上 下
88 / 88

第88話

しおりを挟む
 城に来たドスラを追い出してから、1ヶ月が経っていた。

 城をモンスターの群れが攻め込み、ランアス国は滅びたらしい。
 王都のどこかに国を守っている結界を張るための結晶体があるけど、それを壊されたようだ。

 大半の国民が移民していたようで、結晶体が破壊されると更にモンスターの大群が攻め込む。
 城も崩壊しているようで、ドスラが亡くなっていることは間違いないようだ。

 全てが終わった私は、ウルクと一緒に世界樹のある森を探索している。
 私とウルクが出会った場所で、これからのことを話す。

「ランアス国は滅びましたし、これから私はウルクの妻に相応しくなるためにも結界魔法を使っていきます!」
「エルノアは十分、俺の妻に相応しいだろう――これからも、一緒にいて欲しい」
「はい。私も、ウルク様と一緒にいられる今が幸せです!」

 ウルクの発言が嬉しくて、私は本心を伝える。
 何もできない王妃と言われた私だけど、今はウルクと一緒にいられることが嬉しかった。
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

正妃として教育された私が「側妃にする」と言われたので。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:447pt お気に入り:6,169

運命の相手は私ではありません~だから断る~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:12,098pt お気に入り:987

【完結】最後に貴方と。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,157pt お気に入り:2,226

私との婚約は、選択ミスだったらしい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:149pt お気に入り:3,728

魔力なしの役立たずだと婚約破棄されました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:92pt お気に入り:4,976

悪役令嬢に転生したので、すべて無視することにしたのですが……?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:2,051pt お気に入り:7,813

処理中です...