を断っているから、父の国王も納得するはず。
そう考えて俺は、国王がいる玉座の間へ向かっていた。
■◇■◇■◇■◇■
「ヴァンよ! 貴様がサフィラ様との婚約を破棄したというのは本当か!!」
「はい。父上、悪いのは全てサフィラです!」
「なんということだ……なぜ、俺に報告しなかった!?」
「最近の父上は忙しく、あまり城にいなかったからです」
国王が激怒して、俺は何が起きているのか理解できなかった。
サフィラの酷さを知らないからだと、俺は何が起きたのか全てを話す。
そして――話し終えると、陛下が頭を抱えていた。
「ルレック公爵家と話をしたが、全て事実とは……魔石を投げつけたのも、本当なのか?」
「見た目がいいだけの小石など、必要ないでしょう」
父上からは絶対に持っておけと言われるも、婚約を破棄したのだから返したまでだ。
俺が国王に返答すると、激怒して叫ぶ。
「馬鹿が! あの魔石は魔力を籠めると回復魔法が発動する。何か起きても貴様は怪我をすぐに治せたのだぞ!」
「……はっ?」
「ルレック公爵家は魔石が有名で、サフィラ様と婚約することには大きな意味がある。それなのに平民を愛したから婚約破棄しただと!?」
そう言われて、俺はサフィラと婚約した理由を思い出す。
国王が今までにない程に怒っている姿を眺めて、俺は焦りながら弁明した。
「父上! サフィラの悪事も聞いているのでしょう! それなら――」
「――サフィラ様がそんなことをするわけないだろう! 貴様は調べたのか!!」
「ぐっっ……そ、それは……当然です!」
実際は俺が捏造したから、嘘でしかない。
それでもこの場でそんなことを言えば、国王は更に怒るだろう。
顔を青くした俺を眺めて、国王が告げる。
「貴様の愚行は何十人もの貴族が確認している……ルレック公爵家の仲を修復するため、俺は貴様と家族の縁を切ろうか考えているほどだ」
「はぁぁっ!?」
「嫌なら平民のエイダが、サフィラ様より有能だと証明してみせろ。それができないのであれば、貴様は平民となり平民を愛せばいい」
そんなのは無茶に決まっているが、俺はサフィラとの婚約を破棄している。
国王は本気で言っていて、俺が何を言っても考えを変えることはないだろう。
返事ができないで戸惑っていると、国王が俺を眺めて告げる。
「どうした? 貴様が婚約者にしたいエイダは、サフィラ様より劣るのか?」
「そんなわけありません! エイダの方がサフィラより優秀です!!」
俺は断言して、エイダがサフィラより有能だと証明できなければ勘当されることを了承する。
好きなエイダを侮辱されたことが許せず、とんでもない約束をしてしまう。
エイダを信じてはいるが――最悪の事態を想像し、俺は不安になっていた。
俺は父の国王から呼び出しを受け、廊下を歩いている。
数日前のパーティ会場での出来事が、耳に入ったのかもしれない。
廊下を歩きながら、俺は呟く。
「父上は最初は認めないかもしれないが、エイダはサフィラより優秀だ」
魔法学園で成績が優秀なエイダに、俺は惹かれていた。
エイダを好きになってしまうが、俺には婚約者のサフィラがいる。
それならエイダは愛人にして、サフィラとは婚約しよう。
サフィラもそれで満足するだろうと思っていたのに、奴はエイダに暴言を吐いたらしい。
実際に俺は聞いていないが、エイダが涙を流して報告したのだから真実に決まっている。
「嫉妬してエイダに暴言を吐く奴など、俺の婚約者に必要ない」
そう考えた俺は、サフィラとの婚約を破棄するために動く。
エイダに対して酷い目に合わせていたと罪を捏造し、協力者を用意して暴言を吐かせる。
それによって俺が正しいという場を作り、サフィラとの婚約破棄に成功した。
「サフィラがお守りと言って渡した石も破棄したし、何も問題ないだろう」
もうサフィラとの関係を断っているから、父の国王も納得するはず。
そう考えて俺は、国王がいる玉座の間へ向かっていた。
■◇■◇■◇■◇■
「ヴァンよ! 貴様がサフィラ様との婚約を破棄したというのは本当か!!」
「はい。父上、悪いのは全てサフィラです!」
「なんということだ……なぜ、俺に報告しなかった!?」
「最近の父上は忙しく、あまり城にいなかったからです」
国王が激怒して、俺は何が起きているのか理解できなかった。
サフィラの酷さを知らないからだと、俺は何が起きたのか全てを話す。
そして――話し終えると、陛下が頭を抱えていた。
「ルレック公爵家と話をしたが、全て事実とは……魔石を投げつけたのも、本当なのか?」
「見た目がいいだけの小石など、必要ないでしょう」
父上からは絶対に持っておけと言われるも、婚約を破棄したのだから返したまでだ。
俺が国王に返答すると、激怒して叫ぶ。
「馬鹿が! あの魔石は魔力を籠めると回復魔法が発動する。何か起きても貴様は怪我をすぐに治せたのだぞ!」
「……はっ?」
「ルレック公爵家は魔石が有名で、サフィラ様と婚約することには大きな意味がある。それなのに平民を愛したから婚約破棄しただと!?」
そう言われて、俺はサフィラと婚約した理由を思い出す。
国王が今までにない程に怒っている姿を眺めて、俺は焦りながら弁明した。
「父上! サフィラの悪事も聞いているのでしょう! それなら――」
「――サフィラ様がそんなことをするわけないだろう! 貴様は調べたのか!!」
「ぐっっ……そ、それは……当然です!」
実際は俺が捏造したから、嘘でしかない。
それでもこの場でそんなことを言えば、国王は更に怒るだろう。
顔を青くした俺を眺めて、国王が告げる。
「貴様の愚行は何十人もの貴族が確認している……ルレック公爵家の仲を修復するため、俺は貴様と家族の縁を切ろうか考えているほどだ」
「はぁぁっ!?」
「嫌なら平民のエイダが、サフィラ様より有能だと証明してみせろ。それができないのであれば、貴様は平民となり平民を愛せばいい」
そんなのは無茶に決まっているが、俺はサフィラとの婚約を破棄している。
国王は本気で言っていて、俺が何を言っても考えを変えることはないだろう。
返事ができないで戸惑っていると、国王が俺を眺めて告げる。
「どうした? 貴様が婚約者にしたいエイダは、サフィラ様より劣るのか?」
「そんなわけありません! エイダの方がサフィラより優秀です!!」
俺は断言して、エイダがサフィラより有能だと証明できなければ勘当されることを了承する。
好きなエイダを侮辱されたことが許せず、とんでもない約束をしてしまう。
エイダを信じてはいるが――最悪の事態を想像し、俺は不安になっていた。
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