私を捨てるつもりなら後悔してもらいます

天宮有

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第13話

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「俺はエリカと離婚したことを後悔している! 頼むから助けて欲しい!!」

 元夫ギドロスが私の屋敷にやって来て、そんなことを言い出す。
 新しい王命が出る前に行動を起こすと思っていたけど、私に助けて欲しいようだ。

 どうして私が、ギドロスを助けなければならないのかわからない。
 呆れながら、私は本心を話す。

「お断りします。今の私はルオン様の婚約者で、離婚したギドロス様とは関係ありません」

「エリカの手柄を奪っていたようですね。それななのに、よくここに来られたものです」

 今日は屋敷にルオンが来ていて、私の隣でギドロスに言う。
 ルオンがいるタイミングを狙ったとかではないようで、ギドロスは私に頭を下げていた。
 
「今まですまなかった……俺の話を聞いてくれ! リルサは魅了魔法を使い、俺の家族を操っている!!」

「ギドロス様の家族が反対しなかったことが気になりましたが、魔法で魅了されていたのですか」

「そうなんだ。全てリルサのせいで、本当は離婚なんてしたくなかった!」

 禁忌とされている魅了魔法をリルサが使い、他者を操っている。
 これは重罪で、リルサを捕らえることはできそうだ。

 それより今は、ギドロスに言いたいことがある。

「離婚したくなかった? あなたが魅了されていなかったことはわかっています」

「うっっ……いや、魅了されていた家族に言われたのだから、仕方ないじゃないか」

「決めたのはギドロス様でしょう……リルサは捕らえますが、それであなたとの関係は完全に終わりです」

「リルサはギドロスの家族以外も魅了しているかもしれないから、早急に捕らえて聞き出す必要がありますね」

 恐らくギドロスの家族以外にも、魅了して操っている人がいるはずだ。
 リルサは早急に捕らえて、悪事を止める必要があった。

 そう決意すると、ギドロスが焦ったようで叫ぶ。

「待ってくれ! リルサを捕らえたら俺はどうなる!?」

「犯罪者と婚約した夫ということになるでしょう。あなたが魅了されていなかったことは、私が証言します」

「そんな!? そこまでするのか!?」

「当然です。ギロドス様はこれからも後悔してください」

 リルサを懲らしめるけど、それはギドロスを助けるためではない。
 ルオンと一緒に糾弾することで、これからリルサを処罰することができそうだ。
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