婚約を破棄したいと言うのなら、私は愛することをやめます

天宮有

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第22話

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ザオード視点

 始業式が終わり、俺はルドレスト子爵家の屋敷に向かっていた。

 今日の出来事を、俺はルドレスト家の領主やリシアに報告する。
 マリーは勘当の手続きを終えて、更に公爵家のクラウスと婚約したから、俺達は何もできなかった。

 応接室で、俺はリシアに話す。

「思い返すと、クラウスの成績は徐々によくなっていた……マリーが教えているのだろう!」
「そうですね。マリーは戻る気がなさそうです」
「俺に後悔しろと言うほどだから、間違いないだろう」

 マリーの発言を思い返して、俺は憤るしかない。
 このままだと数ヶ月後には退学となり、言われた通り後悔することとなる。
 それだけは絶対に嫌で、俺は決意を話す。

「もうマリーを連れ戻すことは不可能だ。そう考えれば魔法が扱える気がする!」
「そうですね……私も、マリーが戻らないと考えてルドレスト家の問題を解決していきます」

 俺とリシアは、マリーが戻らないと考えて動こうとする。
 考えを変えても、上手くいくことはなくて――俺とリシアは、マリーが必要だと思うようになっていた。
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