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第14話
隠れていたロランが現れて、私の前に立ってくれる。
マトスは何が起きているのかわからない様子で、私達に向かって叫ぶ。
「……ロランがなぜ、こんなところにいる!?」
「俺の婚約者が男に校舎裏に呼び出されたら、心配して見に行くのは当然だろう」
「婚約者!? どういうことだ!?」
「俺としてはお前の提案がどういうことだよ。レミザの記憶も消すつもりでいたとは、自分勝手な奴だ」
どうやらロランとしては、マトスの提案が信じられないらしい。
それは私も同じ気持ちで、記憶を失う魔法薬を再び使おうとしていたのには驚いていた。
質問に返答しなかったロランに対して、マトスが怒り叫ぶ。
「黙れ! 俺はロランがアリカと婚約したことについて聞いている!!」
「お前が婚約を破棄したアリカと、俺が婚約しても何も問題ないだろう」
「そ、それは――」
「――婚約は明日公表される。休日明けは学園で話題になりそうだ」
「そんなことをすれば、レミザがアリカにどんなことをするかわからないぞ!!」
私が予想していたことを、マトスは予想できていたらしい。
それでも対応してもらうためロランと婚約したことまでは、マトスには予想できないようだ。
「俺の婚約者に何かすれば、相応の罰を受けてもらう。レミザと婚約しているお前も同罪だ」
「ぐっっ……アリカよ。俺と元の関係に戻らなかったことを後悔するぞ!」
相手が公爵家の令息だからか、何も言えなくなったマトスはこの場から去って行く。
これからマトスは後悔するけど、そのマトスから後悔すると言われるとは思わなかった。
マトスは何が起きているのかわからない様子で、私達に向かって叫ぶ。
「……ロランがなぜ、こんなところにいる!?」
「俺の婚約者が男に校舎裏に呼び出されたら、心配して見に行くのは当然だろう」
「婚約者!? どういうことだ!?」
「俺としてはお前の提案がどういうことだよ。レミザの記憶も消すつもりでいたとは、自分勝手な奴だ」
どうやらロランとしては、マトスの提案が信じられないらしい。
それは私も同じ気持ちで、記憶を失う魔法薬を再び使おうとしていたのには驚いていた。
質問に返答しなかったロランに対して、マトスが怒り叫ぶ。
「黙れ! 俺はロランがアリカと婚約したことについて聞いている!!」
「お前が婚約を破棄したアリカと、俺が婚約しても何も問題ないだろう」
「そ、それは――」
「――婚約は明日公表される。休日明けは学園で話題になりそうだ」
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私が予想していたことを、マトスは予想できていたらしい。
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「俺の婚約者に何かすれば、相応の罰を受けてもらう。レミザと婚約しているお前も同罪だ」
「ぐっっ……アリカよ。俺と元の関係に戻らなかったことを後悔するぞ!」
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