上 下
36 / 88

第36話

しおりを挟む
 私は馬に乗り、ウルクは魔法を使った高速移動で森に向かっている。
 並走していると、私の隣で余裕のあるウルクが話す。

「エルノアは城にいた方が安全だが、森で異変が発生したから調査して欲しいようだ」
「はい。私としても、森に向かった方がいいと思っていました」

 先週から、世界樹のある森で異変が起きているとウルクは報告を聞いていた。

 ランアス国の兵士長が来たから動けなかったけど、1ヵ月経っても誰も来ていない。
 それなら森の調査をした方がいいと私が提案して、ウルクは納得してくれた。

「エルノアの傍には俺がいるから問題ないが、世界樹で守られている森で異変が起きたというのは気になっていた」
「そうですね……ランアス国が、関係しているのでしょうか?」
「可能性は高い、行けばわかるはずだ」

 ここ最近で起きた異常はランアス国が大惨事になっているぐらいで、その影響と推測している。
 森の中に入ると私の張った結界を調べることができるから、異変の原因を知ることができそうだ。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

正妃として教育された私が「側妃にする」と言われたので。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:447pt お気に入り:6,169

運命の相手は私ではありません~だから断る~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:11,807pt お気に入り:988

【完結】最後に貴方と。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,157pt お気に入り:2,226

私との婚約は、選択ミスだったらしい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:449pt お気に入り:3,728

魔力なしの役立たずだと婚約破棄されました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:92pt お気に入り:4,976

悪役令嬢に転生したので、すべて無視することにしたのですが……?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:2,094pt お気に入り:7,812

処理中です...