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第8話
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家を捨ててから数日が経過して――屋敷を出た私は、国外の森でレインと暮らしている。
森の近くに街があって、森に住まう魔物は私でも倒せる程度だ。
レインの魔法で生活に困らず、半年の間に用意してくれた屋敷で生活している。
今まで以上に快適な生活ができていて、レインと一緒で私は幸せだったけど――心残りもあった。
「リーゼ、浮かない顔だが何か問題があったか? なんでも言って欲しい」
そう言ってくれるレインの気遣いが嬉しくて、私は話す。
「この生活は最高だけど……ベネサが何も罰を受けないのが、嫌だと思っただけ」
これからベネサは魅了魔法が使えなくなるけど、今まででも悪事を行っているはず。
その報いは受けて欲しいと思ってしまうのは、私がベネサを許せないからだ。
そう考えてしまうと、レインが微笑みを浮かべて話す。
「そのことなら問題ない。ベネサは罰を受ける」
「えっ、どういうこと?」
「俺も未来の出来事だとはいえ、リーゼを処刑したベネサは許せなかった。魅了魔法を封じる半年間の間で、奴を追い詰める用意をしている」
どうやら魅了魔法を封じるついでに、レインはベネサを追い詰めていたようだ。
森の近くに街があって、森に住まう魔物は私でも倒せる程度だ。
レインの魔法で生活に困らず、半年の間に用意してくれた屋敷で生活している。
今まで以上に快適な生活ができていて、レインと一緒で私は幸せだったけど――心残りもあった。
「リーゼ、浮かない顔だが何か問題があったか? なんでも言って欲しい」
そう言ってくれるレインの気遣いが嬉しくて、私は話す。
「この生活は最高だけど……ベネサが何も罰を受けないのが、嫌だと思っただけ」
これからベネサは魅了魔法が使えなくなるけど、今まででも悪事を行っているはず。
その報いは受けて欲しいと思ってしまうのは、私がベネサを許せないからだ。
そう考えてしまうと、レインが微笑みを浮かべて話す。
「そのことなら問題ない。ベネサは罰を受ける」
「えっ、どういうこと?」
「俺も未来の出来事だとはいえ、リーゼを処刑したベネサは許せなかった。魅了魔法を封じる半年間の間で、奴を追い詰める用意をしている」
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