6 / 19
第6話
しおりを挟む
パーティの日となって、私はアシェル王子の婚約者として参加していた。
近くにはキアラの姿が見えて、これから私が糾弾されるのを楽しみに待っている。
パーティがはじまって時間が経ち、中央でアシェルが叫んだ。
「エミリーは今まで、キアラを虐げていた! 婚約者として嘆かわしいことだ!」
「アシェル殿下の仰る通りです……私は今までエミリー様に逆らうことができませんでしたけど、アシェル殿下がこの場で話すべきだと提案してくれました!」
台本通りの発言で、練習しているから感情が籠もっている。
捏造した罪だと知っているのに、よくここまで演技ができると感心してしまうほどだ。
「目撃者もいる! エミリーは観念して自らの罪を認めろ!!」
そう言ってアシェル殿下の取り巻きの2人が、パーティ会場の中央にやって来る。
ここで私はショックを受けて取り乱し、罪を認める予定になっていた。
キアラに暴言を吐いた私は、アシェルに怒られる予定だ。
その後は見苦しく傍にいさせて欲しいと私が懇願して、アシェルに「妾になれ」と言われて納得する。
それが台本の内容だけど、もう2度と思い出したくない内容だった。
アシェルの発言に対して、私は真実を話す。
「罪を認めろと言いましたけど――私は、キアラ様を虐げたことはありません」
「なっっ!? エミリーは何を言っている!? 目撃者もいるんだぞ!!」
「その目撃者は、アシェル殿下と親しい2人ではありませんか。証拠はあるのですか?」
「そ、それは……」
台本通りになると思い込んでいたから、アシェルは何も言えなくなっている。
私はマルクスの協力によって、アシェルとキアラを追い詰めようとしていた。
近くにはキアラの姿が見えて、これから私が糾弾されるのを楽しみに待っている。
パーティがはじまって時間が経ち、中央でアシェルが叫んだ。
「エミリーは今まで、キアラを虐げていた! 婚約者として嘆かわしいことだ!」
「アシェル殿下の仰る通りです……私は今までエミリー様に逆らうことができませんでしたけど、アシェル殿下がこの場で話すべきだと提案してくれました!」
台本通りの発言で、練習しているから感情が籠もっている。
捏造した罪だと知っているのに、よくここまで演技ができると感心してしまうほどだ。
「目撃者もいる! エミリーは観念して自らの罪を認めろ!!」
そう言ってアシェル殿下の取り巻きの2人が、パーティ会場の中央にやって来る。
ここで私はショックを受けて取り乱し、罪を認める予定になっていた。
キアラに暴言を吐いた私は、アシェルに怒られる予定だ。
その後は見苦しく傍にいさせて欲しいと私が懇願して、アシェルに「妾になれ」と言われて納得する。
それが台本の内容だけど、もう2度と思い出したくない内容だった。
アシェルの発言に対して、私は真実を話す。
「罪を認めろと言いましたけど――私は、キアラ様を虐げたことはありません」
「なっっ!? エミリーは何を言っている!? 目撃者もいるんだぞ!!」
「その目撃者は、アシェル殿下と親しい2人ではありませんか。証拠はあるのですか?」
「そ、それは……」
台本通りになると思い込んでいたから、アシェルは何も言えなくなっている。
私はマルクスの協力によって、アシェルとキアラを追い詰めようとしていた。
67
あなたにおすすめの小説
【完結】「お前に聖女の資格はない!」→じゃあ隣国で王妃になりますね
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
恋愛
【全7話完結保証!】
聖王国の誇り高き聖女リリエルは、突如として婚約者であるルヴェール王国のルシアン王子から「偽聖女」の烙印を押され追放されてしまう。傷つきながらも母国へ帰ろうとするが、運命のいたずらで隣国エストレア新王国の策士と名高いエリオット王子と出会う。
「僕が君を守る代わりに、その力で僕を助けてほしい」
甘く微笑む彼に導かれ、戸惑いながらも新しい人生を歩み始めたリリエル。けれど、彼女を追い詰めた隣国の陰謀が再び迫り――!?
