婚約者の愛した人が聖女ではないと、私は知っています

天宮有

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第14話

 聖女の儀式が終わり、私は聖女となったようだ。
 もう加護の力は得ているようで、祝福の光を浴びたことでこれから更に魔力が向上するらしい。
 これから私は聖女として活動する予定だけど、カインが傍にいてくれるから問題なさそうだ。

 そして翌日、カインが屋敷にやって来る。
 話したいことがあるようで、私は応接室で待っていた。
 テーブル越しに対面すると、カインが昨日の儀式について話してくれる。

「アイラ様はこれから、聖女として活動するのですが……その前に、話しておきたいことがあります」

「なんでしょうか?」

「シェムのことです。他国の聖女に危害を及ぼそうとした上に、会場内での暴言――シェムは数日の間、投獄されることが決まりました」

 数日の間シェムは牢で生活するようだけど、昨日の行動による罪にしては軽い気がする。
 相手が王子の婚約者で、聖女候補だから軽くなったようだ。

「シェムがあそこまで行動しても、数日の投獄で済んだのですか」

「聖女になれると期待している分、なれなかった時に凶行に及ぶ聖女候補は多いようです」

 そしてこれから、シェムは魔法が使えなくなる。
 大地から魔力を得ていたことは、自己責任で行う行動だ。
 これからシェムが魔法を使えなくなったとしても、自業自得でしかない。

 シェムは他国の聖女に暴言を吐き、魔法で攻撃しようとしていた。
 その言動は会場の人達が確認しているから、婚約者であるルグドの評判も落ちそうだ。

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