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第15話
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私は馬車に乗って、ファーレド侯爵家の屋敷に到着する。
すぐ執事の人が部屋まで案内してくれて――そこには、ベッドで苦しそうにしているサダムの姿があった。
「サダム様! 大丈夫ですか!」
「来てくれたのか……心配させたくないから俺だけで対処しようと考えたが、無理だったようだ」
私が心配すると、サダムが辛そうなのに微笑んでいる。
病気なのかと思ったけど、対処という発言が気になってしまう。
何か理由がありそうだと考えていると、サダムがゆっくりとベッドから起き上がる。
「サダム様……」
「動くのは苦しいが、これぐらいなら問題ない……キャシーには、真相を話しておこう」
私は椅子に座って、サダムと向かい合う。
昨日と今日サダムは魔法学園を休んで、連絡がなかったから心配していた。
苦しんでいるサダムが真相を話すと言って、私は尋ねる。
「サダム様は、何を知っているのですか?」
「今の俺の状態、最初から話そう――俺に呪いをかけたのは、クノレラだ」
サダムに呪いをかけたのは――婚約破棄を言い渡した、元婚約者クノレラのようだ。
すぐ執事の人が部屋まで案内してくれて――そこには、ベッドで苦しそうにしているサダムの姿があった。
「サダム様! 大丈夫ですか!」
「来てくれたのか……心配させたくないから俺だけで対処しようと考えたが、無理だったようだ」
私が心配すると、サダムが辛そうなのに微笑んでいる。
病気なのかと思ったけど、対処という発言が気になってしまう。
何か理由がありそうだと考えていると、サダムがゆっくりとベッドから起き上がる。
「サダム様……」
「動くのは苦しいが、これぐらいなら問題ない……キャシーには、真相を話しておこう」
私は椅子に座って、サダムと向かい合う。
昨日と今日サダムは魔法学園を休んで、連絡がなかったから心配していた。
苦しんでいるサダムが真相を話すと言って、私は尋ねる。
「サダム様は、何を知っているのですか?」
「今の俺の状態、最初から話そう――俺に呪いをかけたのは、クノレラだ」
サダムに呪いをかけたのは――婚約破棄を言い渡した、元婚約者クノレラのようだ。
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