追放された聖女と策略家の王子が織りなす、甘く切ない逆転ロマンス・ファンタジー。
兄にいらないと言われたので勝手に幸せになります
毒島醜女
恋愛
モラハラ兄に追い出された先で待っていたのは、甘く幸せな生活でした。
侯爵令嬢ライラ・コーデルは、実家が平民出の聖女ミミを養子に迎えてから実の兄デイヴィッドから冷遇されていた。
家でも学園でも、デビュタントでも、兄はいつもミミを最優先する。
友人である王太子たちと一緒にミミを持ち上げてはライラを貶めている始末だ。
「ミミみたいな可愛い妹が欲しかった」
挙句の果てには兄が婚約を破棄した辺境伯家の元へ代わりに嫁がされることになった。
ベミリオン辺境伯の一家はそんなライラを温かく迎えてくれた。
「あなたの笑顔は、どんな宝石や星よりも綺麗に輝いています!」
兄の元婚約者の弟、ヒューゴは不器用ながらも優しい愛情をライラに与え、甘いお菓子で癒してくれた。
ライラは次第に笑顔を取り戻し、ベミリオン家で幸せになっていく。
王都で聖女が起こした騒動も知らずに……
婚約者と妹が運命的な恋をしたそうなので、お望み通り2人で過ごせるように別れることにしました
柚木ゆず
恋愛
※4月3日、本編完結いたしました。4月5日(恐らく夕方ごろ)より、番外編の投稿を始めさせていただきます。
「ヴィクトリア。君との婚約を白紙にしたい」
「おねぇちゃん。実はオスカーさんの運命の人だった、妹のメリッサです……っ」
私の婚約者オスカーは真に愛すべき人を見つけたそうなので、妹のメリッサと結婚できるように婚約を解消してあげることにしました。
そうして2人は呆れる私の前でイチャイチャしたあと、同棲を宣言。幸せな毎日になると喜びながら、仲良く去っていきました。
でも――。そんな毎日になるとは、思わない。
2人はとある理由で、いずれ婚約を解消することになる。
私は破局を確信しながら、元婚約者と妹が乗る馬車を眺めたのでした。
【短編】側室は婚約破棄の末、国外追放されることになりました。
五月ふう
恋愛
「私ね、サイラス王子の
婚約者になるの!
王妃様になってこの国を守るの!」
「それなら、俺は騎士になるよ!
そんで、ラーニャ守る!」
幼馴染のアイザイアは言った。
「そしたら、
二人で国を守れるね!」
10年前のあの日、
私はアイザイアと約束をした。
その時はまだ、
王子の婚約者になった私が
苦難にまみれた人生をたどるなんて
想像すらしていなかった。
「サイラス王子!!
ラーニャを隣国フロイドの王子に
人質というのは本当か?!」
「ああ、本当だよ。
アイザイア。
私はラーニャとの婚約を破棄する。
代わりにラーニャは
フロイド国王子リンドルに
人質にだす。」
【短編】将来の王太子妃が婚約破棄をされました。宣言した相手は聖女と王太子。あれ何やら二人の様子がおかしい……
しろねこ。
恋愛
「婚約破棄させてもらうわね!」
そう言われたのは銀髪青眼のすらりとした美女だ。
魔法が使えないものの、王太子妃教育も受けている彼女だが、その言葉をうけて見に見えて顔色が悪くなった。
「アリス様、冗談は止してください」
震える声でそう言うも、アリスの呼びかけで場が一変する。
「冗談ではありません、エリック様ぁ」
甘えた声を出し呼んだのは、この国の王太子だ。
彼もまた同様に婚約破棄を謳い、皆の前で発表する。
「王太子と聖女が結婚するのは当然だろ?」
この国の伝承で、建国の際に王太子の手助けをした聖女は平民の出でありながら王太子と結婚をし、後の王妃となっている。
聖女は治癒と癒やしの魔法を持ち、他にも魔物を退けられる力があるという。
魔法を使えないレナンとは大違いだ。
それ故に聖女と認められたアリスは、王太子であるエリックの妻になる! というのだが……
「これは何の余興でしょう? エリック様に似ている方まで用意して」
そう言うレナンの顔色はかなり悪い。
この状況をまともに受け止めたくないようだ。
そんな彼女を支えるようにして控えていた護衛騎士は寄り添った。
彼女の気持ちまでも守るかのように。
ハピエン、ご都合主義、両思いが大好きです。
同名キャラで様々な話を書いています。
話により立場や家名が変わりますが、基本の性格は変わりません。
お気に入りのキャラ達の、色々なシチュエーションの話がみたくてこのような形式で書いています。
中編くらいで前後の模様を書けたら書きたいです(^^)
カクヨムさんでも掲載中。
これまでは悉く妹に幸せを邪魔されていました。今後は違いますよ?
satomi
恋愛
ディラーノ侯爵家の義姉妹の姉・サマンサとユアノ。二人は同じ侯爵家のアーロン=ジェンキンスとの縁談に臨む。もともとはサマンサに来た縁談話だったのだが、姉のモノを悉く奪う義妹ユアノがお父様に「見合いの席に同席したい」と懇願し、何故かディラーノ家からは二人の娘が見合いの席に。
結果、ユアノがアーロンと婚約することになるのだが…
拝啓、婚約破棄して従妹と結婚をなされたかつての婚約者様へ、私が豚だったのはもう一年も前の事ですよ?
北城らんまる
恋愛
ランドム子爵家のご令嬢ロゼッティは、ある日婚約破棄されてしまう。それはロゼッティ自身が地味で、不細工で、太っていたから。彼は新しい婚約者として、叔父の娘であるノエルと結婚すると言い始めた。
ロゼッティはこれを機に、叔父家族に乗っ取られてしまったランドム家を出ることを決意する。
豚と呼ばれるほど太っていたのは一年も前の話。かつて交流のあった侯爵の家に温かく迎えられ、ロゼッティは幸せに暮らす。
一方、婚約者や叔父家族は破滅へと向かっていた──
※なろうにも投稿済
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる