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第17話
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屋上には人がいなくて、私はヨハンと対面していた。
「シンディ、様……私に何か用ですか?」
ヨハンが警戒している様子なのは、昨日別人だと私に言ったからに違いない。
私はすぐにシンディの手紙を取り出して、ヨハンに話す。
「私が何を言っても信じないと思います。それでも……この手紙だけは、受け取ってください」
そう言って――私は、ヨハンにシンディの手紙を渡した。
受け取ってくれたヨハンは、最初は困惑していたけど……手紙の字を見て驚き、真剣な表情でゆっくり手紙を読んでいく。
シンディが生前に書いていた手紙の内容は――魔法で命を絶ったことに対する謝罪と、ヨハンに対しての別れの言葉が主だ。
転生魔法はシンディが手紙を書いた時には一切想定していなかったことだから、私のことは何も書かれていない。
本来の通り、魔法で命を落としたことに対する説明で――ヨハンは、私を眺めて尋ねる。
「……この手紙は、どこにありましたか?」
「テーブルの底を、シンディが加工していたようです」
「やっぱり、そう、ですか……私では、シンディ様の力になることができなかった……」
どうやらヨハンは手紙の場所に心当たりがあるようで、だからこそシンディはそこに手紙を隠していたようだ。
「シンディ、様……私に何か用ですか?」
ヨハンが警戒している様子なのは、昨日別人だと私に言ったからに違いない。
私はすぐにシンディの手紙を取り出して、ヨハンに話す。
「私が何を言っても信じないと思います。それでも……この手紙だけは、受け取ってください」
そう言って――私は、ヨハンにシンディの手紙を渡した。
受け取ってくれたヨハンは、最初は困惑していたけど……手紙の字を見て驚き、真剣な表情でゆっくり手紙を読んでいく。
シンディが生前に書いていた手紙の内容は――魔法で命を絶ったことに対する謝罪と、ヨハンに対しての別れの言葉が主だ。
転生魔法はシンディが手紙を書いた時には一切想定していなかったことだから、私のことは何も書かれていない。
本来の通り、魔法で命を落としたことに対する説明で――ヨハンは、私を眺めて尋ねる。
「……この手紙は、どこにありましたか?」
「テーブルの底を、シンディが加工していたようです」
「やっぱり、そう、ですか……私では、シンディ様の力になることができなかった……」
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