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第9話
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リック様の発言に安堵していると、それを見てザノークが激昂した。
「何を話している!? 貴様はこの俺を貶めようとしたのだぞ!?」
「事実を言っただけです。そしてザノーク殿下が今、私を貶めようとしています」
「なっっ――」
「――今日のことは陛下に報告します。殿下はそれで構いませんか?」
「なんだと!? この――」
ザノークが暴言を吐こうとした時、ルドノが腕を伸ばして止める。
感情的なザノークだけど、ルドノが止める場面は何度か見ていた。
ルドノに対しては、王子だけど従順なザノークが頷く。
「――そうだな。父上に報告し、リックを処罰するとしよう! 覚悟しておけ!!」
「そうですか。それなら、カルラ様も同行して構いませんか?」
「‥…なに?」
「ザノーク殿下から魔法の攻撃を受けたと、カルラ様にも説明してもらいたいと思っています」
リック様の発言を聞いて、ザノークとルドノは侯爵令嬢を味方にして処罰を軽くしたいと思っていそう。
実際に私は大怪我を負うところだったから、同行を拒むことはできないはずだ。
リック様の提案を聞いて、ザノークが叫ぶ。
「侯爵家の令嬢に発言力があるとは思えんが、好きにしろ!」
それは私とリック様も同意見で――私は、別に城へ行かなくてもいい。
ザノーク達が後悔する場面を私に見せたいから、リック様は提案していた。
「何を話している!? 貴様はこの俺を貶めようとしたのだぞ!?」
「事実を言っただけです。そしてザノーク殿下が今、私を貶めようとしています」
「なっっ――」
「――今日のことは陛下に報告します。殿下はそれで構いませんか?」
「なんだと!? この――」
ザノークが暴言を吐こうとした時、ルドノが腕を伸ばして止める。
感情的なザノークだけど、ルドノが止める場面は何度か見ていた。
ルドノに対しては、王子だけど従順なザノークが頷く。
「――そうだな。父上に報告し、リックを処罰するとしよう! 覚悟しておけ!!」
「そうですか。それなら、カルラ様も同行して構いませんか?」
「‥…なに?」
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リック様の提案を聞いて、ザノークが叫ぶ。
「侯爵家の令嬢に発言力があるとは思えんが、好きにしろ!」
それは私とリック様も同意見で――私は、別に城へ行かなくてもいい。
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