5 / 21
第5話
魔の森と呼ばれる広大なジャングルの奥に、屋敷が存在していた。
屋敷の中に案内されて、豪華な居間を眺めて私は驚いている。
レオンはここに住んでいるようで、私は椅子に座って尋ねた。
「魔の森は、世界で最も危険な場所と聞いたことがあるのですけど……大丈夫なのですか?」
去年レオンから魔の森に住んでいると聞いたけど、私は信じることができなかった。
行く当てがどこにもなかったから来てみたけど、屋敷を建てて住んでいることに驚いてしまう。
ここで生活できるのか気になって尋ねると、レオンが微笑みを浮かべて話す。
「大丈夫です。私はルリサと同じような力を持っています」
「そういえば、そうでしたね」
私と同じような力を持つレオンなら、魔の森でも問題なく暮らすことができそうだ。
そしてレオンは、自らの力について話してくれる。
「ルリサの方が増える魔力は多いはずですけど、私はルリサと同じ力を持っています」
私は魔力を1割以上使ってしまうと、魔力が回復した際に体内に宿る魔力が増加する力がある。
普通の人は体内に宿せる魔力に限度があるようだけど、私とレオンにはその限度がないようだ。
「この力は、私達が生きる世界の恩恵と呼ばれる力です……強すぎるから、数年前に私は異形として処刑されることとなりました」
そしてレオンは逃亡して森で暮らし、森は魔の森と呼ばれる程に成長したらしい。
それは数年前の出来事のようで――私は、気になったことがあって尋ねる。
「ここから近い国が数年前に滅びましたけど、レオンが国から出たことで起きたと言っていましたね」
「そうです。ギアノ国も、同じ末路を辿ることとなるでしょう」
私はレオンの話を聞いて、ギアノ国の人達に忠告した。
それでも私のことを危険だと考え、利用し尽くしたから国外へ追放することにしたようだ。
レオンと違い、処刑はされなかったけど……それはレオンの時とは違い、私を処刑する手段がなかったからだ。
どうやらレオンのいた国では、優秀な魔法使いがレオンを処刑する方法を考案したらしい。
「私の肉体は、膨大な魔力を宿しています。恐らく最期まで利用したかったのでしょう」
「酷いことを考えますね……そんな国は、滅びて当然だと思います」
レオンを処刑しようとした国は滅んだようで、これからガルク国も同じ目に合いそう。
どちらの国も自業自得だと思い、これからは自由に生きようと考えていた時だった。
「ルリサも狙われてしまうかもしれません――私と一緒に、ここで暮らしませんか?」
「……えっ?」
「私の気持ちを理解してくださるルリサと、一緒にいたいと想っています」
真剣な眼差しで、レオンが私に提案する。
全てを諦めた私だけど――同じ境遇のレオンだけは、信じられると想っていた。
屋敷の中に案内されて、豪華な居間を眺めて私は驚いている。
レオンはここに住んでいるようで、私は椅子に座って尋ねた。
「魔の森は、世界で最も危険な場所と聞いたことがあるのですけど……大丈夫なのですか?」
去年レオンから魔の森に住んでいると聞いたけど、私は信じることができなかった。
行く当てがどこにもなかったから来てみたけど、屋敷を建てて住んでいることに驚いてしまう。
ここで生活できるのか気になって尋ねると、レオンが微笑みを浮かべて話す。
「大丈夫です。私はルリサと同じような力を持っています」
「そういえば、そうでしたね」
私と同じような力を持つレオンなら、魔の森でも問題なく暮らすことができそうだ。
そしてレオンは、自らの力について話してくれる。
「ルリサの方が増える魔力は多いはずですけど、私はルリサと同じ力を持っています」
私は魔力を1割以上使ってしまうと、魔力が回復した際に体内に宿る魔力が増加する力がある。
普通の人は体内に宿せる魔力に限度があるようだけど、私とレオンにはその限度がないようだ。
「この力は、私達が生きる世界の恩恵と呼ばれる力です……強すぎるから、数年前に私は異形として処刑されることとなりました」
そしてレオンは逃亡して森で暮らし、森は魔の森と呼ばれる程に成長したらしい。
それは数年前の出来事のようで――私は、気になったことがあって尋ねる。
「ここから近い国が数年前に滅びましたけど、レオンが国から出たことで起きたと言っていましたね」
「そうです。ギアノ国も、同じ末路を辿ることとなるでしょう」
私はレオンの話を聞いて、ギアノ国の人達に忠告した。
それでも私のことを危険だと考え、利用し尽くしたから国外へ追放することにしたようだ。
レオンと違い、処刑はされなかったけど……それはレオンの時とは違い、私を処刑する手段がなかったからだ。
どうやらレオンのいた国では、優秀な魔法使いがレオンを処刑する方法を考案したらしい。
「私の肉体は、膨大な魔力を宿しています。恐らく最期まで利用したかったのでしょう」
「酷いことを考えますね……そんな国は、滅びて当然だと思います」
レオンを処刑しようとした国は滅んだようで、これからガルク国も同じ目に合いそう。
どちらの国も自業自得だと思い、これからは自由に生きようと考えていた時だった。
「ルリサも狙われてしまうかもしれません――私と一緒に、ここで暮らしませんか?」
「……えっ?」
「私の気持ちを理解してくださるルリサと、一緒にいたいと想っています」
真剣な眼差しで、レオンが私に提案する。
全てを諦めた私だけど――同じ境遇のレオンだけは、信じられると想っていた。
あなたにおすすめの小説
「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった
歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。
だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」
追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。
一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。
誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。
「その言葉は、もう翻訳できません」
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
今、私は幸せなの。ほっといて
青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。
卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。
そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。
「今、私は幸せなの。ほっといて」
小説家になろうにも投稿しています。
『お前の針仕事など誰でもできる』——なら社交界のドレスの裏地を、めくってごらんなさい
歩人
ファンタジー
「地味な針仕事しかできない令嬢は要らない」——公爵家の嫡男にそう言い渡された伯爵令嬢ティナは、
裁縫道具だけを持って屋敷を出た。その翌週、社交界が凍りつく。王妃の夜会服も、公爵令嬢の舞踏会
ドレスも、第一王女の外交用ローブも——仕立てた職人が消えたのだ。しかもティナが十年かけて縫った
全てのドレスの裏地には、二重縫いで隠された署名が残されていて——。
辺境の小さな仕立て屋で穏やかに暮らすティナの元に、王都から使者がやってくる。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。