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第28話
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数日が経ち――私は聖女として、問題なく活動することができていた。
カインと一緒にいられるから、今の私は幸せだ。
そう考えていたけど――魔法学園の教室で、シェムが私に頭を下げる。
「私は改心いたしました! 補佐としてアイラ様に協力させてください!」
「協力って……シェム様は、魔法が使えないではありませんか」
頼み込んできたシェムに対して、私は拒もうと決意していた。
それでもシェムは聖女候補で、本来なら私の補佐をしなければならない。
教室で注目を浴びていると、シェムが筒の形をした魔法道具を見せる。
「この魔法道具は、寿命を魔力に変えることで効果を発揮する武器です。これなら魔法が使えなくてもアイラ様の力になれます!」
そう言って、やる気に満ちたシェムが叫ぶ。
王子の婚約者という立場的に、何か行動しないと辛いと懇願していた。
私としては拒みたいけど……この場で拒むと、悪評が立ってしまうかもしれない。
「……少し、考えさせてください」
相手は王子の婚約者だから、即座に断ることはできなかった。
とにかくカインと相談して、これからの行動を決めよう。
カインと一緒にいられるから、今の私は幸せだ。
そう考えていたけど――魔法学園の教室で、シェムが私に頭を下げる。
「私は改心いたしました! 補佐としてアイラ様に協力させてください!」
「協力って……シェム様は、魔法が使えないではありませんか」
頼み込んできたシェムに対して、私は拒もうと決意していた。
それでもシェムは聖女候補で、本来なら私の補佐をしなければならない。
教室で注目を浴びていると、シェムが筒の形をした魔法道具を見せる。
「この魔法道具は、寿命を魔力に変えることで効果を発揮する武器です。これなら魔法が使えなくてもアイラ様の力になれます!」
そう言って、やる気に満ちたシェムが叫ぶ。
王子の婚約者という立場的に、何か行動しないと辛いと懇願していた。
私としては拒みたいけど……この場で拒むと、悪評が立ってしまうかもしれない。
「……少し、考えさせてください」
相手は王子の婚約者だから、即座に断ることはできなかった。
とにかくカインと相談して、これからの行動を決めよう。
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