平民の方が好きと言われた私は、あなたを愛することをやめました

天宮有

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第126話

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 私とニコラスは、ダビルから魔剣について聞く。
 魔物化の剣で魔剣のようだけど、私達は意味が解っていない。
 そんな私達に対して、ダビルが説明してくれる。

「魔剣は持主が力を得たいと願い、代償に寿命を奪われることで効果を出す……とてつもない力を得るが、魔物と化してしまう剣だ」

「そんな魔法道具が、実在しているのですか?」

 ダビルの発言に、ニコラスが驚いて尋ねる。
 枷の力で嘘はつけないけど、人を魔物にするというのが私も信じられない。

「ミレサ様が団長だった頃に、1度問題を起こした仲間の罰として試したが……大した実力のない奴が魔物になっただけで、俺達は滅びそうになった」

 盗賊団なら滅びた方がよかったと思ってしまうけど、話を聞くため言わないでおこう。
 力を得た後の明確な目的が必要だったようで暴走してしまい、盗賊団は被害を受けたようだ。
 その後は魔剣の魔物を拠点から追い払い、街を襲わせようとして冒険者達に対処させたと話している。

「魔剣は回収できて、欠点もわかったが危険すぎて使われなかった魔法道具だ。ミレサはラドンに持たせるだろう」

「明確な目的……ルーナ様か僕を、ラドンは消そうとするはずです」

 ミレサやダビルがいても倒せず、冒険者を利用して対処させた程の力を手に入れる。
 ラドンが膨大な力を得て制御できるのかはわからないけど、成功すれば私達を狙いそうだ。
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