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第3話
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夫ギドロスの家族は、私よりもリルサの方がいいようだ。
伯爵家と公爵家なら、立場が上のリルサを妻にするべきと判断したのかもしれない。
そうなると後は私の家族に、ギドロスから説明してもらえば離婚できそうだ。
私はギドロスとルシード伯爵家の屋敷に向かい、部屋で私の家族を集めてギドロスが全て報告する。
領主のお父様は呆れながら、ギドロスに今後のことを話す。
「結婚相手を間違えたな……慰謝料は支払ってもらうし、離婚するしかないだろう」
「なっっ……なんだと!?」
「それは私が言うべきだろう。リルサ様と浮気して、妻であるエリカと離婚するために屋敷まで来たのではないのか?」
ギドロスとしては私を愛人として傍にいて欲しかったから、お父様に私を説得させようとしたのでしょう。
実際は慰謝料を支払うよう言われたことで、ギドロスは動揺している。
どうすればいいのか思案しているようだから、私が話すとしよう。
「お父様。ギドロス様は離婚してからも、私を愛人とすることで傍にいて欲しかったようです」
「なるほど。ギドロス様が驚いているのは、私が離婚はやめてくれと懇願しなかったからか」
お父様は納得しながらも、ギドロスに対して呆れている様子だ。
私の家族に説得してもらうのは、ギドロスにとって最後の手段だったに違いない。
それでも無理なら、もう何もできないはずだ。
頭を抱えたギドロスは、私達を眺めて言う。
「ぐっっ……わかった。慰謝料は支払おう」
渋々という感じでギドロスが納得したけど、これは当然のことだ。
その姿にお父様が嫌悪しながらも、ギドロスに対して言う。
「話は終わりだ。後はお前の父と話すから、ギドロス様は帰っていいぞ」
「そ、それは……エリカは、本当に俺と別れていいのかな?」
「見苦しいですね。離婚したいと言ったのはあなたでしょう。嫌ならリルサ様と別れればいいだけです」
それは私にとって一番やられて欲しくないことだけど、ギドロスは考えが変わるとは思えない。
それでも最後に聞いてみると、ギドロスは首を左右に振るう。
「それはないな。俺はお前よりリルサを選ぶ……お前に魅力がないからだ」
ようやく私を捨てる決意ができたようだけど、結婚相手がこんな人だとは思わなかった。
ギドロスはリルサと浮気をした上に、私に魅力がないと言いながら愛人になれと提案する。
そんな自分勝手な人とは離婚して、これから何が起きても無関係だ。
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そうなると後は私の家族に、ギドロスから説明してもらえば離婚できそうだ。
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「なっっ……なんだと!?」
「それは私が言うべきだろう。リルサ様と浮気して、妻であるエリカと離婚するために屋敷まで来たのではないのか?」
ギドロスとしては私を愛人として傍にいて欲しかったから、お父様に私を説得させようとしたのでしょう。
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「なるほど。ギドロス様が驚いているのは、私が離婚はやめてくれと懇願しなかったからか」
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それでも無理なら、もう何もできないはずだ。
頭を抱えたギドロスは、私達を眺めて言う。
「ぐっっ……わかった。慰謝料は支払おう」
渋々という感じでギドロスが納得したけど、これは当然のことだ。
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「話は終わりだ。後はお前の父と話すから、ギドロス様は帰っていいぞ」
「そ、それは……エリカは、本当に俺と別れていいのかな?」
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それは私にとって一番やられて欲しくないことだけど、ギドロスは考えが変わるとは思えない。
それでも最後に聞いてみると、ギドロスは首を左右に振るう。
「それはないな。俺はお前よりリルサを選ぶ……お前に魅力がないからだ」
ようやく私を捨てる決意ができたようだけど、結婚相手がこんな人だとは思わなかった。
ギドロスはリルサと浮気をした上に、私に魅力がないと言いながら愛人になれと提案する。
そんな自分勝手な人とは離婚して、これから何が起きても無関係だ。
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