愛せないと言われたから、私も愛することをやめました

天宮有

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第25話

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ヴァン視点

 エイダとしては、俺はサフィラに復讐するべきだと考えているようだ。
 無謀だと考えてしまうと、俺はエイダの発言に驚くこととなる。

「貴族の人達がヴァン様に注目していたことで、城の倉庫にあった国宝を盗み出すことができました」

 そう言って、エイダは杖を見せる。
 国宝の杖は手にした者に膨大な魔力が宿るようで、国が滅ぶ規模の災害に備えた切札らしい。

「この馬車の向かう先はルレック領です。これからヴァン様には、魔石の鉱山を案内してもらいます」

 どうやらエイダは、国宝の杖を試したいらしい。
 サフィラの婚約者だった時、ルレック領にある鉱山を案内されたことがあった。
 それをエイダは知っていたようで、俺に道案内をさせたいようだ。

「俺としては、この枷の効力を消したい」

「その為です。鉱山から奪った魔石を使い、商人と取引して枷を壊させます」

「そういうことか。すぐに向かうとしよう!」

 俺を助けようとエイダが考えて動いていると、この時は信じていた。
 そして――俺は、更に酷い目に合うこととなる。
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